2014年11月4日

『ブラック企業の営業術』小嶋康之・著 vol.3759

【取扱注意。ブラック企業の営業ノウハウとは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769611331

これまでセミナーや出版を通じ、たくさんのビジネスマンを見てきて感じていることは、「ブラック企業出身者は、おしなべて能力が高い」ということ。

精神的・肉体的にタフで、量をこなす段取りの良さも、営業への積極姿勢も持っている。

結果、彼らはクリーン企業に移ると、ものすごい実績を上げることがあるのです。

本日ご紹介する一冊は、ブラック企業で創立以来のスピード昇進を果たし、マネジャーとなった著者が、その営業ノウハウを公開した営業本。

著者は、このブラック企業の営業ノウハウをクリーン企業(大手教育スクール)で試したところ、東日本エリアで成約率及び契約高、ともに第1位を獲得したそうで、本書には、その営業術がまとめられています。

最初の80ページほどは、ごくごく普通の営業本だったのですが、以降は、オビにもある通り、「超えげつない営業術」が書かれています。

ネガティブトークの芽をアンケートで摘み取る方法、カモを判別する「3つの特徴」、カモが多い「5つの職業」…。

反感を持つ方も多いと思いますが、確かに効果はありそうです。

人に読んでいるところを見られないようにして、ぜひチェックを。

きちんとクリーン企業用に「濾過」し、くれぐれも悪用しないようにしてください。(こんなに気を遣う本も珍しいですね)

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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自分が言ったことに反論できる人はいない

カモとは「素直で」「支払いができ」「将来に不安ある」だ

◆カモを判別する「3つの特徴」
・何かを言う前に「あっ」を付ける
・離婚やいじめなどの心の傷を持ったお客
・最初に断わり文句を多く言ってくるお客

◆カモが多い「5つの職業」
「看護師」「販売」「保育士」「水商売」「風俗」

短い相槌のあとに、ちょっとした「褒め言葉」を入れる

「カモを直接褒めるのではなく、まわりの方を羨ましがる」ことです。例えば主婦業とパートを両立しているお客が、仕事で疲れきった様子で、うんざりと「今日もこれから晩御飯の用意をしないといけないのです」と言ったとします。間違っても「疲れているのに、頑張りますね。まさに主婦の鑑じゃないですか」と直接褒めてはいけません。この場合は「ご家族の方が羨ましいです」と、まわりの方を羨ましがるのです

緊張しているお客様には「褒める⇒安心させる⇒笑わせる」

心の傷を察知したら、徹底的に同情と共感を示す

「我慢して頑張ってきたこと」を探り出し、そこを突く

親身に相談に乗るのは「支払い」ではなく「支払いの方法」

「キャンセルは無条件」を伝え、とりあえずの契約をもらう

人付き合いが苦手な人の入金は、実はスムーズ

◆クロージング後の「検討します」への対処方法
「検討するにあたって、あと考えを整理してまとめたいのは、どのあたりですか?」と質問をする

後日の返答の場合は、帰り際に「残念感」を出さない

再解約を防ぐためには再提案後に「叱って褒める」

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『ブラック企業の営業術』小嶋康之・著 こう書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769611331

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◆目次◆

序 章 私はこのようにして「ブラック営業術」と出会った
第1章 ブラック企業が教えてくれたこと
第2章 ブラック企業のトップ営業マンがやっていること
第3章 ブラック企業ではどのように交渉の主導権を握るのか
第4章 一度とらえたお客を絶対逃さない親睦の図り方
第5章 お客のほうから契約したいと言わせる方法
第6章 契約に持ち込みため背中をもうひと押しの仕掛け
第7章 クロージングと入金の大詰めで失敗しないテクニック
第8章 解約希望を言ってきたときの対処法

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