【注目の一冊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883353168
本日の一冊は、博報堂を経て、コピーライターとして活躍する小霜和也さんが、広告コピーを書く際の心構えと秘訣を公開した一冊。
著者は、これまでにサントリーやソニー、アマゾン、資生堂など、名立たるブランド企業をクライアントにし、広告コピーを手掛けていますが、本書には、その一部が事例として紹介されています。
誇大広告が無効化するSNSの時代に、著者が掲げた広告コピーの役割の定義は、以下の通り。
<「言葉を使ってモノとヒトとの新しい関係を創り、商品や企業の価値を上げる」のが、広告コピーによる広告クリエイティブ>
やはり、こんな時代にあっても言葉(コピー)の重要性は残るわけですが、著者はそのコピーに関して、大切なポイントをいくつか挙げています。
ランダムに気になったものを挙げておきましょう。
<広告コピーとは、価値が最大化されるように商品を「定義付け」するもの>
<言葉はもともと「約束」するために使われた>
<商品の購入は目的ではありません。目的は新しい自分。商品は使用によって得られるストーリーのための手段に過ぎない>
<キャッチフレーズを書く時にも、「シーンをどう表現するか」という意識は大事>
確かに、自分が仕事で書いたコピーも、これらに当てはまるものはよく売れた記憶があります。
「マーケティングとは関係性である」と説いたのは、セス・ゴーディンでしたが、今は、企業と顧客、商品と顧客の関係性作りが、最も大切な時代。
プロのコピーライターの「関係性作り」の技術を学びたい方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「言葉を使ってモノとヒトとの新しい関係を創り、商品や企業の価値を上げる」のが、広告コピーによる広告クリエイティブ
“商品”の広告コピーは成立するが、“カテゴリー”の広告コピーは成立しない
商品の具体的な情報、競合商品との違いがわからない状態で広告コピーは書けません
モノの“価値”とはヒトとの関係性で決まる
広告コピーとは、価値が最大化されるように商品を「定義付け」するもの
コピーが担ってきた役割を、ビジュアルが負うようになってきています
言葉はもともと「約束」するために使われたもの
僕はウォーターサーバーの水を生活「環境」を作るものと考えました(中略)「サントリー天然水サーバー」を導入するのは、いわば南アルプスに引っ越すようなものだ、というコンセプトにしました。
コピーは、「わが家は、南アルプスです。」
ブランドとは「気持ちいい記憶」である
ブランドとは「気持ちいい記憶」と言いましたが、これは軽い依存のこと
◆ブランドの強さを測る指標
1.気持ちいい体験の蓄積度
2.その人がその時、感じている課題(アンチエイジングしなきゃ、とか、明日の朝までに企画書仕上げなきゃ、とか)との関係の深さ
3.ブランドロゴを目にする頻度
テレビCMの役割は「商品の疑似体験」をさせること
「客観」ではなく「主観」で描いてあげる
商品の購入は目的ではありません。目的は新しい自分。商品は使用によって得られるストーリーのための手段に過ぎない
キャッチフレーズを書く時にも、「シーンをどう表現するか」という意識は大事
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『ここらで広告コピーの本当の話をします。』小霜和也・著 宣伝会議
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883353168
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◆目次◆
はじめに
第一章 そもそも広告コピーって何
第二章 コピーを「考える」
第三章 そもそも広告って何
第四章 コピーを書く「姿勢」
第五章 コピーライター人生とは
おわりに
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