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本日の一冊は、イェール大学大学院でPh.D.(政治学)を取得し、イェール大学助教授も務めた著者が、非ネイティブエリートのための英語学習法を説いた一冊。
本書によると、イェール大学では、なんと50もの言語を教えており、ランチタイムのカフェテリアには、言語別の「ランゲージテーブル」があるほど、語学教育が充実しているとか。
本書では、そんなイェール大学で著者が学んだ英語学習法を紹介し、おすすめテキストや正しい英語表現に関する情報を付しています。
日本人が誤解しがちな英語表現、意味を間違って覚えている単語がいくつも登場するので、これを機に、きっちり学んでおきましょう。
たとえば、英語の教科書に頻出する「will」。じつはこの「will」と「be going to」は、同じ意味ではないのです。(教科書ではそう習うはずです)
これに関して、著者が解説した部分を引用してみましょう。
<スケジュール帳に、「採用面接」と書いてある状況を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。もう約束して「準備してある」ことなので、「will」はふさわしくない。「will」のほうは、「その場で決めた未来」を表すときに使います>
ほかにも、You had better do it.と言うときは、「お前、それをやらないとヤバいぞ」ぐらいの強い意味があるという指摘や、「would」には「事実と反する想像」の意味があるという話など、日本人が知っておくべき「落とし穴」がたくさん紹介されています。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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どうしても聞き取れないときや、自分が聞き取った内容を確認したいときには、「英語の字幕」が出せるDVDを使用します。とくにアメリカで制作された映像の多くは、聴覚障害者への配慮として、英語字幕をつけることが義務づけられています。いわゆる「クローズド・キャプション」です
動画を使って「状況」から得た知識は、理解度においても定着度においても、学校教育のような「お勉強」を圧倒的に上回る
「意識的に音を区別して発音する能力」を身につけないかぎり、聴き取る力が育たない(中略)効率的に語学を身につけようという人ほど、発音から入るのが最短ルート
イェールの発音矯正プログラムでもそうですが、最初の授業は「発音」ではなく「発声」を練習します
iPhoneの言語設定を「英語」に変えて、Siriを開きます。“How are you?”とiPhoneに向かってつぶやいてみましょう。発音がきちんとできていて、Siriが認識してくれると、“I’m happy to be alive.”など、ユニークな返答をしてくれます
単語を本当に「ものにする」ためには、その単語に付随する「背景」まで想像できている状態がベスト
「will」=「be going to」ではない
You had better do it.と言うときは、「お前、それをやらないとヤバいぞ」ぐらいの意味があって、かなり強烈なインパクトを与えます。逆に、You should do it.のほうは友達同士で言い合えるような「したほうがいいよ」という表現なわけです
基本的に「would」には「事実と反する想像」の意味があります。(中略)“I would like some coffee.”は、「いまこの場にコーヒーはないんだけど、もしもあったらコーヒーが好き」→「もしコーヒーがあれば、うれしいな」というニュアンスを含むことになる
自分を紹介する英文をA4用紙3枚くらいの分量で箇条書きにしておくこと
butから英文を書きはじめてはいけない
「序章」には読者を引きつける「hook」を
イヤホンでのリスニングは、ノイズ処理の能力が身につかない
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『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』斉藤淳・著 中経出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046002654
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◆目次◆
Prologue 「英語、今度こそ!」というあなたに…
Chapter1 世界の非ネイティブエリートは英語をどう学んでいるのか?
Chapter2 世界の非ネイティブエリートがやっている発音習得法
Chapter3 世界の非ネイティブエリートがやっている単語習得法
Chapter4 世界の非ネイティブエリートがやっている文法習得法
Chapter5 世界の非ネイティブエリートがやっている最強の英語勉強法
Chapter6 世界の非ネイティブエリートは英語を「勉強」しない
Epilogue イェールを辞めた私が、英語塾をはじめた理由
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