2013年10月13日

『カイジ「命より重い!」お金の話』木暮太一・著 vol.3372

【知っておきたいお金の守り方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763132970

本日の一冊は、シリーズ1900万部を突破した大人気マンガ「カイジ」を題材に、お金を防衛するための初歩的ノウハウを解説した一冊。

昔は、父親から子どもに「サラ金と連帯保証人だけはダメだ」なんて教えられたものですが、いまや全人口の8人に1人が消費者ローン利用経験者。

20代でも消費者金融を使う人がザラにいるということで、本書にも注目が集まっています。

本書では、冒頭でこんなクイズが出されます。

ちょっと長くなりますが、引用してみましょう。

<あなたは、銀行から年率12%で100万円借りました。銀行から「返済が大変でしょうから、返済は月々1万円でいいですよ」と言われます。毎月の返済額が減るのは、あなたにとっても嬉しいことであり、さっそくその条件で契約しました。さて、あなたが借金を返済し終わるのは、何年後のことでしょうか?
※なお、金利は「単利」とする。A 5年  B 8・3年  C 10年>

BBMの読者で引っ掛かる人はほぼいないと思いますが、もちろんこれ、選択肢のなかに答えはありません。

答えは、「返済は、永遠に終わらない」です。

序章のタイトル「ようこそ、クズのみなさま」といい、人を食った内容ですが、確かに、マネーリテラシーの低い人なら、知っておきたい基礎知識が目白押しです。

<自己破産する人の10人に1人は、“連帯保証人”になったことがきっかけ>

<“根保証契約”にサインした場合、期間と限度額を決めて、その期間内であれば、A氏は限度額まで何度も借金ができる>

かつてベストセラーとなった『ナニワ金融道』が解説中心で読み切り版になった、そんな印象の一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「金は、鋳造された自由である」(ドストエフスキー)

「選択肢に正解がないなんて、卑怯だ!」そういう反論もあるかもしれません。しかし、提示された選択肢の中から、選んでしまったのは、あなた自身です

20代の若年層に関しては、借入当初から「消費者金融会社」を利用する傾向が高く、「金融機関」の利用は低位にとどまっている(「消費者ローン利用者・利用経験者の借入に関する意識調査」NTTデータ経営研究所)

数にして1500万人、じつに全人口の8人に1人が、消費者ローンの利用経験者なんです(日本信用情報機構調べ)

借金が“生活費”だったとしたら、返済は極めて困難

“生活費が少なくて済む職種”は給料が少ない

非正規雇用で働く労働者の割合は、ついに35%を突破しました(2012年9月現在)

ご褒美思考でショッピングするときには、もはや“何かを買うこと”が目的になっていることが多々あります。「何を買おうかな~」と言っている時点で、それは不要なモノなのです

自己破産する人の10人に1人は、“連帯保証人”になったこと
がきっかけ

あなたが“根保証契約”にサインした場合、期間と限度額を決めて、その期間内であれば、A氏は限度額まで何度も借金ができることになります

契約書が読めない人は独立してはいけない

たしかに、他人のお金を借りて、不動産を買うことができれば、自己資金が少なくても収入を得ることができます。ただし、それは“儲かる不動産をみつけることができる人だけ”です

お金を使うときには、自分があとどれくらいお金を持っているかではなく、「この1万円のモノは、10時間の労働とつり合うか? それ以上の価値があるか?」を考えるべき

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『カイジ「命より重い!」お金の話』木暮太一・著 サンマーク出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763132970

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◆目次◆

序 章 ようこそ、クズのみなさま
第1章 給料が少ない……? 現実を見ろ!
第2章 金は、自分で守らねばならないのだ!
第3章 知らないやつは、勝負の前に負けている!
第4章 圧倒的勝利を呼ぶ、マネー思考を身につけろ!
終 章 お金に振り回されないために、本当に必要な力

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