2013年1月24日

『青い象のことだけは考えないで!』トルステン・ハーフェナー、 ミヒャエル・シュピッツバート・著 Vol.3110


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763132148

本日の一冊は、ベストセラーとなった『心を上手に透視する方法』の著者、トルステン・ハーフェナーと、医学博士ミヒャエル・シュピッツバートによる一冊。

※参考:『心を上手に透視する方法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763131540

タイトルとなっている『青い象のことだけは考えないで!』は、もちろん、われわれがこう言われた時に、青い象のことをイメージせずにはいられないことを意味しています。

この「青い象」の例からもわかるように、われわれは実際には、自らの思考を完全にはコントロールできていません。

人間は、ちょっとした体の動きで気分が変わったり、他人の行動によって影響を受けたり、暗示を受けたりするのです。

本書のコンセプトは、このようなわれわれの思考の性質を知り、自分の思考を上手に操作しようというもの。

そのために必要な事実や研究結果が紹介されていますので、いくつかピックアップしてみましょう。

「落ち込んだときは、とにかく上を見上げよう」と見出しがつけられた部分では、こんな話が紹介されています。

<アメリカのクリニックには、うつ状態の患者に、首のコルセットを与えるところがあるという。首のコルセットを装着すると、患者は頭を上に向けさせられ、下を見ることができなくなる。そうすると、数日後には、多くの患者の気分が格段によくなって、治療が終了する!>

ビジネスで使えそうなものとして、こんなのはいかがでしょう。

<ペンとメモ用紙を用意しよう。そしてメモ用紙を半分にちぎり、片方の紙にあなたの電話番号を書く。あなたの番号を書いた紙はまだ渡さずに、何も書いていないほうの紙とペンを相手に差し出す。相手は紙をすぐに受け取るだろう。そうしなければ失礼だからだ。するとたいていの人は、紙に電話番号を書いてあなたに渡すだろう>

<スーパーに買い物に行く前に「甘いもの」をたくさん食べておくと、食べないで行ったときよりも生活用品を多く買い込んでしまう。これは、フリードリヒスハーフェン大学の実験で証明された>

知っているのと知らないのとでは、意思決定に大きな差が出てしまう内容。

有名な理論の紹介が多く、既知の内容が多いですが、読み物としては楽しむことができました。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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落ち込んだときは、とにかく上を見上げよう

アメリカのクリニックには、うつ状態の患者に、首のコルセットを与えるところがあるという。首のコルセットを装着すると、患者は頭を上に向けさせられ、下を見ることができなくなる。そうすると、数日後には、多くの患者の気分が格段によくなって、治療が終了する!

ハイネスは二〇〇八年、アメリカの『ネイチャー・ニューロサイエンス』誌に、ある研究報告を発表した。それは、脳の二つの領域の活動をもとに、被験者の行動を予測できたというものだ。それも、被験者本人が意識的に決断するより十秒以上早かった

人間は、自分が望んでいると思い込んでいることを実行はできても、何を望むかという意志はすでに制約を受けていて、その意志までは自分で操作することはできない

ペンとメモ用紙を用意しよう。そしてメモ用紙を半分にちぎり、片方の紙にあなたの電話番号を書く。あなたの番号を書いた紙はまだ渡さずに、何も書いていないほうの紙とペンを相手に差し出す。相手は紙をすぐに受け取るだろう。そうしなければ失礼だからだ。するとたいていの人は、紙に電話番号を書いてあなたに渡すだろう

どうやら僕たちは無意識に、ほかの人の身体に表れるシグナルを見て、自分の行動を相手に合わせるようだ

同じことを繰り返すことは、ドーパミン分泌の天敵である。逆に、新しくて心地よく、意外なものはすべて、ドーパミンの放出を増やす。ドーパミンによって、あらゆるポジティブな感情がもたらされる

「緑色の問題用紙」を配られた学生のほうが、「赤い問題用紙」を受け取った学生よりずっとよい成績をとった

スーパーに買い物に行く前に「甘いもの」をたくさん食べておくと、食べないで行ったときよりも生活用品を多く買い込んでしまう。これは、フリードリヒスハーフェン大学の実験で証明された

「さびしい思い」をすると「あたたかい食事」が欲しくなる

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『青い象のことだけは考えないで!』トルステン・ハーフェナー、ミヒャエル・シュピッツバート・著 サンマーク出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763132148

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◆目次◆

第1章 私たちの思考は「不自由」である
第2章 五感と脳の働きが幸せをもたらす
第3章 私たちの思考は「自由」になれる
第4章 自分の世界を根本から変える「思考の力」

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