【宇宙飛行士も使ったリラックス法とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569678335
みなさんは、スペースシャトルでも使われた究極のリラックス法をご存じでしょうか?
これは、イタリアの生理学者、アントニオ・マリア・バルサルバ氏が考案した手法で、宇宙飛行士のサマンサ・クリストフォレッティさんが、実際に試したもの。
名前はズバリ、「バルサルバ法」と言います。
「バルサルバ法」のやり方は、極めて簡単。
副交感神経を刺激するために、胃や肝臓など内臓全体に圧力をかけるイメージで、腹部に力をぐっと入れる。
これを繰り返すだけで、副交感神経が活性化し、リラックスできるのです。
こんな便利なリラックス法や、ストレス回避の方法を書いてくれているのが、現在ベストセラーとなっている『「テンパらない」技術』。
精神科医の西多昌規先生が書いたもので、「テンパる」メカニズムや、テンパらない考え方、テンパらないための食習慣、生活習慣、コミュニケーションなどが平易な言葉でまとめられています。
本書によると、「テンパり」の正体は、「怒り」や「恐怖」「不安」「興奮」の源となるノルアドレナリン。
過度な緊張状態が続くと、「テンパり」を招くということで、本書では、適切なリラックス法をいくつか提案しています。
効きそうなものをいくつかピックアップすると、<深呼吸>や、前述の<バルサルバ法>、<意識して動作を「スローにする」><イヤなことは寝て忘れる>など。
逆に、まずいのは、飲酒や睡眠不足、過度なストレス、あとは意外なことに「お腹いっぱい食べること」だそうです。
本書ではまた、「テンパらない」ための食事法も紹介しており、具体的には、オメガ-3脂肪酸を含む青魚(アジ、サンマ、イワシなど)、トリプトファンを含む肉や魚、乳製品、小麦、豆類、ナッツ類などが効くそうです。
対人折衝の多いビジネスマンにとって、「テンパり」は命取り。
いつも自分を冷静に保つために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「テンパり」が関わるのはノルアドレナリン(中略)ノルアドレナリンは、「怒り」や「恐怖」「不安」「興奮」の源です。特に、自らの危機に対する動物的な反応を取り仕切っていると言っていいでしょう
睡眠不足とお酒は、衝動性を助長する
「泰然自若としていること、それが無理なら静かなところに逃れてそこで休むこと」(プルタルコス『怒らないことについて』)
◆副交感神経を刺激するバルサルバ法
息を吸ったまま止めて、腹部に力をぐっと入れる
(胃や肝臓など内臓全体に圧力をかけるイメージ)
意識して動作を「スローにする」
なにかを捨てる、あきらめるかわりに、ほしい果実をもぎとる。マクロな意味で何が大切かを、いつも考えておく練習が必要です
トリプトファンを抜いたアミノ酸飲料ばかり飲んでいた人は、イライラや攻撃性が高まったという研究結果もある(中略)トリプトファンは、肉や魚、乳製品、小麦を原料とするものに豊富に含まれています
オメガ-3脂肪酸は、抗うつ効果、抗不安効果が研究でも明らかになってきており、うつ病の補助治療としての役割が期待されている(中略)オメガ-3脂肪酸は、海の魚、特に青魚に多く含まれると言われています。アジやサンマ、イワシなどです
満腹、あるいは満腹以上お腹いっぱい食べる食生活を毎日続けていると、老化が進み病気にかかりやすいことが、サルでも人間の研究でもわかってきています
現代社会の過度な便利さが、「想定外」への耐性を奪う
「人生で経験したすべての逆境、トラブル、障害が、わたしをまっすぐにし、強くしてくれた」
現代日本は、「ゼロリスク探求症候群」による集団的な「テンパり」が、見られる
こころがモヤモヤしたら「リフレーミング」を試みる
テンパった相手とは、「目線の高さ」を同じにして話す
「テンパっている」上司には、近づかないのがいちばん
「イヤなことは寝て忘れる」は、科学的にも間違っていない
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『「テンパらない」技術』西多昌規・著 PHP研究所
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569678335
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◆目次◆
第1章 テンパると「人生を台無し」にしてしまう!
その「危険性」と「ダメージ」
第2章 なぜ人は「テンパってしまう」のか?
その「科学的メカニズム」
第3章 テンパってしまったときの「応急処置」
第4章 テンパらないための「生活習慣」
第5章 「テンパらない人格」をじっくり育てる法
第6章 周囲をテンパらせない「コミュニケーション術」
第7章 テンパっても成長できる「ポジティブ反省法」
第三部 反逆、挑戦、そして滅亡
第一一章 正しい「独占解体」のあり方
第一二章 ラディカルなインターネット革命
第一三章 ニクソンが切り開いたケーブルテレビ
第一四章 AT&T崩壊
第一五章 機械のための共通言語
第四部 魂なき復活
第一六章 テッド・ターナー、テレビに進出
第一七章 大量生産される映画
第一八章 AT&Tの逆襲
第五部 すべてを敵に回すインターネット
第一九章 急転直下の惨劇 AOLとタイム・ワーナーの合併失敗
第二〇章 アップルとグーグル「離反」の意味
第二一章 分離の原則──独占を「任期制」にする
解説 「正しい独裁者」を生むための制度設計 坂村健
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