http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479791809
本日の一冊は、ベストセラー『考具』の著者、加藤昌治さんが、い
い企画をつくるための会議の手法について述べた注目の新刊です。
※参考:『考具』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484032058
冒頭で著者が述べているように、いい企画が出てこない理由は、い
たって単純。「いきなり企画会議」をやっているから。
では、「いきなり企画会議」を避けるために、参加者はどうすれば
いいのか、いい会議を実現するための方法やプロセス、ツールは一
体何なのか。
本書はまさにその疑問に答えた、アイデア創出のための一冊なのです。
ブレーンストーミングを効果的に進めるために避けなければいけな
い2つの罠や、アイデアを評価するための2つの評価軸など、知っ
ておけば便利な情報が盛り込まれています。
ちょっと代理店の目線に寄り過ぎの感はありますが、アイデア稼業
に携わる人は、読んでおいて損はないと思います。
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■ 本日の赤ペンチェック
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何故、いい企画が出てこないのか? その理由は簡単。いたって構
造的。「いきなり企画会議」をやっているから、がいい企画の誕生
を邪魔している最大の理由です
いい企画には、いいアイデアが入っている
プロフェッショナルとアマチュアとの違いは「選択肢の数」。選択
肢の数とアイデアのクオリティとは比例する、と考えてください
プランナーの仕事はアイデアをたくさん出すことであって、自分の
アイデアにこだわることではない
◆ブレーンストーミングが崩壊する瞬間
・すぐ選ぼうとしてしまう失敗
・下らないことを口にしてはいけない、という不文律ルールの失敗
原型を見たところで、最後の仕上がり具合を想像できるのもディレ
クターが備えておきたい能力
◆アイデア会議のゴールデンルールズ
1.持ち寄る(手ぶら禁止)
2.発言と発言者とを切り離す
3.選ぶ
「どうしても思いつかない」「アイデア数が足りない」時
=わたしなら「アイデアのヒント」を持っていきます
いいアイデアとは、世の中尺度/提案先尺度のバランスの上にある
下らないアイデアの効能ってあるんです。笑いが取れたら場も和みます
アイデアの核心部をハッキリスッキリさせるために、そのアイデア
を説明する言葉を他の言葉と置換する
◆アイデアを評価する2つの軸
・おもしろいかどうか
・筋がいいかどうか
◆3つの「筋」
1.依頼元が抱えている問題課題をそのアイデアで解決できるかどうか
2.依頼元の文化、風土とマッチしているかどうか
3.社会との調和性
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『アイデア会議』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479791809
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■目次■
序章 「いきなり企画会議」から”いい企画”は生まれない
第1章 本当の「アイデア会議」とは何か?
第2章 アイデア会議のゴールデンルールズ
第3章 プランナーにとってのアイデア会議とは?
第4章 ディレクターにとってのアイデア会議とは?
第5章 アイデア会議の大道具・小道具
終章 「チームでアイデアを考える力」を日本中に!
あとがき
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