2006年4月1日

『藤巻健史の5年後にお金持ちになる「資産運用」入門』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433497497X
本日の一冊は、かつてモルガン銀行時代、「伝説のディーラー」と呼ばれた、藤巻健史さんによる注目の新刊です。

内容は、2005年11月に品川女子学院で行われた授業がベースとなっており、それだけに講義形式で、わかりやすい解説がなされています。

学生向けに話したということもあり、著者の本を既に読んだ方にとっては、さほど目新しいところはありません。

ただ、「金利と国債の関係」「為替はどうやって決まるか」といった、経済の基本を学び直すのには、適した一冊です。

実際にマーケットで活躍していた著者が書いているだけに、教科書では得られない視点や、実践的なノウハウも満載。

具体的な銘柄こそ挙げないものの、どんな株を買うべきか、今後、為替はどう動くのか、土地を買う際は何を基準にするか、など、じつに参考になります。

今どきの学生はこんな授業も受けられるのだなあ、とちょっとうらやましくなりました。
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■ 本日の赤ペンチェック
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三木谷さんも村上さんも世の中がデフレからインフレに変わりつつあるということを見極めた点が成功した大きな理由

土地や株というのは、インフレになれば儲かる

経済の流れを見て、これからインフレになるのか? デフレになるのか? そういうことをきちんと見極められた人がお金持ちになっている

これからは資材が上がる可能性もあります。資材、H鋼とか、コンクリートとかが上がってきます。世界的に景気が良いからです

私は情報というのは、誰が発信したのかということをものすごく気
にしています

市場というのは、売りたい時に必ず売れるということがいちばん重要

インフレになると思えば、投資としては固定金利型よりも変動金利のほうがいいことはたしかです。だからといって、変動金利型債券だけで運用するのは問題です。株とか土地とか金とか、本当にインフレに強いものを個人資産の中に組み入れておかないと、自分の財産の実質的価値が減少してしまう

(為替は)長い目で見ると、国力だと私は思っています。強い国の通貨が強くなる、と。ところでいまは、日米金利差の開きがドル円相場を決める重要な要因だと思っています。日米金利差の開きは、いま非常に大きいのです。それが、私がしばらくドル高円安が進むと思っている理由です

情報が一般投資家のもとに、たとえばあなた方のところに来た頃には、もうプロはみんな知っている状態になっていると思ったほうがいい

お金を稼げる人と、稼げない人との違いというのは、こうした経済学、経済の仕組みをきちんと勉強しているか、していないかの違いです。経済のうねりについて、自分で判断ができるような努力をしているかどうかです
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『藤巻健史の5年後にお金持ちになる「資産運用」入門』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433497497X
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■目次■
1 真のお金持ちになる人の長期的視点
2 次に来る「資産インフレ時代」とは
3 これからどんな金融商品を買うべきか
4 実際にポートフォリオを作ってみる グループAのポートフォリオ
5 お金を稼げる人の習慣
藤巻健史の思考、日々の行動がわかる「付録」
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