2005年1月15日

『なぜあなたはその仕事を先送りしてしまうのか?』

http://tinyurl.com/3w53u

本日の一冊は、「つい先送りしてしまう」人に向けて書かれた、自己啓発書の書です。

監修者は、横浜国立大学助教授の堀之内高久さん。著者は、堀之内さんのワークショップに参加したのを機に、人が行動を起こす際の心理的障害を克服する方法を研究し始めたという笹氣さんという方です。

先送りする人の5つの心理パターンを示し、改善のための方法論を提示しています。

具体的にどんな内容か、ポイントを見て行きましょう。
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■ 本日の赤ペンチェック ※本文より抜粋
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自動思考:ある場面に直面した時に自動的に頭の中に浮かんでくる考え

自動思考が発生する背後には信条体系というものがあります。

人は「信条」の集合である「信条体系」を、それぞれがもちながら生きている

■恐怖心から逃避行動をしてしまう例
・すぐに取り組まなくてもいいような仕事をしてしまう
・なぜか机の書類整理をしてしまう
・つい、テレビやインターネットを見てしまう
・本や雑誌で情報収集をしてしまう

■先送りする人が陥る5つの心理パターン
1.完璧を目指しすぎてしまう
2.効率を求めすぎてしまう
3.結果を怖がりすぎてしまう
4.もともとニーズがないことをやろうとしている
5.自分の可能性を狭くすることを恐れている

■不都合な信条体系を見直す3つのプロセス
1.不都合な信条体系に気づく
2.その信条体系が、必ずしも正しくないことを理解する
3.その信条体系を拡大して、適切な考え方を得る

■克服すべきネガティブな感情
1.過去の出来事に対して抱き続けている感情への取り組み
2.不安、焦り、自分への疑い、怒り、イラ立ち、やる気のなさといった、現在の場面で生じている感情

■過去の出来事に対する感情への取り組み
「他人のせいにする自分」「冷静に対処する自分」「自分を責めてしまう自分」の3つの感情を理解し、「自分を責めてしまう自分」に対しては、「プロセスのリフレーミング」を行う

■現在の場面で生じている感情への取り組み
1.わだかまりの感情を言葉にする
2.わだかまりの原因を明確にする
3.期待やこだわりを把握する
4.期待やこだわりを見直す

■行動レベルでの取り組み
理想の状態を考えていくと、気持ちが前向きになって、行動しようという気になる

■理想の姿を描き出す4つの質問
・どうなったらいいだろうか?
・理想の状態が百点満点だとしたら、今の状態は何点だろうか?
・今までにどのようなことが役立っただろうか?
・いま自分にできることは何だろうか?
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「恐怖心から逃避行動をしてしまう例」は思わず笑ってしまいましたね。土井も大学入試の直前には、掃除をしていたものです(笑)。

というわけで、本日の一冊は、

『なぜあなたはその仕事を先送りしてしまうのか?』
http://tinyurl.com/3w53u

です。いい仕事習慣を身につけたい人に、おすすめの一冊です。

■目次■
【第1章】先送りの心理メカニズム
【第2章】先送りする人が陥る5つの心理パターン
【第3章】行動に移すための3つのステップ
【第4章】ステップ1―思考レベルでの取り組み
【第5章】ステップ2―感情レベルでの取り組み
【第6章】ステップ3―行動レベルでの取り組み
【第7章】それでもまだ行動できないあなたへ
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