【これは面白い、元政治家の投資指南本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163920633
本日ご紹介する一冊は、外資系証券会社、衆議院議員を経て、タレント・講演家として活躍中の杉村太蔵さんが、株式投資指南をした一冊。
著者は株とFXで勝ち、その後不動産投資で成功。現在再び株式投資に復活したということですが、本書ではその理由と、著者独自の経済の読み方、国策の読み方を指南しています。
「国策に売りなし」と言いますが、昨今の相場の動きを見ていると、まさにそれがよくわかる。
本書では、何を読めば国策をつかめるのか、そこに関連する業界・銘柄がわかるのか、著者独自の見方を示しています。
「骨太の方針」を読み、政府の課題を理解する、マクロ経済政策の”三本柱”を理解する、「注目7ジャンル」を押さえる、銘柄選択基準を押さえる、そして最後に「推し株」を知る。
「推し株」として紹介されている銘柄は、既に割高感のあるものが多いですが、価格次第では、これからもチャンスのある銘柄が多いと思います。(しっかり各企業の情報を調べてから投資してください)
アメリカの対中政策と日本に訪れるチャンス、そこに関わる銘柄が整理されているので、政治シナリオが著者の予想通りであれば、かなり面白いことになると思います。
当たり外れのある本ではありますが、国策の読み方を元政治家が書くというのは、極めて面白い。
「経済財政諮問会議」がなぜ機能しないのかに関する議論は、内部事情を知る人間ならではの視点が書かれていて、じつに面白いと思いました。(確かに、かつての経済企画庁はすごかったですからね…)
著者は本書で「日経平均は8万円になる!」と言っており、本書ではその数値的根拠も示されています。
シナリオが当たるにしろ、外れるにしろ、判断の基準になる数値がしっかり示されているので、投資家は状況を見ながらシナリオがどう進んでいるのか、自分で判断できると思います。
文章も読みやすいので、これはぜひ読んで欲しい一冊ですね。
さっそく、本文の中から気になる部分を、赤ペンチェックしていきましょう。
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私は衆議院議員となり「マクロ経済」に触れ、この国のお金の流れには「ある法則」があることを見つけたんです。それが政府の「経済財政諮問会議」で議論されまとめられる、本書の最大キーワード「骨太の方針」です
たしかに、企業の業績は飛躍的に伸びました。しかしですよ、法人税の税収はこの四半期を見ると、10兆円~12兆円だったのが、最近は14兆円から19兆円程度。企業の利益の割には法人税の税収は、ほぼ横ばいです。一方で、国民が日々の生活で負担する消費税収は、なんと2000年代初頭は10兆円だったのが、今や25兆円を超え、大幅に増加しました
私は、新NISAによる投資を「国民にとっての第二の給与」と捉えています
地政学的な環境が、日本への投資マネーを強制的に引き寄せている
「『骨太の方針』で方向性が示される」→「各省庁が予算を要求する」→「政府が税制や規制緩和で経済を後押しする」→「それに呼応した企業が投資を拡大し、成長する」
マクロ経済政策の三本柱
・金利政策
・税制政策
・財政政策
「骨太の方針」から見えた!注目7ジャンル
(1)賃上げと労働改革
(2)リスキリングと人材戦略
(3)外国人との共生
(4)地方創生とインフラ整備
(5)農業・水産業の構造転換
(6)AIと半導体
(7)資産運用立国戦略
農業の構造転換を進めるうえでもっとも直接的に恩恵を受けるのが農業機械メーカー
「造船」は経済安全保障の要
巨大プロジェクト、海底レアアース掘削事業
行列に並ばない奴は投資家に向いていない
支持率の高い政権では株価は上昇する
財務面で見る5つのチェックポイント
・流動比率が120%以上あるか
・PERが15倍前後か(割高でも割安でもないか)
・ROEが15%前後あるか(しっかり稼げているか)
・フリーキャッシュフローが毎年プラスで確保されているか
・配当利回りがCPI(消費者物価指数)を上回っているか
かつての「経済企画庁」を失ってしまったことが非常に大きいのではないか
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株式投資とは関係ありませんが、「はじめに」に書かれた著者の出世エピソードは、面白いと思いました。
また、「おわりに」に書かれた経済企画庁復活のプランも面白い。
日本再興のヒントとして、またその際に伸びる銘柄を示した投資のヒントとして、ぜひ読んでみてください。
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『杉村太蔵の骨太投資術』
杉村太蔵・著 文藝春秋
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◆目次◆
はじめに
第1章 「推し株」投資のススメ
第2章 「骨太の方針」
第3章 太蔵流・株式投資銘柄選択基準
第4章 10年で2倍を狙う「推し株」
第5章 10年で10倍を狙う「推し株」
第6章 ポートフォリオと今後の日本経済
おわりに
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