【勇気を与える感動の一冊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396618654
本日ご紹介する一冊は、売上高9289億円、1048店舗を実現したニトリホールディングスの創業者、似鳥昭雄さんによる自己啓発書。
74歳で「発達障害」の診断を受けた著者が、自らの半生を振り返り、なぜ成功できたのか、発達障害とどう付き合ってきたのかを赤裸々に語った、興味深い一冊です。
読者が発達障害を持っていようとなかろうと、人間である以上、長所・短所があるのは誰しも同じ。
本書では、短所だらけの著者がどうやって成功してきたのか、何を克服し、何を任せたのか、その試行錯誤の過程が語られており、じつに読み応えある内容です。
小学6年生になるまで自分の名前を漢字で書けなかったという著者が、算数障害に関しては、そろばんを始めたことで克服できた。
アイデアが次々浮かぶけれど、すぐ忘れてしまうという特性に関しては、メモすることによって克服できた。
接客が苦手だという弱点に関しては、妻・百百代さんと結婚してやってもらうことで克服できた。
そして、チェーンストア理論の渥美俊一先生の理論をモノにするため、講義に通うのですが、覚えられないので、なんと同じセミナーに何度も通うという作戦を考える。
ロマンを追求する姿勢が、ここまで人生を前向きに変えるのかと、心から感動しました。
人間は、壁にぶち当たった時、つい才能のせいや環境のせいにしてしまいます。
もちろん、科学的に証明されている部分があるのは同意しますが、それでも前を向いていれば、才能とチャンスが集まり、自身の弱点や不利な状況など、どこかに行ってしまう。
読むことで、夢と希望を持てる、そんな一冊です。
ビジネスパーソン、経営者にとっては、事業を伸ばすためのシンプルなヒントがもらえる内容で、特に人気商品を磨き上げていくことの大切さ(白井俊之社長)は、勉強になりました。
さっそく、本文の中から気になる部分を、赤ペンチェックしていきましょう。
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私は「短所あるを喜び、長所なきを悲しめ」という言葉が好きです。100のうち1つしか長所がなくても、それを見つけて何十倍にも膨らませていけば、あとの短所は全部消えてしまうんです。私の経営者としての長所はロマンに突き進む力と、商品の開発や自前主義に繋がる発想力だけ。あとの9割は短所ばかりですから
ここで大事なのは、浮かんだアイデアをすぐメモに残すこと。常にいろいろな考えが頭を巡っているから、書いておかないと忘れちゃいますからね
発達障害があると、どうしても周りと違う自分を隠そうとして、すべてを自分だけでやろうとしがちです。でも、それではすぐに限界が来ます。自分の弱みや苦手な部分を正直に認め、それをカバーしてくれる人と一緒に歩むことが大切だと思うのです
考えてみてください。いいアイデア、いい発想、いい計画があっても、取り組まなければ成功しませんよね? それは失敗と同じじゃないですか?
失敗した時のことではなく、うまくいってお客様が喜んでいるシーンを想像するから、思い切ったことができてしまう
この頃に父から言われた言葉が、今でも強く心に残っています。
「お前のような人間にも、生きていく方法が2つある。1つは人の3倍働くか、もう1つは人がやらないことをやるかだ」
高校3年生の時には、暗算や掛け算、読み上げ算など複数の部門がある大会でも総合1位に。そろばんを頭の中でパチパチとはじいていくイメージを思い浮かべると、スムーズに計算が進んでいくんです
若い時って、いくらでもやり直せるチャンスがあるでしょう。スイス銀行が一気にお金を返せと言ってきたら、もちろん倒産だったわけだけど、メインバンクの破綻なんて予想もできないし、今ここでできることもない。だから、夫が日本に戻る前、オーストラリアのホテルでトランプしてたんです。2人で「もし倒産することになったら、まだ若いんだから、2人でがんばろう」「おまえも働けよ」「任せてよ」なんて言いながら。それで少しは気が楽になったのかもしれない(北海道拓殖銀行破綻の時。妻・百百代氏)
売れている商品は多くのお客様を喜ばせている。それをより良く変えたら、多くのお客様がその変化に気づき、もっと喜んでくれる。説明されると当たり前のように思うのですが、実際の小売業の現場では、売れている商品はいい数字が出ているからそのままにしておいて、売れていない商品を変えようとします。もちろん、それも大事なことですが、売れている商品をもっと良くして、たくさんの人に驚きを届けたほうが、店舗のパワーは増していくんです(白井俊之社長)
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著者のアイデアなのか、編集者の作戦なのか、妻・百百代氏と秘書の会話、社長・白井氏のインタビューから似鳥氏の実像、経営者としてのすごさが見えてきて、本当に面白い。(赤ちゃん、妻、車まで忘れてしまうのは、本当にすごいですね…)
発達障害をお持ちの方、発達障害の子をお持ちの親御さんには、どうすれば特性を活かし、仕事で成功できるのか、励ましとヒントが書かれています。
経営者にとっては、良いパートナーとはどんな人か、片腕に持つならどんな人か、判断する良いヒントになると思います。
豊富なエピソードから、著者のロマンと困難克服の半生を感じられる、感動の一冊です。
ぜひ、読んでみてください。
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『発達障害の私だからこそ、成功できた』
似鳥昭雄・著 祥伝社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396618654
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◆目次◆
序 章 74歳、発達障害であることがわかった
第1章 ほんとうに、発達障害はできないことばかり?
第2章 不思議だった自分自身
第3章 「できないだらけ」との付き合い方
第4章 とにかくやっちゃう。そういう勇気がある
おわりに 「できること」を見つけていく、伸ばしていく
巻末解説 ADHDが世界をつくる 岩波明(精神科医、昭和医科大学特任教授)
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