2026年1月8日

『AIに選ばれ、ファンに愛される。』 佐藤尚之・著 vol.6880

【こうなる、AI時代のマーケティング】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4296209841

本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『ファンベース』で知られる、コミュニケーション・ディレクター、佐藤尚之さんによるマーケティング本。

『ファンベース』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448007127X

AIの台頭により、「検索からAIへ」の流れがあるのは誰もが承知していることだと思いますが、それが企業のマーケティングにどう影響を与えるのか、本書ほど明快に示した本はないのではないでしょうか。

幸い、「はじめに」で著者が本書の要点を書いてくれているので、それをご紹介しましょう。

・AIの進化・普及によって世界は「世界一賢い生活者」だらけになる
・彼ら彼女らに今までの広告プロモーションは通用しない
・だから売り方もマーケティングも、根本から変わらないといけない
・世界一賢い生活者に買ってもらうためのルートは大きく2つに集約される
 ・AIルート AIに選ばれる道
 ・ファンルート ファンに愛される道
・2つともに厳しい道だが「選ばれ”続ける”」ことこそがシナジーを生む
・その指標も含めて、なるべく論理的かつ具体的に対策を提示してみた

多くの生活者が、AIに相談しながら購買行動を決めていく近い将来、「BtoC」は「BtoAwc」(企業 to AI with生活者)に変わっていく。

すべての情報がAIに「検証」されてしまう時代に、あなたのブランドは3ー5個のAIのオススメに入れるか。入るためにどんな対策を立てればいいか。

テクニカルな部分への答えと、その対極にあるファンベースの考え方が示されています。

AI時代の新しい成長戦略として掲げられている、「ニッチ×ファン」の3つの戦略、ファンと両思いになるための考え方は、特に勉強になりました。

最終章、第7章では、AI時代のマーケティングシミュレーションが「6つの物語」として示されています。

読者は、AI時代に適応できず滅びていった大手菓子メーカー「カリット」の話に戦慄し、文具メーカー「筆友堂」がファンの期待に応えた感動ストーリーを読んで、AI時代のマーケティングのあり方を理解するに違いありません。

本書制作に関わった日経クロストレンドのM氏から、土井の元に熱い手紙が届いたところを見ると、本書もまた、ファンに愛されて生まれた本だということがわかります。

新たなマーケティング時代の到来を予感させる、エポックメイキングな一冊で、これは読むべきと思いました。

さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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生活者がAIに依存すればするほど、情報はAI経由になる。つまり、「BtoC」は基本的に「BtoAwc」(企業 to AI with 生活者)に集約されていく

AIに聞けば、すべてわかる。しかも、企業の都合ではなく、自分に最適な形で。企業が一方的に発信する広告もプロモーションもキャンペーンも、すべてAIというフィルターを通して知ったほうが楽なのだ

すべての情報がAIに「検証」されてしまう

あなたのブランドは3ー5個のAIのオススメに入れるか

友人からクチコミで推奨され、AIにも推奨される。こんなに強力なものはない

TRUST:AIに「信頼」されるためのフレームワーク
T – Translation(AI語への翻訳)
R – Report & Review(リポートとレビュー)
U – Uniqueness(差別化ポイントと独自性)
S – Sincerity(誠実な設定と対応)
T – Truthfulness(企業の真実性)

AI語への翻訳とは、人間の感覚的な表現を、AIが比較可能なデータに変換すること

構造化データを入れることで、AIがページの内容を”より正確に”理解できるようになり、検索結果やAIの回答にも情報が反映されやすくなる

第三者機関の実験結果、専門家の評価、比較試験データとかだ。もしこれらがあったら強力なエビデンスとなり、AIはそれをきちんと評価する。極力それをサイトに載せておくべきだ

ニッチ×ファン(AI時代の新しい成長戦略)
・職人ニッチ×ファン
・地域ニッチ×ファン
・専門ニッチ×ファン

すでにファンから愛されているという「片思い」を、企業からも愛することで「両思い」にしていくこと

FANBASE:ファンに継続的に愛されるためのフレームワーク
F – Find & Listen(ファンを見つけて傾聴する)
A – Access(ファンと接点を持ち、交流する)
N – Narrative(ブランドの物語を伝える)
B – Bonding(絆を作る・深める)
A – Action(一緒に活動する・共創する)
S – Synergy(ファンとのシナジーを生む)
E – Engage(長く関係し続ける)

ファン同士の接点も作る

顧客幸福度(CWS)
企業やブランドの存在によって、顧客が幸せを感じる度合い

—————————-

検索から、AIへ。

新たな時代のマーケティング、ブランディングの原理を知りたい方は、ぜひ読んでみてください。

あまりに衝撃を受けたので、次回の出版戦略セミナーでは、急遽このAI対策の話を盛り込もうと思います。

ぜひみなさま、本書を読んだ上で、ご参加ください。

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『AIに選ばれ、ファンに愛される。』
佐藤尚之・著 日経BP

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4296209841

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0G785B8W7

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◆目次◆

はじめに
第1章 「世界一賢い生活者」の誕生とBtoCの崩壊
第2章 AIルートとファンルート  AI時代を生き抜く2つの道
第3章 AIルート
    「TRUST」と「SENSE」を実装する
第4章 巨大企業総取りとファンベースの重要性
第5章 ファンルート 選ばれ”続ける”唯一の解
第6章 AI時代の新指標 「顧客幸福度」とファンベース経営
第7章 AI時代「6つの物語」
おしまいに

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