【2026年大河ドラマで注目】
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本日ご紹介する一冊は、2026年のドラマ「豊臣兄弟!」の主人公、豊臣秀長と秀吉のことがわかる本。
著者は、『武士の家計簿』『日本史を暴く』などのベストセラーを持つ、磯田道史さんです。
『武士の家計簿』
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『日本史を暴く』
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本書では、いかにして豊臣兄弟が成り上がってきたのか、どんなスキルが決め手になったのかにフォーカス。
「永続が正義」の日本で成り上がるための「法則」が示されており、これから立身出世を狙う人には、注目の内容です。
著者は、「はじめに」でこう述べています。
<この国は「永続が正義」で永く続けようとする心性が底にあって、なかなか変われない面があります。とはいうものの、豊臣兄弟のように、大出世をする人物が出たり、急激な変化をみせたりする時期もあります。変われず衰退する日本の話ばかりでは面白くありません。変わって勃興した激動期日本の人物像を学んでみると、なにかヒントがあるかもしれません>
また、第1章では、こうも書いています。
<衰退に衰退を重ねつつある今日の日本では、世襲身分を持たず、学歴エリートでもない豊臣兄弟のような、ゼロから一を作り出した人物の生涯が参考になります>
では、どんなヒントが書かれているのか。
2つ、例として「スピード」と「GIVE」を見てみましょう。
豊臣兄弟は、速さに長けた軍を作ることで、少ない兵でも有効に活用できる体制を作りました。
<秀吉が三万の軍勢を有していたとして、これを二倍の速さで動かせば、六万の兵を動員したのと同じ>なのです。
また、周囲の人間の協力を取り付けるため、斬新なアイデアを考えました。
<官位をちらつかせて、上洛を促し、今でいう叙勲のアメを与える。やってきたら徹底的なおもてなしを施す>
これが豊臣兄弟の「必殺技」となったようです。
大河ドラマの主人公である秀長の人物像がよくわかる内容で、名参謀とは何かを学ぶという視点でも楽しめる一冊です。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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日本の「支配の正当性」の根拠は長らく家柄でした。ただ黒船が来ると、もう身分では戦えません。西洋化、工業化、富国強兵には翻訳と計算が必要です。生きた翻訳機・計算機を選ぶような入試問題を作り、合格者に地位を与える学歴身分制をはじめたのです
算盤や帳簿つけが上手だった人の子孫が多く良い学歴になりました。江戸期に識字率が高かった地主・商家・医者・下級武士の子や孫です。彼らは江戸時代は支配層から下に見られていましたが、学歴社会の到来で恩恵をうけました
この本(『豊太閤の私的生活』)の「豊臣秀長」という項には、「秀長は思慮深く温厚の君子であった」「寛仁大度の人で、よく太閤の欠点を補った」と記されています
関白就任に際して、秀吉は、自らの出自を飾り立てる必要がありました。そこで貴人とのつながりを捏造したのです
秀吉は形式にこだわりません。スピードにはこだわりました
織田家由来の「長」と羽柴家の「秀」を入れ替える。それによって、「もう俺たち(羽柴家)は織田家の下には立たないぞ」と宣言した、とも考えられる
出世する人は、自分には損はないが、人が喜ぶものを思いついて与える才能をもっているもの
彼らには当然、もともとの家臣はいません。では、どうやって自分たちのために働いてくれる人を集めていくか。そのキーワードは「ギブ・アンド・テイク」であり、「知恵の分配」です
ここから分かることは、秀長は逃げない、ということです。逃げないで最後まで戦うことは、戦国武将の信用を高めます
自分の意を汲んで、自在に活躍する動きのいい「分身」を作る能力は、天下人の条件といっていいでしょう。秀吉の場合、蜂須賀や黒田が諜報、外交の分身であり、秀長が城を守る分身として機能しました
秀吉が三万の軍勢を有していたとして、これを二倍の速さで動かせば、六万の兵を動員したのと同じ
日本では、形式と完璧にこだわる者を、変革期にスピードがあり、柔軟な者が撃破するのです
官位をちらつかせて、上洛を促し、今でいう叙勲のアメを与える。やってきたら徹底的なおもてなしを施す。これが豊臣兄弟の「必殺技」となりました
大和大納言秀長は、お金を手に入れたらすぐに自領の、レベルの高い産業に再投資し、経済を活性化させていました
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来年の大河ドラマが2倍楽しくなる一冊。
おまけに、激動の年になるであろう2026年に活躍する人材の条件と政治力が身につく一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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『豊臣兄弟 天下を獲った処世術』
磯田道史・著 文藝春秋
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◆目次◆
はじめに 歴史から得られるヒント
第1章 豊臣兄弟の謎
第2章 類まれな経済センス
第3章 強さの秘密
第4章 天下人への道
第5章 秀吉の「分身」
豊臣兄弟 関連年表
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