【考えないことでうまくいく】
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本日ご紹介する一冊は、『科学的に証明されたすごい習慣大百科』がベストセラーとなっている、明治大学教授、堀田秀吾さんによる新刊。
『科学的に証明されたすごい習慣大百科』
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学術論文が教えてくれた、「考えると不幸になる25のこと」を紹介し、なぜ考えるとマズいのかという理由と、どうすれば良い結果につながる思考ができるのかを解説しています。
従来、ビジネスにおいて思考はポジティブなものと捉えられてきましたが、著者が「まえがき」で書いているように、情報化社会で生きるわれわれにとって、考えることは必ずしも良い結果をもたらさないようです。(著者はこれを、「思考過多社会」と呼んでいます)
・「考えること=良いこと」という信念は、必ずしも正しくない
・現代においては、考えることと同様に「考えない」ことも大切
紹介されている『考えてはいけないことリスト』は、同調圧力が強い日本人にありがちなものが多く、多くの人がやってしまっていると思います。
最終章、第6章では、<”前に進める思考”だけを残す>と題し、ポジティブな【考えてもいいことリスト】が載っています。
「ポジティブな思考だけを取り入れたい!」と考える人は、この第6章のリストをざっと眺めるだけでも、人生が前向きに進むと思います。
土井は他人との比較や未来への不安はほぼありませんが、「過去をやり直したい」思考はあるので、第2章を一生懸命読みました(笑)。
おそらく、第1章から5章までの間に、何かしら自分に刺さる内容が見つかると思います。
今回も、学術論文をベースに、社会言語学、心理言語学、脳科学などの知見からアドバイスがなされており、納得度が高いのが特長。
サクッと読める本なので、ぜひ、読んでみてください。
さっそく、本文の中から気になる部分
を赤ペンチェックしてみましょう。
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「考えること=良いこと」という信念は、必ずしも正しくない
社会的比較を意識させられた人たちはネガティブな自己評価をしがちだった(名古屋大学 並川努)
人の目を気にしながら、しかも自由に振る舞えない状態は、心身に強いストレスをもたらす(UCLA ディッカーソンとケメニー)
ウェイクフォレスト大学のリーリーとコワルスキーの研究によれば、人は「理想の自分」と「今の自分」との間に大きな差を感じたり、大事な場面に直面したりすると、特に強く周囲の視線を気にして行動を決める傾向があります。その結果、本来なら自由にできるはずの自己表現が抑えられ、行動の幅が狭くなってしまうのです
あの人に嫌われていないか?
→他人の感情は操作できない。想像は空転する
自己肯定感が低い人は他者との比較が下手
もしもあのときこうしていたら…が私たちを成長させる
「もし、あのとき、ああしていたらどうなっていただろう」という「反事実的思考」は、過去の出来事に対して「別の可能性」を想像することです。一見すると後悔や自己嫌悪を生む厄介な思考のように思えますが、実はこの「もしも」の想像こそが、私たちを前に進ませる大切な心のはたらきなのです
若い人は平均で約4-6年前に起きた経験を後悔しているのに対し、高齢者は26-30年前の後悔を抱えているケースが多かった(コンコーディア大学 ロッシュら)
高齢者に効果的な2つの「自己調整」
・「後悔を引きずらずあきらめる=『手放す』こと」
・「新たな目的や目標を持つこと」
日常的に「他人を許すことが多い」と回答した人ほど、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量が低く、主観的幸福感や人間関係の満足度が高い傾向を示しました
心配を「放っておく」練習をした人たちは、ストレスが減るだけでなく、現実への対処力が高まることが確認されています
選択肢が多いほど「捨てた選択肢」も多くなるため、その分だけ不協和が生まれやすく、後悔や迷いも大きくなる
自分の「やる気のエンジン」をかけるためのマジックワードを用意しよう
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著者は、これで著書累計100万部突破だそうですが、著者自身の生き方にも、この『考えてはいけないことリスト』が生きているんでしょうね。
内なる声を断捨離し、前向きな人生を切り拓くために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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『世界の科学が証明した絶対に考えてはいけないことリスト』
堀田秀吾・著 フォレスト出版
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◆目次◆
第1章 それはあなたの思考ではない【他人・評価編】
第2章 思考はタイムマシンにならない【過去・後悔編】
第3章 まだ起きていないことで苦しまない【未来・不安編】
第4章 自分という迷路から出る【自己否定・抽象思考編】
第5章 終わりの見えないループを止める【思考の沼編】
第6章 ”前に進める思考”だけを残す【考えてもいいことリスト】
考えてはいけないことチェックリスト
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