2025年7月8日

『できるリーダーの基本』越川慎司・著 vol.6757

【一流のマネジャー945人がやっていること。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4296002244

本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』シリーズで知られる著者が、一流のマネジャー945人をAI分析した知見をまとめた一冊。

『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799326082

著者の越川慎司さんは、元日本マイクロソフトの業務執行役員で、Power Point、Excel、Teamsなどの事業責任者を歴任した人物。

現在は、800社以上の業務改善、会議改革、事業開発を支援する、株式会社クロスリバーの代表取締役として、クライアント企業のデータに基づいた働き方ノウハウを発信しています。

今回は、1万8902人のリーダーの働き方をAI分析し、そのなかでもずば抜けた成果を出し続ける945人のリーダーの言動を紹介。

特に、再現性が認められたノウハウに絞って、まとめています。

著者によると、<「自分ひとりで何とかするリーダー」はもう古い>。

これからの時代に必要なリーダーの基本は、「自走するチーム」をつくることであり、本書には、そのためのヒントがまとめられています。

・「優秀なリーダーの3つの特性」
・「5つの対話ルール」
・メンバーの士気を高める「声かけ トップ20」
・自走するチームの「逆説的」共通点
・責任感を引き出す3つのアプローチ

あたりは、ぜひ読んでおくといいと思います。

個人的には、「モチベーションが低い状態でも高いパフォーマンスを維持しているチームに共通する4つの行動習慣」がとても面白いと思いました。

■モチベーションが低い状態でも高いパフォーマンスを維持しているチームに共通する4つの行動習慣

1 明確な行動規範
2 小さな成功体験
3 進捗の見せる化と結果の見える化
4 相互支援の仕組み

悩めるリーダーにとって、本当に使えるマネジメントのコツ、コミュニケーションの秘訣が書かれていて、これは助かるノウハウ集だと思います。

さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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優秀なリーダーの3つの特性
1 メンバーの本質的な欲求を理解しようとしている
2 表面的な解決策に満足していない
3 よりよい組織づくりを模索している

共通点が「2つ以上」あると本音を話しやすくなる

心理的安全性がある職場は、「内面」を話題にした会話が多い

5つの対話ルール
1 対話の直前に相手のことを2分考える
2 最初のひと言で萎縮させない
3 感情共有できる空気をつくる
4 メンバーの行動と存在を承認する
5 質問ではなく「発問」で共同課題を創り出す

メンバーの士気を高める「声かけ トップ20」
※一部紹介
1「○○してくれて、ありがとう、助かってるよ!」
2「この視点はすごく新鮮だね」
3「その問題を解決できたのは、○○さんのおかげだよ」
4「もっと意見を聞かせてほしいな」
7「あなたがいなかったら、もっと時間がかかってたよ」
9「飲み込みが早いのは○○さんの強みだよね」
11「気づかいに感動したよ」
14「実は○○さんからも評判いいよ」
15「そのやり方、ぜひチーム内で共有させて!」

自走するチームの「逆説的」共通点
1 完璧を目指さない
2 失敗を隠さない
3 忙しいと感じない
4 「今ちょっといい?」が言える
5 「なぜ」を問い続ける

責任感を引き出す3つのアプローチ
1 その行動がどんな結果をもたらすのかを丁寧に説明する
2 メンバーそれぞれの役割の重要性を具体的に伝える
3 小さな判断から始めて、徐々に自己決定の範囲を広げていく

「指示は80%」で主体性が向上

成果を出し続けているリーダーの92%が、まずメンバーに「いつまでにできそう?」と尋ねる習慣を持っていることが判明しました

モチベーションが低い状態でも高いパフォーマンスを維持しているチームに共通する4つの行動習慣
1 明確な行動規範
2 小さな成功体験
3 進捗の見せる化と結果の見える化
4 相互支援の仕組み

緊急度の高い状況下で最も成果を上げたのは、意外にも「完璧な指導」ではなく、「型だけ教えて任せる」というアプローチだった

まずは30秒でいい。「小さな相談」を聞いてもらえると人は救われる

手柄を独り占めしないリーダーは人望がある

—————————-

調査モノの面白いところは、「意外な事実」が書き込まれているところですが、本書にも、いくつか意外な事実が書き込まれていました。

「モチベーションが低い状態でも高いパフォーマンスを維持しているチームに共通する4つの行動習慣」

「緊急度の高い状況下で最も成果を上げたアプローチ」

あたりは、ぜひ、読んでみてください。

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『できるリーダーの基本』越川慎司・著 日経BP

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4296002244

<Kindleで購入する>
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◆目次◆

はじめに なぜ、リーダーはこんなにも忙しいのか?
第1章 なぜ、メンバーとすれ違うのか?
第2章 「いい関係」の土台をつくる
第3章 「揺るぎない信頼」を築く対話
第4章 「任せる」のゴールは、メンバーが「考えて動ける」ようになること
第5章 できるリーダー「初級編」
第6章 できるリーダー「中級編」
第7章 できるリーダー「上級編」
おわりに
参考文献

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