【忙しい中でも余白を作る。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/404897842X
本日ご紹介する一冊は、「新R25」編集部を経て、ライターとして活躍中のいしかわゆきさんが、「やりたいことがすぐできる余白のつくり方」を紹介した一冊。
著者は、忙しいライター業にも関わらず、週休3日を掲げて、月に一度は1週間ほど「ワーケーション」と称して旅行に出かける、自由な人物。
そんな人物が、どうやって時間を捻出しているのか、大量の仕事をこなしているのか、本人の言葉で語ったのが、本書『がんばれない私のゆる時間術』です。
「ゆる時間術」などという言葉が使われていますが、読んでみると、まったくゆるくはない。
<「ライスワーク=やるべきこと」をやるからこそ、「ライフワーク=やりたいこと」ができる>
<いかにしてやるべきことを効率よくこなし、やりたいことのためにエネルギーを温存しておくか>
などといった現実的な考え方が書かれており、じつは結構骨太な一冊でした。
どうやって誘いを断るか、どうやってSNSの誘惑を断ち切るか、どうやってモノを管理するか、どうやって日々の時間を節約するか…。
徹底して合理的な考え方が示されており、なかでも以下の項目には驚きました。
・洗濯物を「畳まない」
・靴下や下着を「選ばない」
・コーディネートを「考えない」
・メイクを「毎日しない」
・入浴後に「ケアしない」
ちょっと極端なノウハウもありますが、確かに管理するものが減り、日々の「余白」が圧倒的に増える気がします。
「何となく」使っていた時間を「やりたいことをやる」戦略的な時間に変えたい人に、ぜひおすすめしたい一冊です。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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何事でも、経験する年齢が若ければ若いほど、得たものを使える時間は長くなります
今やりたいことをやるという行動が、今後の人生をどんどん豊かにしていく
やりたいことをすぐにやれる人は、「いつか」も「落ち着いたら」も永遠に来ないことを知っています
時間の使い方もお金の使い道も、全部自分で決めていい
まわりの意見を聞いていたら、「やりたいこと」はできない
自分自身が経験すれば、解像度が一気に上がり、本やインターネットを眺めるだけでは得られない、さまざまな感情や思考を身につけることができます
やりたいことをやるためには、自分がふだんどのように時間を使っているのか、どこが空いていて、使える時間なのかを知ることがめちゃくちゃ重要
LINEで自分だけのトークルームをつくり、そこに自分がやったことをメッセージで送っていくと、自動的に投稿時間も記録されるのでおすすめ
何となくやっていること、全部やめてみよう
「ヤダ」に素直になると、「やらなくてもいいこと」が見えてくる
思い切って通知を全部オフにしてしまう
その場で終わるタスクであれば、持ち帰らずにパパッとその場で終わらせる
友人が庭でバーベキューをしていたり、高級レストランに行っていたりしていたところで、自分の人生には一切関係ないのでな……。
私は「最近あまり本が読めていないな」と思って、電子書籍アプリをスマホのトップページに置き、代わりにSNSや動画アプリをすべて消去しました。その結果、暇つぶしにやることが「本を読むこと」しかなくなってしまい、なんと1日1冊、1週間で7冊もの本を読むことに成功しました
個人的に最強だと思うショートカット術、それはものを減らすことです
入浴後にやることを減らすべく、お風呂のなかで済ませられるようなことは全部、浴室でやってしまいます
ふだん通う病院やジム、習い事などは同じエリアにする
「やりたいこと」もカレンダーアプリに入力することで、予定と同じように認識され、比較的実行しやすくなります
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洋服やメイク、持ち物などの点について、女子からは反論がありそうですが、時間という目で見れば、確かに合理的です。
著者の1日の時間の使い方を知りたい方は、冒頭に、「私の1日のスケジュール」が載っているので、こちらも参考にするといいでしょう。(見る限り、かなり夜型のようです)
一見、時間術の本ですが、実際には、人生の最重要課題(=やりたいこと)を実現するための心構えが学べる本だと思います。
ぜひ、読んでみてください。
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『がんばれない私のゆる時間術』
いしかわゆき・著 KADOKAWA
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/404897842X
<Kindleで購入する>
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◆目次◆
はじめに
私の1日のスケジュール
第1章 なんでやりたいことができないんだ?
第2章 無駄なこと、とことんやめてみよう
第3章 時間がかかること、仕組み化してみよう
第4章 心から、やりたいことをやるために
コラム
おわりに
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