【売れてます。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492224335
Z世代に関する書籍は、今や山ほど出ていますが、それで彼らを本当に理解した、と思える方はどれぐらいいらっしゃるでしょうか?
本日ご紹介する一冊は、イノベーション論、モチベーション論を専門とし、現在は若手人材や価値づくり人材の育成研究に力を注ぐ、金沢大学融合研究域教授、金間大介さんによる若者考。
さまざまな書店でベストセラーランク入りしていますが、読んでみてその理由がわかりました。
この本、若者の解像度がめちゃくちゃ高いんです。
本書では、リクルート就職みらい研究所「大学生・大学院生の『働きたい組織の特徴』」や、著者の独自調査である「若者の5年後の幸福度調査」、「World Values Survey(WVS)」などのデータから、現在の若者たちの実像を読み解き、解説。
最終的には、彼らとの付き合い方や現場での指導法までアドバイスしています。
本書で述べられる、若者たちの特徴は、こんな感じです。
<誰かが設定したものを、決して自分から修正しようとはしない>
<自らの行動に対し、とにかく言い訳を求める>
<きっちり男女で分かれる傾向にある>
土井は最近、20代の若者たちと飲むことがしばしばありますが、確かにきっちり男女で分かれています。
恋愛観や職場選びの基準、働き方や努力に対する姿勢も衝撃で、ここまで違うのかと驚きました。
<「努力」という言葉が完全なネガティブワードになった><お酒=特別な日>あたりは、昭和世代の上司にとって、驚きかもしれません。
では、そんな若者たちとどう付き合っていけばいいのか?
本書では、若者たちと付き合う際のNGポイントを、じつにわかりやすく、面白く紹介しています。
「転送不可」「火気厳禁」あたりは、ぜひ読んで欲しいところです。
(「無敵世代に貼りたいシール5選」)
基本、若者と付き合う上司、先輩目線で書かれていますが、時折若者へのアドバイスも書かれており、こちらも参考にしたいところ。
悩めるマネジャーは、ぜひ読んでみてください。
さっそく、本文の中から気になる部分を、赤ペンチェックしていきましょう。
—————————-
今の学生は自分ではない誰かが設定したものを、決して自分から修正しようとはしない
今の若者たちの多くは、自らの行動に対し、とにかく言い訳を求める
今の学生たちはきっちり男女で分かれる傾向にある
2025年卒では、実に約85%の学生がA(安定)を選択している(株式会社リクルート就職みらい研究所「大学生・大学院生の『働きたい組織の特徴』」)
「歴史や伝統がある」企業で働きたい若者は74%(同調査)
「周囲と比べ、自分が主役として活躍できる」環境を好むのは19%で、残りの約8割は「周囲に優秀な人材が多く、刺激が受けられる」ほうが良い(同調査)
「意思決定の際は、迅速性よりも正確性を重視する」ほうがいいとする若者は、なんと81%(同調査)
「何もしていない状態の自分に焦りや恐怖を感じる」「周りの人が何かを始めているのを見ると、途端に気になってしまう」(「若者の5年後の幸福度調査」)
40代男性の幸福度が全世代・性別で最低(タイラー・バンダーウィール教授ほか)
ずばり、若い世代ほど「運やコネで決まる」と考える割合が高い
もう今の日本では「努力」という言葉が完全なネガティブワードになった
自分の範囲内で生きることで幸せを感じる
上司とは、決断力がなくてもいいし、尊敬できなくてもいいから、とにかくわかりやすく教えてくれることが大事
目の前の若者のためにも、勇気を持って主語を明示し、仕組み化するスキルを磨き続けるべきだと思う
20代前半の人たちは、特にお酒を日常のものと捉えなくなっている。逆に、お酒=特別な日、という認識が強まっている格好だ
若者の46%は子どもが欲しくない
20代男性の65.8%は妻や恋人がおらず、そのうち39.8%はデートした人数0人。20代女性も似た傾向にあり、51.4%に夫や恋人がおらず、そのうち25.1%がデート未経験
行動に着目しよう。そしてその行動に対し、フィードバックを返そう
—————————-
有名調査をベースにした部分はご存知の方も多いと思いますが、著者の独自調査、そして指導経験を加えることにより、より解像度の高い若者像が伝わってきます。
ここまで落とし込まれれば、コミュニケーションの仕方もわかるのではないでしょうか。
20代の部下を持つ上司、大学で教える先生は必読です。
ぜひ、読んでみてください。
———————————————–
『無敵化する若者たち』
金間大介・著 東洋経済新報社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492224335
<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0FXWT3XPG
———————————————–
◆目次◆
はじめに 均一化する大学の中で
第1章 安定思考が止まらない
第2章 今の子たちは窮屈でかわいそうな存在か
第3章 「がんばるくらいならこのまま衰退していい」6割
第4章 理想の上司はとにかく全部わかりやすく教えてくれる人
第5章 気づかい世代の40、50代と「鬼つよメンタル」の20代
第6章 男子はこっち、女子はあっち
第7章 なぜ「安定志向の若者たち」は生まれたのか
第8章 先輩世代の皆さんへ
最終章 若者世代の皆さんへ
おわりに 新しい幸福点からの景色
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。