【足立光さんによるキャリア指南書】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478123616
本日ご紹介する一冊は、P&G、ブーズ・アレン、ローランド・ベルガー、シュワルツコフ ヘンケル社長・会長、ワールド執行役員、日本マクドナルド上級執行役員・マーケティング本部長、ナイアンティックシニアディレクタープロダクトマーケティングを経て、現在ファミリーマートのエグゼクティブ・ディレクター、CMO/CCROを務める足立光さんが書いた、キャリアと仕事のヒント。
日本マクドナルドをV字回復に導き、現職のファミリーマートでも50カ月にわたって売上前年超えを続ける実力者ですが、本書を読んで、どんな仕事のやり方をしているのか、よくわかりました。
大手企業を渡り歩いて、キャリアと実績、報酬を積み上げたい方には、必読の内容だと思います。
タイトルは『即戦力!』となっていますが、これは転職・異動してすぐに結果を出すための考え方を書いた本。
同じ状況にある方なら、きっと役立つ内容だと思います。
著者はこれまでに7回転職をしていますが、そこでやってきたことはざっくり以下の3つだそうです。
(1)仮説を持つ
(2)仲間をつくる
(3)段階的に戦略を実行に移す
新天地で活躍しようと思うと、必ず現場から反発を受けるものですが、本書では、その軋轢を最小限にし、組織を前向きに変革していくための考え方と方法論がが示されています。
マクドナルドやファミリーマートをどう改善していったか、組織改革、マーケティング施策の事例も示されており、じつに興味深く読めました。
なかでも勉強になったのが、取引先の知恵を集め、取引先も含めたチームを前向きにする手法。
早くスモールサクセスを手に入れるための考え方や抵抗されないコミュニケーションの工夫、KPIを変えて行動を変えるやり方など、中間管理職、経営者は読んでおいて損のない内容です。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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早く成果を出すためには、早く「仮説」を持つ
期間限定品が必要とされたのは、客数を増やすためでした。しかし実際には、定番品がたくさん売れたほうが安定もするし、収益性も高い。結果として、期間限定品を拡大するという私に対する期待値とは違いましたが、定番品を拡売することで客数を伸ばし、収益性も改善し、業績の伸びに貢献することができました
「前の職場はこうだった」は禁句
現在では、毎年必ずやるキャンペーンの比率を増やすようにしています。そもそもなぜ、常に新しいキャンペーンをやらなければいけないのでしょうか。お客様に支持されたキャンペーンならば、翌年も支持される可能性は高いはずです。謎の不文律で「何年も続けて同じことをやってはうまくいかない」という声が聞こえてきたとき、私が思ったのは「日本マクドナルドの月見バーガーはどう説明するのか?」ということでした。いいキャンペーンは、何十年やっても支持されるのです
一般的な日本の会社の多くが、ある広告代理店がコンペで勝つと、企画も制作もメディアもすべて丸ごとその1社に委ねてしまうというやり方をしているのではないかと思います。このやり方にはいくつか問題があります。まず、コストが不明瞭なことです。何にいくらかかっているのか、実はよくわかりません。企画、制作、メディアでそれぞれいくらかかったのかが、はっきり見えないのです
取引先は、アイデアの宝庫
キャンペーンがうまくいったとき、祝勝会などを開く会社は少なくありませんが、それを社員だけでやってはいけません。必ず、取引先も招くようにしています
日本マクドナルドに転職した当時、私が特に意識したのが「あいつは明るい」でした。(中略)そもそもマクドナルドは、楽しいブランドなのです
対比構造の広告は、日本マクドナルドで成功体験がありました。ユーザーがよく似ているので、マクドナルドでうまくいったことは、ファミリーマートでもうまくいくだろうという確信を持っていました
これも結果的には大きな話題となったのですが、社内的には絶対に売れない、かき入れ時の12月にやるなんてありえない、と言われたのが、「マクドナルド総選挙」でした。なぜなら、新製品がないキャンペーンだったからです。新製品がないのに、わざわざお客様に来てもらえるわけがない、売れるわけがない、と言われたのです。そのため、こちらも実施は1月になりました
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そのままとどまれば安泰なのに、あえて転職し、困難な現場に行って成果を出し続ける著者の姿勢には、ビジネスパーソンとして頭が下がります。
本書を読めば、なぜ著者が結果を出し続けられるのか、その理由がわかると思います。
最近のファミマの変化の裏に何があったのか、知りたい方も、ぜひ、読んでみてください。
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『即戦力! 転職、転勤、出向、異動するときに読む本』
足立光・著 ダイヤモンド社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478123616
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◆目次◆
はじめに 新天地で早く成果を出すために
第1章 転職・異動「前」に仮説を持つ
第2章 まず、仲間として認めてもらう
第3章 取引先も「仲間」である
第4章 自分自身をブランディングする
第5章 小さくても、早期に成功事例をつくる
第6章 怒るな、笑顔で!
第7章 目標を変えることで行動を変える
おわりに
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