【『13歳からの地政学』著者の最新作】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4296125664
本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『13歳からの地政学』の著者による最新作。
『13歳からの地政学』
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『13歳からの地政学』は、海の重要性や「遠交近攻」の原則(遠くと交わり近くを攻める)、平和や富の条件、君主制と共和制の違いなど、地政学の基本的考え方を説いていましたが、今回は、国ごとの利害関係の違いや戦略の違い、一地域で起こったことが自国にどう影響を与えるかまでを論じており、より実践的な内容です。
元々は、日本経済新聞電子版で連載したコラム「地政学まずはコレだけ」がベースになっており、通常のニュース報道ではわかりにくい地政学の問題について、「地理」と「国際社会のシステム」「時間」という3つの柱で解説しています。
「ランドパワー」の国家と「シーパワー」の国家の違い、覇権国の内部事情など、それぞれの国の事情を丁寧に解説した上で、国防・交易の要衝となるポイントについても、丁寧に解説しています。
なぜ中国外務省の幹部が失礼な態度を取るのか、なぜロシアの外相が最重要の意思決定プロセスから外されるのか、なぜアメリカは中国に対して厳しいのか、解説を読むと、それぞれの事情が見えてきてじつに面白い。
先日ご紹介した『新書 世界現代史』とはまた違う切り口で、大国の置かれた状況、考えていることが見えてきて、国際情勢を考える上で、大きなヒントになります。
『新書 世界現代史』
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世界のどこかの地点で事変が起きた時、それがどう経済に影響するか、瞬時に判断できるようになるために、ぜひ読んでおきたい教養本です。
ロシアが簡単に戦争をやめられない事情や、高市政権が取り得る戦略などを知れば、今後、世界がどう動くのか、日本の政治がどう動くのか、ある程度見通しが立つと思います。
データや地図、写真を用いてわかりやすく解説しているため、『13歳からの地政学』同様、地政学のエッセンスがスッと頭に入ってくるはず。
これは読まない手はないと思います。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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国際ルールが弱くなった時代の国々は、敵に弱みを握られることがないように、資源や精密部品の輸入元にも気をつけるようになります
トランプ氏は2025年12月に発表した国家安全保障戦略で、中南米を中心とした「西半球」への対応を最優先にする方針を示しました
派遣国が力を落とす過程では戦争のリスクが高まる
ランドパワーの国々では広大な国土を治める必要から、軍や警察が強い影響力を持ちます。トップも国内政治に追われて、内向きになる例が少なくありません。このため他国との関係をつかさどる外務省の政権内の地位は高くなく、余裕のない立場にあります
中国が「最強の兵器」を持つための3条件
(1)数カ月にわたって長期間潜行できる原子力潜水艦
(2)海中から潜水艦でミサイルを発射する能力
(3)自国の「聖域」として管理下に置ける水深が深い近海
中国の近海で(3)の条件を満たすのは、平均水深が約1200メートルと十分な深さがある南シナ海しかありません
歴史的に見ても、派遣国やそれに匹敵する地位を持とうとする国は、強力な海軍を持っていました
中国海軍が、太平洋へ進出しようとするときに、台湾と並ぶ障害となるのが九州南方から台湾まで連なる南西諸島
沖縄と本土との意識の差に中国の工作はつけこむ
バシー海峡がなぜ重要なのかというと、日本や韓国、台湾、中国東部に向かう原油・LNG船のシーレーンが通っているからです。ここは深度が最大4000メートルと深く、中国の核搭載の原子力潜水艦が太平洋へ出入りする際に、探知されにくい貴重な場所なのです
ロシアは、もう北朝鮮の助けなしに戦闘を続けるのは難しくなっています
ロシアの兵器輸送の大動脈は日本海沿いにある
多くの東南アジア諸国は経済では中国、安全保障ではアメリカをそれぞれ重視する二正面の戦略をとっています
ロシアがバルト3国へ軍事作戦をしかけた際、スバウキ回廊を遮断されればNATOの支援は止められてしまいます
自然の障害に沿った国境線は争いになりづらい
国際機関の誘致は、経済的にもメリットがある
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「国策に売りなし」といいますが、本書は、日本の国策がどこに向かうのか、地政学の見地からヒントを与えてくれる本。
何を注視すべきか、どこにどう投資が行われそうか知るために、ぜひ、読んいただきたい一冊です。
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『世界を解き明かす地政学』
田中孝幸・著 日本経済新聞出版
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◆目次◆
まえがき 地政学が重要になった世界
第1章 地球儀からの視点
第2章 世界を動かすシステム
第3章 時がもたらす変化
あとがき
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