【世界累計600万部の話題書、ついに邦訳】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569860311
本日ご紹介する一冊は、世界累計600万部を達成した、『IKIGAI:The Japanese Secret to a Long and Happy Life』と続編『The IKIGAI Journey』をベースにした新版。
IKIGAIという言葉が世界的ブームになっているのは知っていても、実際に読んだことがあるという方は、少ないのではないでしょうか。
本書は、2004年に来日し、IT関連の仕事に従事する傍ら、日本文化に関する執筆活動を続けるエクトル・ガルシア氏と、スペイン・バルセロナ出身で、心理学およびスピリチュアルを専門とするジャーナリスト・作家のフランセスク・ミラージェス氏による共著。
日本語の「生きがい」の意味と、なぜそれが豊かな精神や長寿につながるのか、日本の職人やスタジオジブリ、沖縄の大宜味村の例などをもとに書かれています。
生きがいに関する説明で一番しっくり来たのは、著者による以下の説明です。
<生きがいとは、ラジオの周波数のようなもの。うまくダイヤルを合わせれば合わせるほど、「人生には意味がある」と感じられるようになる。生きがいとは、絶えず変化し、浮き沈みする人生に、ダイヤルを合わせ続けるためのロードマップとも言える。生きがいが過去と現在と未来を一つにしてくれるおかげで、人は自分の使命を果たし、自己実現することができるのだ>
なるほど、混迷期に本書が読まれた理由がよくわかる気がしますね。
「生きがい」に関する説明は、Part1の139ページで終わりですが、後半のPart2では、「生きがいを見つける旅」と称し、具体的な人生の改善方法を指南しています。
伝説の経営者、ジャック・ウェルチを唸らせた美川英二の「新幹線思考」、人生を変えるための「SKSアプローチ」は、ぜひ読んでおくといいでしょう。(SKSは、STOP、KEEP DOING、STARTの頭文字)
いずれも日本の思想やコンセプトを紹介するだけにとどまらず、それに近しい思想を述べていた著名人、日本の思想に影響を受けた偉人などの例が紹介されています。
金銭的に豊かでも、何だか虚しさを感じる人、日々の仕事や雑事に追われる生活から、本当に意味ある生き方にシフトしたい人は、ぜひ読んでおくといいと思います。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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フランクルは著書『夜と霧[新版]』(みすず書房)の中で、ニーチェの有名な言葉を引用している。「生きる『理由』を持っている人は、たいていどんな『生き方』にも耐えられる」。彼自身の人生経験に基づき、フランクルは、健康には、自然な緊張が必要だと考えていた。それは、これまでに成し遂げたことを、今後成し遂げたいことと見比べたときに生まれるものだ。だとすると、必要なのは穏やかな暮らしではなく、持てるスキルをすべて使って一生懸命に挑戦することだ
内観瞑想は、個人が自分に問いかけなくてはならない三つの質問を重視している。
1.私はこの人に何をしてもらっただろう?
2.私はこの人に何をしてあげただろう?
3.私はこの人にどんな迷惑をかけただろう?
最適経験をするためには、フロー状態に入れる活動に費やす時間を、とにかく増やさなくてはならない
大事なことは、ずっとフロー状態でい続けるために、常に「克服すべき有意義な課題」を持つことだ
自然を用いて対象に「命」を吹き込むことが、創造におけるつくり手の責任なのだ
金物職人は「金属にも命がある」と語り、陶芸家は「土にも命がある」と言う。日本人は自然とテクノロジーを一つにするのに長けている。人間vs.自然ではなく、その二つを融合していく
アーティストは知っているのだ。生きがいを大切にしたいなら、自分のスペースを守り、自分の環境の手綱を握って、気を散らさずにいることがどれほど大切なのかを
すべての人が真髄、すなわち「マブイ」を持っている。マブイとは魂や、生命力の源のことだ。マブイは不滅のもので、マブイがあるから誰もが自分自身でいられる
徳の高い人が目指すのは、平穏な状態(アパティア)に至ること
ある分野では堅実に、ほかの分野では小さなリスクをたくさん取ろう
美川英二は、「新幹線思考」がいかに自社のあらゆることに生かされているのかを語るのが好きだった。たとえば、ある部署のリーダーたちが「五パーセントのコスト削減を計画しています」と言えば、「五〇パーセント削減する方法を考えてくれないか?」と伝えていた
「新幹線目標」を設定する企業や個人は、最終的に社会で注目を浴びる存在になることが多い
SKSアプローチ
1.私は何をやめるべきでしょうか?
2.私は何をやり続けるべきでしょう?
3.私は何を始めるべきでしょうか?
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読んでみて、日本の話なのに、これを日本人が書けない理由がよくわかりました。
やはり、異文化を伝えるには、他国の「文脈」を知っている人間が強いですよね。
行き詰まった社会で「生きがい」を見つけ、生きがいを指針に生きるためのヒントが書かれています。
ぜひ、読んでみてください。
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『IKIGAI シンプルに、豊かに生きる』
エクトル・ガルシア、フランセスク・ミラージェス・著 長澤あかね・訳 大岩央・編・監修・解説
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569860311
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◆目次◆
日本語版の刊行に寄せて
Part1 IKIGAI シンプルに、豊かに生きる
プロローグ 生きがいという不思議な言葉
第1章 生きがい(IKIGAI)
第2章 ロゴセラピーから生きがいへ
第3章 好きなことに没頭する
第4章 沖縄の暮らしが教えてくれること
第5章 長く幸せな人生を送る秘訣
第6章 レジリエンスと侘び寂び
Part2 The IKIGAI Journey 生きがいを見つける旅
プロローグ 生きがいの冒険
東京 未来への旅
京都 過去への旅
日本語版へのあとがき
監修者解説
引用・注
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