【Giverこそ、これからの成功法則】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163920595
本日ご紹介する一冊は、マイクロソフトで「Chairman’s Award」を受賞し、日本マイクロソフトで業務執行役員を務めた、澤円(さわ・まどか)さんによる、「人を動かす秘訣」。
AIが普及する時代には、人のミスを指摘するのはAIの仕事であり、人間は、創造的で楽しいことだけをやるようになる。
そんな時代にリーダーは何をすればいいか。どんなことに心を砕けばいいか。
本書には、それが書かれています。
スティーブ・バルマー時代のマイクロソフトの反省と、そこから生まれたサーバントリーダーシップ制。
「縁の下の力持ち」に光を当て、表に出にくい貢献を発見・評価する同社のマネジャーのやり方に、新しい時代の人を動かす秘訣を見ました。
著者曰く、これからの時代のできる人の定義は、「Giverであること」。そして「他者をGiverにできる人」。
Giveというのは、そんなに難しいことではなく、例えばこんなこともGiveにあたるのだと、本書は教えています。
(1)自分から挨拶する
(2)どんな些細なことでも、必ずお礼を言う
(3)自分が持っている情報を気軽にシェアする
また、ちょっと高等なテクニックとしては、いわゆる「ジョハリの窓」の「盲点の窓」(他人は知っているが自分は知らない)から「開放の窓」(他人も自分も知っている)への移行をポートすることなどが挙げられています。
全体的にポジティブな内容ですが、一部、心理的安全性を守るためのポイントとして、厳しいことも書かれていました。
<心理的安全性を脅かす言動を明確に禁じ、それに対するチェック機能を働かせる>
<不快感を与える相手との「接点」を調整する>
Giveの連鎖を生むために、何を禁じ、何を奨励するか。
考え方と仕組みが示されており、これは有用な一冊だと思いました。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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「将来的に、あらゆる企業のIT部門はAIエージェントの人事部門となるだろう」(エヌビディアCEO ジェンスン・フアン)
人類史上、ついに「人間の仕事は創造的で楽しいことだけになる」
例えば資料作成なら、人がつくった資料のミスや粗を指摘するといった意味のないことに労力を使うのではなく(それはAIが一瞬でやってくれます)、「この資料いいね!「とても助かったよ」というポジティブなフィードバックだけをすればいい
僕の考える「人を動かす」プロセスは、まず自分がGiverになり、他者にポジティブな影響を与えることで、その人もまた誰かに対するGiverになる。その応答は必ずしも与えた人にダイレクトに返ってくるとは限りませんが、別の誰かへとGiveはパスされる、というものです
現在のマイクロソフトのマネージャーは、「サーバントリーダーシップ制」といって、チームメンバーの仕事上の「障害」を取り除くことを支援する役割
これからの「できる人」とは、他者をGiverにできる人
3つの「言わない」
・「愚痴」を言わない
・「○○すべき」と言わない
・「難しい」と言わない
自分から進んで動いて誰かに貢献する
(1)自分から挨拶する
(2)どんな些細なことでも、必ずお礼を言う
(3)自分が持っている情報を気軽にシェアする
“仲良しクラブ”こそ時代の最先端
人を内発的に動かしたかったら、「相手がハッピーになるものを与える」
これまで光が当たらず、ともすれば文句ばかり言われる部門の人たちを、みんなから「ありがとう」と感謝される立場に押し上げる。それによって、彼ら彼女らがより主体的に、ハッピーに動ける環境をつくることができる
「観察」によって相手の隠れた願望・才能に気づく
人の才能や能力を引き出すのにも時間制限がある
「誰かに話せるネタ」を話の導入部で手渡す
仕組み×褒め合う文化が最高のパフォーマンスを生む
心理的安全性を脅かす言動を明確に禁じ、それに対するチェック機能を働かせるのは、そこで働く人々と会社を守る意味でも、非常に重要なこと
不快感を与える相手との「接点」を調整する
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アダム・グラントが、ベストセラー『GIVE & TAKE』を出版してから、かれこれ10年以上経ちましたが、今こそ「Giver」であることが求められていると感じます。
マイクロソフトのスティーブ・バルマー時代の反省、そこから生まれたサーバントリーダーシップ制の詳細は、今、マネジメントで悩む多くのリーダーにとって、ヒントとなるに違いありません。
ぜひ、読んでみてください。
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『Giver 人を動かす方程式』
澤円・著 文藝春秋
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163920595
<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0GCGRSYD4
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◆目次◆
はじめに Giverになると新しい扉が開く
第1章 AI時代の「人を動かす」思考法
第2章 ビジネスは「壮大な推し活」
第3章 ストーリーで人を動かす黄金則
第4章 「たとえ話」で内発的な気づきを生む
第5章 「褒める力」が好循環の行動を生む
第6章 「心理的安全性」が動ける組織をつくる
終 章 未来に向かって人を動かす
あとがき
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