【仕事に必要な問題解決力とは】
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『晴れのシーンを撮る日に、雨が降ったら?』
タイトルからして秀逸な本ですが、ビジネスでは、こんな場面がたくさんありますよね。
本番直前で機材が壊れる、入っていたはずの予約が入っていない。物資が届かない、主要メンバーが病気で倒れる…。
土井も20年以上経営者をやってきて、さまざまなトラブルを体験しました。おそらく、これからも体験するでしょう。
本日ご紹介する一冊は、そんなトラブルを解決するのに役立つ、「臨機応変力」の鍛え方。
著者は、『荒川アンダー ザ ブリッジ』(原作:中村光)『虹色デイズ』(原作:水野美波)などの映画を世に出してきた、映画監督の飯塚健さんです。
本書では、撮影日(しかもクライマックスシーン)に台風が訪れたという、『大人ドロップ』の話を皮切りに、著者がどうやって困難な状況を突破してきたかが語られており、下手なビジネス本よりずっとビジネスに役立ちます。
・天気に文句を言うより、味方につける
・「ベスト」と「逆ベスト」を考えておく
・事前に「可能性」を挙げておく
・自信を持って「わからない」と言おう
いずれも有用な考え方ばかりで、映画監督ってここまで備えるんだなと、感銘を受けました。
また、クリエイティブに関わる人間にとっては、観察の技法やアイデア創出、クリエイティブな人付き合いのヒントが書かれており、こちらも勉強になると思います。
完成品を鑑賞するよりも「考える」→「実践」することの方が大事だという話は、本当に良いヒントになりました。
500円玉を拾う/拾わない問題や、発車間際の電車に駆け込む人のリアルは、理詰めで面白いものが作れる、思い込みでは面白いものが作れない、ということを示しています。
アイデア創出に関わる人は、ぜひ読んでおくといいでしょう。
また、山田孝之さんをはじめ、できる俳優さんの仕事ぶりも書かれており、監督目線から見たメンバーの優秀さの基準も勉強になります。
ちょっと切り口は変わっていますが、若いビジネスパーソン向けの仕事本として、おすすめできる内容です。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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天気に文句を言うより、味方につける「台風が必要だった」ように見せてしまえ
プロならば、口がさけても、「このシーンは本当は快晴のはずだったから、俺がやりたいこととは違うんだよね」と言ってはいけない。やれない、できないは言い訳だ
「第2プラン」というのは、「ベストの妥協案」がほとんどだ。そうではなくて、「まったく逆」の案を用意する
「ベスト」と「逆ベスト」、両サイドの選択肢を用意しているから、「想定外」が起きたとき、すぐに対処できるのだ
「こうなったらいい」というベスト、「それができなかったらどうするべきか」の逆ベスト。できれば、さらにもうひとつくらいを考えておく。準備で重要なのは、選択肢を2つ、多くてもせいぜい3つに絞ることである
ピンチは楽しんだほうが「得」であるミスを挽回すれば、ミスじゃない
たとえば、目の前に「500円」が落ちていたとする。考えられるのは、まず2つ。「拾わない」か「拾うか」だ。仮に「拾わない」を選んだとする。すると、その500円はどうなるのか、可能性は広がっていく。「拾わなかった500円をだれが拾うのか」「拾った人はどうするのか」「交番に届けるのか」「募金するのか」「ネコババか」……。「拾う」を選んだとしても、自分は500円をどうするのか。何かに使ってしまうのか、あるいは……。可能性は、無数にある。ほうっておいても、無限に広がる
たとえば営業という仕事なら、目の前のお客様に納得していただくために、質の高い提案がどれだけできるか、その数が営業職の「想像力」だ
考えた可能性の数の差が、仕事の能力の差といえる。実力のある人はひとつの事柄に対して、たくさんの可能性を用意できる
たとえば、発車ベルが鳴っているホームに、全力で走ってきた人がいるとする。目の前で電車のドアが閉まったら、その人はどんな表情を見せるだろうか? けっして「くそっ!」とは言わないだろう。(中略)ほとんどの人は恥ずかしそうに、「まあ、別にいいけど」という顔をして、すっとぼけた
実力をつけるためには、「完成品」を鑑賞するよりも、「考える」→「実践」することのほうが大事だ
「よくわからない飲み会」に行ってみる
人生に「嫌いな人間」は必要だ。悪い見本と出会わなければ、いい人間のありがたさがわからない
「ルーティン」を小さく変える
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後半は昭和世代に刺さる根性論が多いですが、前半の現場での臨機応変な問題解決力、観察やアイデア創出の技法は、本当に勉強になりました。
『大人ドロップ』、この本の内容を踏まえて観てみたいですね。
仕事をするすべての人に有用な、心構えと思考法が書かれています。
ぜひ、読んでみてください。
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『晴れのシーンを撮る日に、雨が降ったら?』
飯塚健・著 サンマーク出版
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◆目次◆
はじめに
1章 臨機応変力を身につける
2章 想像力を鍛える
3章 交渉力を手に入れる
4章 コミュニケーション力を磨く
5章 メンタルを整える
おわりに
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