2025年12月12日

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の人間学の教科書』 藤尾秀昭・監修 vol.6863

【プロフェッショナルの人間学】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800913454

本日ご紹介する一冊は、シリーズ40万部の大ベストセラーとなった、『1日1話、読めば心が熱くなる365人の○○』シリーズ最新刊。

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800912474

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/480091261X

1日1ページ、365日で365人分のインタビューが読める内容で、今回の本は「人間学」がテーマ。

元々は月刊誌『致知』のインタビューや対談記事、致知出版社の書籍の一部だったものを抜粋し、再構成したものです。

登場するのは、最近の方が知っているところで言うと、アシックスの鬼塚喜八郎氏、サイゼリヤの正垣泰彦氏、MKグループの青木定雄氏、ユーグレナの出雲充氏、侍ジャパントップチーム前監督の栗山英樹氏、明治大学教授の斎藤孝氏、元ジュニアフライ級世界チャンピオンの具志堅用高氏など。

実業界から科学者、スポーツ選手、タレントまで、あらゆる分野のプロフェッショナルが、その人生論、哲学、成功するための考え方を語っています。

素晴らしいのは、各人が単に持論を語るだけではなく、自分に影響を与えた人物の理念、思想を語っていること。

土光敏夫氏の元秘書、吉良節子氏が語る土光敏夫氏の素顔、戯作家の高見澤潤子氏が兄・小林秀雄氏に言われた言葉、福井謙一氏に影響を与えたファーブルの言葉、宮大工棟梁の西岡常一氏に影響を与えた祖父の言葉…。

いずれも人間として事業に立ち向かう際の姿勢や心構えを作ってくれるものであり、経営者はぜひ読んでおきたい内容です。

シリーズの他の書籍同様、泣けるエピソードがところどころに出てきて、勇気と感動をもらえるところも、『致知』らしさだと思います。

なかでも、教育者、東井義雄氏が語った「お母ちゃんの宝物」、アサヒビール名誉顧問・中條高徳氏が語った「おやじの弁当」(國學院大学樋口清之教授の随筆)は、涙なしには読めないと思います。

これから子どもを育てる方、年老いた親を持つ方は、後悔しないためにもぜひ読むことをおすすめします。

さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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伸びるベンチャー経営者の4条件
1.前へ前へと進む意欲があること
2.人の意見を素直に聞くことができる
3.権限移譲が行われているかどうか
4.よきパートナーを持っていること
(作家・城山三郎氏)

「なぜ?」を五回繰り返す訓練のほかに、現場ではもう一つ、「見たか?」という言葉も教わりました。何かある度に「見たか?」と問われる。実際にものを見ないでアイデアを出したり、批評したりすると厳しく叱られるので、「見たか?」という言葉を自分に投げかけながら意見を言う習慣が養われました(トヨタ自動車 張富士夫氏)

観客を信じること、お客様は神様だと思うことです。観客が支持してくれるものを創れば、いい芝居が生まれるんですよ。言葉を換えれば観客を退屈させないことと言ってもいい。では何を出せば観客は退屈しないか。たった一つのテーマなんですよ。それは「人生は感動的だ」ということなんです(劇団四季 浅利慶太氏)

「苦痛が人間を浄化する時、人間は苦悩に敬礼する。此の敬礼こそ人間の歓喜である」(戯作家 高見澤潤子氏 兄・小林秀雄の言葉)

はじめからいいものを持ってくるのです。後からいいものを持ってきても、もう遅いのですよ(MKグループ 青木定雄氏)

「善行は人知れずするものだ。陰徳を一所懸命積み重ねていけば、あの世へ逝ってから必ず報われる。成功したとしても、自分の名前を宣伝するようなことをしてはならない」(安田善次郎氏の父の教え)

樋口さんの友人で、よく貧乏に耐えて勉学にひたむきに努める人がいた。その友人が勉学に励んだ動機は、「おやじの弁当」だという。彼はある日、母の作る父の弁当を間違えて持って行ってしまった。彼曰く、「おやじの弁当は軽く、俺の弁当は重かった。おやじの弁当箱はご飯が半分で、自分のにはいっぱい入っており、おやじの弁当のおかずは味噌がご飯の上に載せてあっただけなのに、自分のにはメザシが入っていたことを、間違えて初めて知った」(アサヒビール 中條高徳氏)

きょうできることはきょうしかできない。明日もできる保証はありません。ですから、僕は「惜しむな、惜しむな」って自分に言い聞かせながら、すべてのステージは一回しかないという思いで立っています(さだまさし氏)

ボクシングは青春なんです。ぼくはそう思う。人の一生に青春は一回しかないように、ボクサーにも青春は一回しかないんです。その青春の間に、自分の身体をどれだけ鍛え、どれだけ強くするかだと思うんです(具志堅用高氏)

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個人的には、シリーズの中で一番好きな作品かもしれません。

生き方のヒントなら本書、仕事のヒントなら「仕事の教科書」をおすすめします。

ぜひ読んでみてください。

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『1日1話、読めば心が熱くなる365人の人間学の教科書』
藤尾秀昭・監修 致知出版社

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800913454

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◆目次◆

※多すぎるので省略します

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