【続編。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4296002368
本日ご紹介する一冊は、シリーズ累計28万部のベストセラー(2025年10月現在)、『「○○のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』の最新刊。
今回のテーマは「リーダーシップ」ということで、リーダーシップ本のベストセラーから、頻出順にエッセンスを紹介しています。
求められるリーダー像が大きく変化している昨今の状況を考慮し、今回は「2000年以降」に、紙または電子媒体で刊行された書籍が中心になっています。(一部、1999年以前に刊行されたロングセラーを含む)
『部下をもったらいちばん最初に読む本』
『THE TEAM』
『だから僕たちは、組織を変えていける』
『経営者になるためのノート』
『恐れのない組織 「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』
『LEAN IN』
『1兆ドルコーチ』
『ヤフーの1on1』
『HARD THINGS』
など、最新のリーダーシップのトレンドを取り入れたベストセラーや、シリコンバレーで話題となった本がズラリと並んでいます。
そんななか、ランキング1位になったノウハウは何かというと、じつはこれ。
1位 チームにとっての「いい目標」を立て、共有する
目標設定とは、じつに地味な内容ですが、本文ではその詳細についても述べられています。
目標設定の3分類、「SMARTの法則」による目標の具体化、目標設定後は、倫理的に(正しく)行動する、など。
リーダーが適切な目標設定ができるよう、詳細部分も必要最低限、書かれています。
続く2位は、「心理的安全性を高める」。
ここではGoogleが2012年、「プロジェクト・アリストテレス」で明らかにした、高い成果を生むチームの共通要素が書かれています。
以下、どの見出しを取っても、奇抜な内容はなく、リーダーシップの肝は、いかに原理原則を正しく行うかだということがよくわかります。
今、実際に指導者として悩んでいる人が読めば、リーダーシップ本のエッセンスが過不足なくまとまった便利な本だと思います。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
—————————-
■「目標設定」の3分類
・意義目標……「地域経済の活性化に向けて、生産性を15%向上させる」など
・成果目標……「年内にサービスを100社に導入する」など
・行動目標……「3カ月ごとに改善版をリリースする」など
■SMARTの法則
・Specific(具体的)……いつまでに、何をするかが明確
・Measurable(測定可能)……達成・未達成が数字で測れる
・Achievable(達成可能)……現実的・合理的である
・Relevant(関連性)……組織全体の方針と一致している
・Time-bound(期限)……目標達成までの期限が明確
■高い成果を生むチームの共通要素
・心理的安全性
・相互信頼
・構造と明確さ
・仕事の意味
・仕事のインパクト
■心理的安全性が低いときに感じる4つの不安
・「無知」と思われることへの不安
・「無能」と思われることへの不安
・ネガティブと思われることへの不安
・邪魔だと思われることへの不安
■任せるときに明確にすべき7項目
(1)期限
(2)優先順位
(3)目的・背景
(4)理由
(5)要求レベル・品質
(6)手順
(7)提出先
部下一人ひとりをしっかり見て評価する
一人ひとりの部下と向き合うコツ
・好き嫌いの感情を入れずに実力で判断する
・アピールが上手なメンバーに惑わされないようにする
・若いメンバーは「頑張り」を見てあげる
・長い時間働いているからいいわけでない。努力の質や内容を見る
・個人的な利害ではなく、会社を成長させるかどうかを見る
・個人のレベルに合わせた評価をする
「時間」と「負荷」は育成の必要条件
部下の萎縮につながる質問はしない
(1)答えを誘導する質問はしない
(2)責任を問う質問はしない
(3)先にアドバイスの提示をしない
感謝の言葉を惜しまない
現物・現場・現実を大事にする
—————————-
新しいことを知るための本というよりは、書かれていることをきちんとやっているか、チェックするための本だと言えます。
ぜひ、チェックしてみてください。
———————————————–
『「リーダーシップのベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』
藤吉豊、小川真理子・著 日経BP
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4296002368
<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0FT4TW3NV
———————————————–
◆目次◆
※特にないので省略します
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。