【「頭がいい人」の理解力の秘密】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763142186
本日ご紹介する一冊は、累計40万部のベストセラー『東大読書』シリーズで有名な、西岡壱誠(にしおか・いっせい)さんによる、地頭力アップのためのノウハウ書。
『東大読書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492046259
オビに<誰でも再現できる「頭がよくなる」方法>と書いてあり、「よくある宣伝文句」と思っていたのですが、確かにこれはすごい。
端的に言えば頭がいい人の条件=要約力をアップするためのノウハウなのですが、要約力を「事実整理」「言語化」「情報解釈」の3つに分解し、それぞれの技術をアップするためのトレーニング方法を解説しています。
東大生がやっているという、「=」と「→」でノートをまとめる方法、理解できているかを測る手段としての言い換え、「具体よりも抽象」「結果よりも原因」を探すやり方、「説明は上流から下流に」の原則など、いちいちメモを取りたくなる内容です。
ビジネスパーソンなら誰でも、頭がいい人、デキる人になりたいと思うものだと思いますが、本書には、そのための具体的なやり方が書いています。
ベストセラー『メモの魔力』『地頭力を鍛える』と併せて読めば、より効果的だと思います。
『メモの魔力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344034082
『地頭力を鍛える』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492555986
文章読解やわかりにくい上司の発言の整理など、事例を用いて説明しているので、きちんと読み込めば「事実整理」「言語化」「情報解釈」の3つの力がアップすること、間違いなしです。
学校でも家でも、子どもにこのように考えるよう促せば、きっと頭のいい子に育つと思います。
そういう意味では、教師や親にも読んで欲しい一冊ですね。
変に情報を詰め込むよりも大切な、地頭を良くする方法が書いてあります。
ぜひ読んでみてください。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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「要約」=「事実整理」+「言語化」+「情報解釈」
「事実を整理する」のと「整理した事実を解釈する」のとは、まったく違う行為
「相手の話を理解する」=「事実整理」+「情報解釈」
・「事実整理」だけをやっている人=言われたことをそのままやるだけで、気が利かないと言われてしまう
・「事実整理」をしないままに「情報解釈」だけをやっている人=自分の勝手な解釈が入ってしまって、「そんなこと言っていない」と言われてしまう
東大生のノート
すべての情報が「問い」と「答え」で整理されている
問いが自分の頭の中にない内容に関してはすぐに忘れてしまい、問いが明確に意識できる場合は答えることができる
「理解」の前提にあるのは、「問い」です。「問い」なくして、「理解」はありません
東大生のメモは「What」と「Why」で書かれている
東大生は「=」と「→」でノートをまとめる
「あのさ、この前お願いした仕事なんだけど、どう? どれくらい終わってる? 来週の金曜日が締め切りってことでお願いしてるわけなんだけど、実はさっきちょっと先方から、『現時点での進捗だけでいいので可能であれば教えてください』ってメールが来ててさ」
↓
「来週の金曜日が締め切りの仕事の進捗を聞きたい」
→「先方から進捗確認のメールが届いたため」=「先方に送るための進捗報告が必要」
文章はすべて「具体化」「抽象化」「因果関係」でできている
アクティブリコール
・毎晩15分、その日勉強したことや授業を聞いて理解したことを、白いノートを用意してそこに書いてみる
・そのときは、何も見ずに、自分の記憶を頼りにして、文字にしてみて、覚えている限りの情報を書いてみる
・15分経ったら、ノートを取り出し、その内容がどれくらい頭に残っているのかを確認してみる
「具体よりも抽象」「結果よりも原因」を探していく
説明は、上流から下流に流れるように
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もしセミナーだったら、数万円払う内容、得られる価値は一生モノです。
ぜひ学んで、頭がいい人の思考法を学んでみてください。
情報整理力、言語化力、情報解釈力に苦手意識がある方も、読めばきっと改善のヒントが見つかるはずです。
ぜひ、読んでみてください。
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『なぜ、東大の入試問題は、「30字」で答えを書かせるのか?』西岡壱誠・著
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◆目次◆
はじめに
序 章 なぜ、東大の入試問題は、「30字」で答えを書かせるのか
第1章 事実整理–あの人の言っていることの本心を考える
第2章 言語化–言い換えることで理解は深まる
第3章 情報解釈–1つの情報から10を知る考え方
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