【対人関係のヒントに】
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本日ご紹介する一冊は、対人心理学のスペシャリスト、心理学者の内藤誼人さんが書いた、「言い返す」力をつけるための本。
人によってコミュニケーションは得意・不得意があると思いますが、間違いなく言えるのは、言いたいことが言えないと、ストレスが溜まるという事実。
そしてストレスは、身体にすこぶる悪いということです。
本書では、読者がイヤな人、上司、苦手な人相手に上手に言い返しつつ、人間関係も向上させる心理テクニックをコンパクトに紹介。
心理学のリサーチや実験結果をもとに、対人関係力を向上させるヒントがまとめられています。
・「見た目」をきちんと整える
・身体を鍛える
・開き直る
などという、拍子抜けしそうなアドバイスがあるかと思いきや、「フォー・ウォールズ・テクニック」や「ホーム効果」など、それらしい理論も並べられています。
意外だったのは、米国ミシガン州立大学のチャールズ・バーガー氏の内向的な人のリサーチ結果。
じつは内向的な人って、話す前に何も準備していないらしいですね。
内気な人は、誰かと付き合おうとするときに、「よい印象を与えるために、こんなことを言ってみよう」「こんなセリフでデートに誘ってみよう」といったプランを持たないらしく、行き当たりばったりのコミュニケーションに終始する傾向があるそうです。
確かにこれでは上手く行きませんね…。
昔、28年間彼女のいなかった親友に職場の女子を紹介したところ、「デート何も準備していないんだもん」と言われてフラれていたのを思い出しました。
事前準備やトレーニングが、「言い返す」「断る」のに効くというのは、案外知らないものかもしれませんね。
対人関係が苦手、断るのが苦手、いつも都合良く利用されてしまうという人は、ぜひ読んでみてください。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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まずは人に侮られたり、軽く思われたりしないように、日頃から「見た目」をきちんと整える
弁論術や説得テクニックを学ぶ前に、まずは見た目を魅力的にすること。話術に少しくらい難があっても、自信が持てるように魅力的な恰好をしていれば、それだけで物おじすることがなくなり、堂々と自分の言いたいことを伝える心構え(マインドセット)ができます
身体を鍛えると、自信が持てるようになる
「今日こそ言われっぱなしで終わらないぞ!」と思うのであれば、「こう言われたら、こう切り返す」と、あらかじめ言葉を考えて、脳内でリハーサルしておく
米国ミシガン州立大学のチャールズ・バーガーは、内気な人がなぜうまく話せないのかを調べました。そして、彼らが話す前にまったく何も準備をしていないことが原因であることを突き止めました。内気な人は、誰かと付き合おうとするときに、「よい印象を与えるために、こんなことを言ってみよう」
「こんなセリフでデートに誘ってみよう」といったプランをまったく持っていないことをバーガーは明らかにした
人生には抵抗しなくてはならないときもある
言葉を選びながら話そうとすると、どうしても迫力に欠ける
よどみなく話すほうが、信頼性も、説得効果も高くなる
「拒絶されるなんてありえない」と思っておく
心理学の古典的な法則に、「最小関心の法則」というものがあります。恋愛においては、相手に関心を持っていないほうが有利だという法則です
正面きって「お言葉ですが…」は得策ではない
「開き直る力」=「自己主張力」
「アクティブな人」に失礼なことは言いにくいもの
「フォー・ウォールズ・テクニック」本当に聞き入れてほしいお願いをする前に、相手が「イエス」と言ってくれそうな質問を四回くらいしておくと、なぜか目的のお願いについても、「イエス」と言ってくれる確率が大幅にアップしてしまう
言い返すときには、できるだけ穏やかな声を出す
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対人心理学のエッセンスが散りばめられた、「言いたいことが言えない人」のためのコミュニケーション本です。
土井も昔は言いたいことが言えない人だったのでわかりますが、本書のノウハウ・心構えは、苦手な人ほど有用だと思います。
ぜひ、読んでみてください。
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『さりげなく・嫌われずに「言い返す」力がつく本』
内藤誼人・著 三笠書房
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◆目次◆
まえがき 「言いたいことを我慢する」のは、もうやめにしよう
第1章 そのモヤモヤした気持ち、解消できます!
第2章 「いい人」すぎるのも、ほどほどに
第3章 もう「悔しい思い」を飲み込まなくていい
第4章 好印象を与えて「思いどおり」を実現
第5章 「自己主張がうまい人」の生き方
第6章 「気が通じる人」が増えていく
あとがき できるだけ円満に現状を改善するソフトなテクニック
参考文献
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