【無意識に人生を邪魔されないために】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046073306
「ビジネスブックマラソン」にしては怪しい本が来たなと思っている方が多いと思いますが、この本、本当にすごい本です。
これまで「無意識」を語る本は大体敬遠してきたのですが、一方で、ビジネスパーソンが「やればいいのにできない」「怖くてできない」という現実があるのも知っていました。
本日ご紹介する一冊は、無意識の正体とは一体何なのか、無意識がなぜわれわれの行動にブレーキをかけるのか、そのメカニズムをわかりやすく解説した一冊です。
著者の田中よしこさんは、無意識言語化(R)マインドトレーナーで、これまでに約7500人の人生を好転させてきた人物。
本書では、著者がカウンセリングしてきた一般の方々のケースを通し、無意識のメカニズムと、それを上手く整える方法を伝えています。
才能開発や行動の面で行き詰まりを感じている人、新たなチャレンジをしたいのにできていない人は、ぜひ読んでみてください。
なかでも画期的だと思ったのは、「”見たくないものがある”と自覚するだけで行動は変わる」と見出しがついた部分。
1.見たくないものは何かを明確にする
2.その時に感じた感情を知ってあげる
たったこれだけのことで、自分が無意識に避けていることが自覚でき、行動に変化を起こすことができる。
原因さえわかってしまえば、あとは戦略を立てるだけですから、苦手なことは任せたり、必要なサポートを受けたりすればいいと思います。
おそらく、中小企業の経営者が上手く行かなくなるのも、夫婦仲が悪くなるのも、企業内の人間関係が悪くなるのも、根っこの部分はこの「無意識」。
本書を読んでその正体とメカニズムを知ることで、人間関係が上手く行き、生きることがずっとラクになると思います。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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お金を貯めたいのになぜか無駄遣いしてしまう。人に好かれたいのに壁をつくってしまう。感じ良くしたいのに、冷たい態度をとってしまう。”すべて無意識のせい”です
無意識は見たくないものから目をそらしてくれている
ストレスを感じると、セロトニンの働きが抑制されるために、食欲が増してしまいます。つまり、空腹は関係なく、ストレス解消のために食べ続ける状態なのです
“嫌なものを避けさせる”+”歪んだ「望み通りの現実」に状態を動かす”のが無意識の力なのです
見たくないもの=悩み
見たくない自分と向き合うことを避けてしまいがち
「自分は嫉妬や劣等感から自信がないと思っていましたが、家族と同じになりたくないことを認めたら新しい道が見えてきました」(健太さん)
すべての生き辛さは、自分らしく生きられないんだ、望む人生は手に入らないんだと、自分自身が諦めていることが原因
「嫌なことがなくなったら幸せ」という状態と、「今が最高に幸せ」という状態はまったく違うもの
私の人生で良かった!と思える選択をしよう
自分では気づけない「無意識」の領域では、楽しい感情と罪悪感がセットで”設定”されている
負のパターンの繰り返しは、習慣化された言動がクセになっているだけ
無意識にクセでいつもの行動をする
↓
クセを自覚すれば行動を変えることができる
“見たくないものがある”と自覚するだけで行動は変わる
1.見たくないものは何かを明確にする
2.その時に感じた感情を知ってあげる
自己効力感は、「私には○○が達成できる」と思うと身につく感覚なので、小さな成功体験や自分がやりたいことの成功体験を重ねるだけで、自然と育ってくれます
あなたが好きになったものや選んだものには、何か理由やきっかけがあったはず
悩んでいる人は自分の才能が使えていない。それこそが人生をこじらせている
あなたが嫌だと思うことを自覚しよう
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本書を読んで、自分の半生を振り返ると、「確かにあの時、このメカニズムが働いていたな」と思い、反省させられます。
毎回同じことでしくじるという人は、きっと無意識が悪さしていますから、ぜひ読んでみてください。
もっと早く読んでいたら、人間関係で躓くことが、もっと少なくなっていただろうなと思います(反省)。
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『私は私を幸せにできる』
田中よしこ・著 KADOKAWA
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◆目次◆
はじめに
CHAPTER1 無意識は誰にでも人生の落とし穴をつくる
CHAPTER2 自己肯定感よりまず自己効力感を持とう
CHAPTER3 無意識の思い込みを見つける 無意識ノート
CHAPTER4 無意識を整えて歪みから自由になろう
おわりに
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