【いろいろ衝撃】
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昨日、エジプト・モロッコ旅行から帰ってきたのですが、じつは帰りのマラケシュ→カサブランカ便でトラブルがありました。
当初、13時台の便がオーバーブッキングで乗れなくなり、翌日と言われたのですが、それでは帰れなくなるので交渉して18時の便に変えてもらったら、なんと今度は悪天候のためキャンセル。
2重トラブルということで、ロイヤルエアモロッコのスタッフの女性スタッフも思わず失笑してしまうほどでした。(ちなみに、ギリシャのアモルゴス島に行った時は、レンタルしたバイクが盗難に遭って、その後自力で発見したのですが、今度はそれがパンクしてしまい…レンタバイク屋のお兄さんに、「俺は長いことこの商売やってるけど、こんなのは初めてだ。お前は伝説の日本人だ!」と笑われ、パンク代をおまけしてもらいました)
途中、BBM読者で総合商社勤務、カサブランカ在住のSさんに連絡していたのですが、土井が終始ポジティブだったせいか、「土井さんの適応力とポジティブ思考、さすがです!」とお褒めいただきました。
実際、飛行機が遅れたおかげで訪問できた超高級ホテル「ラ・マムーニア」のイタリアンで食べた西サハラの牡蠣は、忘れられないくらい美味しかったですし、次の飛行機がキャンセルされたおかげで乗れた長距離バスは、美しいマラケシュの砂漠の夕焼けを見せてくれました。
人は思い通りにならないことを嘆きますが、運命に身を委ねれば、人間ごときが想像するより、世界はずっと広くて素晴らしいものです。
ということで長くなりましたが、くじけない考え方をすれば、人生はきっと好転する。
そう思ってご紹介するのが、本日の一冊『最新研究でわかった!くじけない脳のつくり方』です。
著者は、お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教で、脳神経学者の毛内拡(もうない・ひろむ)さん。
タイトル通り、脳科学の最新研究をもとに、どうすればくじけない脳が作れるのか、興味深いヒントを示しています。
心が折れやすい人は何が原因なのか、どうすれば改善するのか、食事や生活習慣、思考の癖などの面から論じています。
腸内環境、正の強化、シナプス可塑性、引き算思考、脳のリズム…。
さまざまな脳科学のキーワードが登場し、脳の仕組みと、それを活用するヒントが見えてきます。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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身体面に注目すると、「うんち移植」で若返るといった衝撃的な仮説が示すように、最新研究では腸内細菌が脳の発達や機能に深い影響を及ぼしていることが明らかになっています
腸内細菌の持つ力は、体質、免疫機能、さらには性格や気分、社会性行動や記憶力といった脳の働きにも影響を与えます
ケトン食と低酸素を好むビロフィラ菌が腸内で増え、免疫細胞の働きが変化し、脳に影響を及ぼした結果、記憶力や学習能力の低下を引き起こした
日々の食生活や腸内環境の整備は、脳のレジリエンス(復元力)を強化し、くじけることのない、健全な脳を育む鍵となるのです
脳が絶えず小さな成功体験や承認を求め、再挑戦するこの仕組みは、困難に直面しても心が折れにくく、持続的なモチベーションを支える原動力となっている
アルコール摂取によってdPAGの活動が抑制されると、脳は“危険から逃れる必要性“に反応できなくなります
アルコール依存症の人は、シラフ時にdPAGが過剰に活動しており、この過活動状態を補うために、アルコール摂取による一時的な抑制効果に依存する傾向があります
プラセボ効果による鎮痛作用は、単なる気のせいではなく、脳が本当に痛みを感じにくく変化したことによる
プラセボ効果は、与える方法や個人の考え方に大きく左右される
脳が固い=同じパターンにとらわれ続ける状態を避け、変化に対応しやすい状態を保つことが、心が折れずに前進できる「くじけない脳」を育む大切な要素
私たちの脳には、相手の笑顔や瞳孔の拡大などの生理的反応を知覚すると、自分の生理的反応を自動調節して、相手と共感しようとする働きがあるといわれています。そのため、生理的反応を機敏に察知できる人は素早く相手と同期し、心地よさや安心感をもたらし、結果として感情の共有が進み、魅力を感じるのだと考えられます
人は何かを改善しようとする際、特別なきっかけがない限り、引き算や削除をしようとは思わず、とりあえずつけ足すことを選ぶ習性がある
父親のストレスはその生殖細胞に長期的な変化を引き起こし、世代を超えて気質や身体的な特徴などの遺伝的な変化を子に引き起こす可能性がある
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もともと総合法令さんで『すべては脳で実現している。』というタイトルで出ていた本のようですが、こんなに面白い本が存在していたとは知りませんでした。
自己研鑽、部下教育、恋愛、子育てに使える、有用な一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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『最新研究でわかった!くじけない脳のつくり方』
毛内拡・著 日本経済新聞出版
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◆目次◆
はじめに 脳の驚異的な働きと奥深い可能性!
序 章 すべては脳で実現している
第1章 脳トレゲームは認知能力アップに本当に効果あり?
第2章 脳は「引き算思考」が超苦手
第3章 年齢は関係ない! 脳が若返る生活習慣
第4章 なぜネガティブに考えてしまうのか
第5章 子どもの脳の成長。意外な真実
第6章 究極の「くじけない生き方」を考える
おわりに
主要参考文献
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