【これは必読。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866803258
本日ご紹介する一冊は、読売広告社で広告営業を経験した後、出版社に転職し、「Popteen」「NIKITA」「ar」「SCawaii!」「Ray」などの女性誌を編集、その後、Yahoo!JAPANグループの女性向けWEBメディア「TRILL」編集長も務めた著者が、女性に売れる言葉とデザインを論じた一冊。
なかなか男性には女性の気持ちってわからないものですが、論理的かつ事例入り、それも比較で解説されれば、勘所はわかります。
本書はそういう意味で、さすが女性誌出身のマーケティング戦略家!とうなる内容でした。
理屈で言ってもわからないと思うので、いくつかコピーの書き換え例を見てみましょう。
「シンプルで使いやすい2Wayバッグ」
↓
「平日も休日もどんなコーデにも馴染んで、つい手に取っちゃう頼れるバッグ」
「フィット感に優れた歩きやすいパンプス」
↓
「むくみ知らずで夜まで足がラク!スニーカー級パンプス」
本書によると、女性の心に届かせるには、「3つの共感の要素」が大切。
■3つの共感の要素
・「あるある!」という日常のシーンに入り込む
・「私のこと」と思わせる
・「感情のスイッチ」:を押す
本書では、そのためのテクニックと事例を紹介しており、マーケターやコピーライターが今すぐ応用して使える内容です。
また、<女性は”バレない変身”が好き!>のように、女性の細かな心のツボをまとめており、男性には本当に勉強になる内容です。
世代ごとのアプローチや刺さるコピーに関しても一覧でまとめてあるので、こちらも参考になると思います。
比較事例に売上やその他数字の違いが書かれていたらなお良かったと思いますが、それを差し引いても有用な一冊だと思います。
女性向けBtoCビジネスを展開している方、これから進出したい方は、ぜひ読んでおくといいと思います。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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女性は「自分に合っているか(共感)」「どうなれるか(変化)」「どんなふうに感じられるか(体験)」の3つの感性スイッチで商品やサービスを判断します
女性はどう変われるかに価値を見いだす。自然な変身=2割盛りが程よいバランス感
■3つの共感の要素
・「あるある!」という日常のシーンに入り込む
・「私のこと」と思わせる
・「感情のスイッチ」:を押す
女性にとって、買い物は「自分自身に小さな変化を与える手段」
・スタイルがよく見えるワンピースを着る。
↓
「すらっと見えて、自信が持てる!」
・新色のリップを塗る。
↓
「春っぽくて大人な私になれる!」
・ヒールを履く。
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「背筋が伸びて、女性らしい気分になる!」
女性は”バレない変身”が好き!
2割盛りの法則
「その時間がどう心に残るのか?」「どんな心地よさを味わえるのか?」を言葉で丁寧に伝えることが、女性の感性にそっと届く企画やコピーを生み出すカギ
「売れる企画」に欠かせないのは、ただ情報を伝えるコピーではなく、「心に残る言葉」
「美脚になれるパンツ」よりも、「脚が3センチ長く見えるパンツ」
「シンプルで使いやすい2Wayバッグ」
↓
「平日も休日もどんなコーデにも馴染んで、つい手に取っちゃう頼れるバッグ」
「フィット感に優れた歩きやすいパンプス」
↓
「むくみ知らずで夜まで足がラク!スニーカー級パンプス」
女性はビジュアルから気分や感情を受け取ります。写真で世界観を定め、色で気分をつくり、言葉で行動を後押しする
幅広い年齢層に届けたければ、20代後半向けのデザインに
すごい技術より自分事化
専門用語を捨てたほうが伝わる
“私だけ”への提案、パーソナライズに女性は価値を感じる
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本書を読んだ後に女性誌や女性向け商品の広告を見ると、捉え方が変わる気がします。
マーケティングの実用書としても、読み物としても、興味深く読める一冊だと思います。
ぜひ、読んでみてください。
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『女性に売れる言葉とデザイン』
橋本夏子・著 フォレスト出版
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866803258
<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0FBT62RY2
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◆目次◆
まえがき 「女性に売れる」ためには、言葉とデザインを磨くこと
第1章 「なんとなくピンとこない…」を解消する女性購買心理の読み方
第2章 女性の心に届く”言葉”の設計
第3章 ”女性に届く”をカタチにするデザインの力
第4章 女性の購買心理をひもとく実践「感性インタビュー」
第5章 共感され選ばれるブランドの世界観設計
あとがき 「女性に売れる」とは、感性の仕組みを丁寧にひもとくこと
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