【これでスッキリ】
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ビジネスの基本は、相手の気持ちを慮ることですが、行き過ぎると、自分自身が疲弊してしまう。
デキるビジネスパーソンほど、自分自身の感情のメンテナンスをしっかりしたいものです。
本日ご紹介する一冊は、タイトル通り、人間関係に「線を引く」技術を紹介した一冊。
ズケズケと自分の感情や時間に入り込んで来る相手を制し、また自分自身も相手に同様のことをしないために、心構えとコミュニケーションを学ぼうという本です。
本書で提示されているのは、心理学用語でいう「バウンダリー」という考え方。
バウンダリーとは、「自分と他者の間にある境界線」を指しており、詳しく言うと、「『どこまで相手と関わるか』『どこから自分を守るか』を自分が決めるための心理的な境界線」のことを意味します。
自分の時間を守るため、自分の感情を守るために、ぜひマスターしておきたい内容ですね。
本書では、人間関係において、心をラクにする考え方と、現実のコミュニケーションを円滑にするちょっとしたテクニックが紹介されています。
なかでも、116ページに書かれたフレーズ集は、ぜひ読んでおきたいところです。
マイペースフレーズ
「今、集中したいことがあるので、またの機会にお願いします」
「スケジュールがつまっているので、対応が難しそうです」
受け止めフレーズ
「○○さんは、そういう意見なんですね(私は違います)」
「考え方は人それぞれですよね」
やんわり自己主張フレーズ
「その考えは素敵ですね。私はこういう考え方もあるとは思いますが」
「私はこう思いますが、○○さんの意見もたしかにと思います」
この他にも「前置きクッションフレーズ」「NOでもOKフレーズ」が紹介されており、実践の場で使えると思います。
キャパの限られた時間や感情を他人にめちゃくちゃにされないために、ぜひ読んでみてください。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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バウンダリーを越えられたら、自分を守るために、「それ以上はやめてください」と言っていい
バウンダリーを適切に引けている人の場合、忙しい時期に他の仕事をふられたら、「今は仕事がいっぱいで、引き受けられそうにありません。もし、どうしても私がしたほうがいいというなら、1週間後なら引き受けることができます」と自分で「できる」「できない」の線引きをし、相手に素直に伝えて調整してもらうことができます
自分の時間を「どう使うのか」「誰のために使うのか」を決めること、「時間」のバウンダリーは、最も基本的なバウンダリーの一つといえます
「感情」のバウンダリーとは、自分の感情と他者の感情を区別し、自分の感情を守るためのもの
バウンダリーを引けると、不機嫌な人がまわりにいるときにでも「相手の感情は相手の持ち物」とわりきって、放っておくことができるようになります。「相手を怒らせたかも」などと考えすぎるのは、相手に気をつかっているようで、相手の領域に侵入しているともいえる
自分をしっかり守る。相手も尊重する
「普通」や「常識」に惑わされない
自分の「できない」を勝手に「努力不足」に変換してはダメ
「普通はできても、自分はできない」で線引きしてOK
線引きは「変えてもいい」のです。だって、自分の考え方や体力、感じ方はその時々で変わるものだから
「できるけど、やらない」にトライする
「立ち入り禁止」の看板をしっかり見せる
人間関係に線を引く基本は、
・「自分はどうしたいか」を伝える
・「相手はどうしたいか」を聞く
自分は「何がイヤか」「どんな状況だとイヤになるか」を理解しておくこと
小さなことであっても、人間関係の中で「意見を言う→尊重される」という経験を積み上げることは、自尊感情につながります
線は「話し合い」ですり合わせる
無意識のうちにゴリ押ししてしまうのを防ぐ「NOでもOKフレーズ」
「大変だったら言ってくださいね」
「ダメだったら断っていただいてかまいません」
あえて「やってあげない」をやってみる
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土井をよく知る人には意外かもしれませんが、土井も若い頃は「線を引く」のが苦手でした。
経験からも、本書の考え方、フレーズはめちゃくちゃ効くと断言できます。
人間関係が苦手な方、NOと言えない方は、ぜひ読んでみてください。
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『人間関係に「線を引く」レッスン』
藤野智哉・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
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◆目次◆
はじめに
第1章 「線を引く」ってどういうこと?
第2章 線を引くにはまず「自分を知る」
第3章 関係性の中で線を引く
第4章 「相手の線」を尊重する
第5章 バウンダリーバスターにふりまわされない
終わりに
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