【充実した仕事とプライベートライフのために】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478122342
本日の一冊は、SNSで累計3億インプレッションを獲得した、平凡な会社員まひろさんの処女作。
「頭より、心で読む。新時代のビジネス書」ということで読んでみましたが、確かにこれは面白い。
奥付を調べてみたら、森岡毅さんのベストセラー『苦しかったときの話をしようか』と同じ編集者が担当していました。
(Kさん、苦しい話が好きですね)
『苦しかったときの話をしようか』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478107823
平凡な会社員の日常を綴ったストーリー形式の自己啓発書ですが、単なる癒し系や仕事から逃げている話ではありません。
1兆円企業で30代まで社畜だったという著者が、どうやって仕事に向き合い、成果を出していったのか、どうやって自分の生活を取り戻したのか、どうやって周囲の人との人間関係を構築していったのか、どうやって40代で新たな一歩を踏み出したのかが書かれており、リアルに働く人の心に刺さる本です。
職場や登場人物との会話がじつにヴィヴィッドで、言い訳や怠惰、反発、批判の中でどうやって成果を出して行くのか、勉強になる内容です。
苦しい時に見ていてくれた人の話、誠意ある説明をして大型受注を獲得した話、打ち解けてくれた部下の話…。
ストレスの先にある充実感が伝わってきて、「仕事っていいな」と思える、すがすがしい一冊です。
全部で44のショートストーリーで構成されており、好きな時に隙間時間で読めるのが良いところ。
冴えない部下の時代から、著者が上司となって成長していくまでが書かれており、読者も著者と一緒に成長していく実感が持てる、そんな構成になっています。
話の終わりに、クスッと笑える話が添えられているのも、本書の特徴。
著者の前向きな姿勢とユーモアが相まって、とても読後感の良い一冊だと思います。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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みんな、頭では“失敗の先に成功がある“と分かっているんです。でも失敗をするのってつらいです。怒られるし、後始末が大変だしw ならば他人の失敗談から学べばいい
時間に甘えるな 過ぎ去った時は戻ってこない
時間があるから工夫をサボる
制限があるから考えて成長する
うすっぺらい活動は時間のムダ楽を繰り返しても成果は出ない
楽してタイが釣れることは滅多にない。面倒でもテーマを深掘りする方がチャンスは生まれるのだ
人が変わる方法は3つだけ
「時間配分を変える」
「住む場所を変える」
「付き合う人を変える」
(大前研一さん)
「あなたに足りないのは“丁寧さ“だそうよ」ガツンときた
「できない」に目を向けるのはつらく苦しい時間だけれど逃げてはいけないときがある
まっとうな不満から逃げてはいけない向き合うことで気づきと学びがある
苦しいときほど余裕を持て
苦手の克服に時間を割くくらいなら戦いやすい場所に移ればいい
ぬるい環境は人を枯れさせる適度に張りがあった方がいい
同じことを繰り返しては行き詰まる苦しいときこそ工夫せよ、挑戦せよ
正論で相手は動かない知ることから始めよう
環境に慣れるときが来るそれもジワジワではない一気にドカンと来るのだ
上り調子で環境を変える
もちろんお金や評価は大切だ。でも… 心にウソをついてまで、年収や評価を求めるのは自分に対する詐欺だと思う
「とりあえずビズリーチに登録しとけ。辞めなくてもいい。選択肢があるだけで楽になるから」
転職活動で感じたことが1つある。時間が足りないのではない。覚悟が足りないのだ
選択することは痛みをともなうどちらを選んでも痛いならば自分の気持ちに素直になろう
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ノウハウをいくら学んでも、人生は変わりませんが、本気で変わりたいと思えば、人生は変わる。
そういう意味で本書は、読者の背中を押し、変わりたい気持ちと勇気をくれる本だと思います。
じつに気持ちの良い本で、読後感がとてもいい。
ぜひ読むことをおすすめします。
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『ぼくは今日も定時で帰る。』
まひろ・著 ダイヤモンド社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478122342
<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0F2D7KMGP
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◆目次◆
はじめに
第1章 時間があるから工夫をサボる
第2章 あなたの苦労を誰かが見ている
第3章 大切なのは捧げた時間じゃない
第4章 自分の常識は他人の非常識
第5章 ぼくは公開処刑された
第6章 定時で帰って初めて気づいた夕焼けの美しさ
おわりに
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