2025年6月10日

『たった1分で相手が虜になる世界標準の聞き方・話し方』 斉藤真紀子・著 vol.6737

【一流の心を掴む方法】
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本日ご紹介する一冊は、レディーガガやヒュー・ジャックマン、キアヌ・リーヴスなどにインタビューした国際インタビュアーにしてジャーナリスト、斉藤真紀子さんによる一冊。

これまで2000人以上にインタビューしたという著者のコミュニケーションノウハウがまとめられています。

初対面の相手の心を開く技術、話を聞き出す技術、話し方のテクニックがまとめられており、特にグローバルで仕事をする人には勉強になる一冊です。

日本の文脈だとまったく問題にならないことが、グローバルだと大きな問題になったり、評価を落とすことにつながる。

そんな注意点を事細かに書いています。

・社内で一緒に仕事をしている人に、ミスター、ミズと敬称呼びすると、自分が劣っていると示すことになる

・「無口」はサービス精神がないと思われる

・人種や文化をネタにするのはタブー

・「女らしい」「男らしい」の表現は避ける

・女性の容姿や服装をほめるのはセクハラとみなされる

普通に日本の学校教育を受けた人だと、ついやっちゃいそうな話ですよね。

逆に、やると効果的なテクニックについても、詳しく説明しています。

・身体の動きで、自信を示す

・ニックネームを考える

・「恐妻家ジョーク」は万国共通でウケる

・相手の出身国に関心を示す

「恐妻家ジョーク」が万国共通だとは、知りませんでした(笑)。

先日、カサブランカに行って現地の商社マンの方とお話ししましたが、モロッコにもコミュニケーション的にタブーなことがたくさんあることがわかります。

グローバルコミュニケーションでしくじらないために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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身体の動きで、自信を示す

社内で一緒に仕事をしている人に、ミスター、ミズと敬称呼びすると、自分が劣っていると示すことになる

呼び名ひとつで、相手との距離感を縮められるのだ。今すぐ、あなたのニックネームを考えてほしい

海外のビジネスエリートは親しみやすいふるまいが礼儀作法ともいえるが、気さくなセレブも、アメリカ社会で好感度が高い。愛想のよさはもちろん、トークショーと呼ばれる対談番組に出演して、映画の役のイメージと異なる、「忘れ物をしたドジな話」などで素朴な人となりをアピールしたりする。そんな人はこうほめられる。彼女/彼はdown to earth(ダウン・トゥ・アース)だねと

人種や文化をネタにするのはタブー

「妻の許しがあればオッケーです」といったふうに、奥さんに頭が上がらない話をすると、誰を傷つけることもなく、笑って仲良くなれる。しかも、万国共通で笑いをさそう

意見が対立したら、「自分の背景」を引用しながら根拠を話す

「日本通」を自認する人が多いのは、異文化にオープンマインドな姿勢を示せるからだ

相手の出身国(出身地)に関心を示す

大谷選手は勝利インタビューで「チームメイトとファンとでつかみとった特別なもの」「チームの一員でいられてうれしい」とチームを強調する

名刺交換で「会社名」を話題にしない

初対面で相手との距離をすぐに近づけたい場合、敬語を使うと逆効果になる可能性がある

アイスブレイクをするのなら、商談や会議が始まる前の「場外のタイミング」

「女らしい」「男らしい」の表現は避ける

「わからなかった」は「確認したい」
「もう一度聞きたい」に言い換える

たとえば相手がプログラマーだとする。あなたがプログラミングをよく知らなくても、質問はいくらでもできる。「プログラミングは、日常で見かけるものだと、何を作成しているのですか?」(自分の生活に結びつける)

話を聞く相手について、もしプロフィールがわかれば、事前に生い立ちから現在までの「年表」をつくっておくといい

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自分は日本人相手にしか仕事をしない、という人でも、万一相手にグローバルビジネスの経験があれば、軽蔑されることにつながります。

世界標準のコミュニケーションルールとして、ぜひ押さえておきましょう。

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『たった1分で相手が虜になる世界標準の聞き方・話し方』
斉藤真紀子・著 PHP研究所

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◆目次◆

はじめに
第1章 海外のビジネスエリートはなぜ一瞬で相手の心をつかめるのか
第2章 なぜ日本人は「聞き方」が下手なのか
第3章 なぜあなたの話は聞いてもらえないのか
第4章 「あの人」はなぜ心を開いてくれないのか
第5章 なぜ「あの日本人」は世界で活躍できるのか
おわりに
脚注

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