【修道院で学んだ、悩みが消える考え方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478119139
本日ご紹介する一冊は、若い頃に修道院生活を送っていたという図案家、和柄デザイナー、アートディレクターの著者が、その不自由な生活から学んだことをまとめた自己啓発書。
潜伏キリシタンの末裔として長崎に生まれ、12歳で修道院に入って約6年過ごしたという著者が、そこから学んだ人生の真実を、読者にわかりやすく伝えています。
所有できる荷物が制限され、固定の居場所がなく、スケジュールも厳格に決まっている生活。
著者はそんな不自由な生活の中で、人生で本当に大切なものに気づいていきます。
「目に見えるモノに価値はない」こと、
「流れゆく『情報』は必要ない」こと、
「『ぜんぶ決まっている』ことは幸せ」
であること…。
言われてみればその通りなのですが、都市生活をしていると、なかなか気づけないことなのかもしれません。
また、「感情が揺れたら『いつもと同じこと』をする」、「やられても、やり返してはいけない」、「つらいときこそ未来への『種』を蒔く」など、つらいときにどうすればいいのか、生き方のヒントも示しています。
修道院生活から著者が学んだことと、キリスト教の教え、周囲からの学びが書かれており、一風変わった自己啓発書ですね。
インターネット、SNSが普及し、情報やモノはは増えたけれど、果たして人間は幸せになっているのかどうか。
なぜ多くを得ても、幸福になれないのか、本書にはその答えが書かれています。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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半分しか水がないコップに対する、3つめの考え方。それは、水が少ないという現実は認めたうえで、その現実がもたらす「意味」を肯定的に考えてみることです
目に見えるモノに価値はない
モノは消えても「思い出」は消えない
「何を手放すか」を考えることは、一方で「何を手放さないか」を考えることでもある
愛着のあるものだけに囲まれた生活が、いちばん幸せで心地良い
流れゆく「情報」は必要ない
娯楽が何もない環境でしたが、そのおかげで、数千年の叡智や偉人たちの思想に触れることができた
自らの手で新たなモノを「創りだす」側に回る
ないモノばかり追い求めてずっと立ち止まっているくらいなら、今あるモノで、すぐにでも一歩目を踏み出してみてはいかがでしょうか
「小さな幸せ」に気づける人こそ、本当に幸せな人
「幸せのハードル」を下げる
「無心でやる」ことがときに正解になる
「ぜんぶ決まっている」ことは幸せ
感情が揺れたら「いつもと同じこと」をする
「小利口」とは、江戸時代の武士、山本常朝の談話『葉隠』に出てくる言葉です。そこに、こんな一節があります。「才能があっても人望がなければ、その力を発揮することは難しい。逆に知恵や才能で劣っていても、心から役に立ちたい実直さや純粋さがあれば、思いもよらない成果や幸運に恵まれることがある。何事も小利口ではうまくいかないのだ」
人が避けるような狭くつらい道こそが、幸福へとつながっている
やられても、やり返してはいけない
つらいときこそ未来への「種」を蒔く
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巷の自己啓発書に書かれているような内容も散見されますが、不自由ゆえに掴んだ幸福の本質が書かれており、良い学びになると思います。
ぜひ、読んでみてください。
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『不自由から学べること』川原マリア・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
はじめに --塀の中で見つけた「現実のとらえ方」
1章 本当の豊かさを手にするには
--「不足」という不自由から学んだこと
2章 やりたいことをするために
--「制限」という不自由から学んだこと
3章 喜びを感じて生きるには
--「滅私」という不自由から学んだこと
4章 人間関係で悩まないために
--「他者」という不自由から学んだこと
5章 苦しみを乗り越えるには
--「運命」という不自由から学んだこと
おわりに --不自由は「幸せ」だったのかもしれない
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