『だます技術』株式会社ラック金融犯罪対策センター、 小森美武、木村将之、岡本信秀、池田芳輝、海老原章、新林直樹、田中しおり、佐野智弥・著 vol.6679
【騙されないための基礎知識】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4297147289
インターネット+高齢化で、さまざまな詐欺案件が連日、報じられています。
詐欺の手口は、日々洗練されてきていますから、十分気をつけたいものですね。
本日ご紹介する一冊は、情報セキュリティの専門会社である株式会社ラックのメンバーが、さまざまな詐欺・犯罪の手口を明らかにした一冊。
執筆メンバーの多くは、金融機関における犯罪対策のプロフェッショナル、あるいはサイバーセキュリティ、サイバー犯罪対策のプロフェッショナルです。
有名人や有名企業を名乗るメール、広告は連日のように目にしますが、その多くはあからさまに嘘だとわかるもの。
しかしながら、なかには本物そっくりのビジュアルや音声で、絶妙なコミュニケーションをしてくるものもあるようです。
本書では、詐欺グループがどんなアプローチで近づいてくるのか、どんな文面、手口で被害者をその気にさせるのか、その詳しい手法が書かれています。
銀行からの手紙を入手して同じ文章を使う、本人の名前と顔写真でアカウントを作り本物だと錯覚させる、「費用は請求されない」との表示で不安を与えずクレジットカード情報を入力させる、実在する役所の部署を装う、「特殊な操作」と説明してATMから振り込ませる…。
さまざまな手口が紹介されており、転ばぬ先の杖として重宝する一冊です。
「自分がひっかかるわけない」と思っている人がカモになるらしいですから、どんな方も、一度は読んでおいた方がいいかもしれません。
確かに、公の機関を名乗られて、チームプレイをされたら、信じちゃう人っていると思いますよね。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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(メールの)差出人の表示は差出人側の設定で自由に変更できてしまう
詐欺サイトは本物のサイトをコピーしているので、見た目で判断することは困難
犯罪者は、金融機関がお客さまへ郵送している案内文をインターネットなどから入手し、文章を作成するなどして、いかにも金融機関からの連絡であるように不特定多数に送りつけてきます
「面倒なことになる前に解決したい」という心理につけこむ
投資関連のSNSの半数以上がなりすましとも言われています
本人の名前と顔写真でアカウントを作
り、本物だと錯覚させる
免許証もかんたんに偽造することができます
QRコードを見ただけでは、アクセス先のサイトのURLを確認することはできません
インターネットバンキングの契約をしていない口座は、新たにインターネットバンキング契約をおこなうことが可能で、SMS(ショートメッセージサービス)認証などを犯罪者が操作できるため、犯罪者にとって使い勝手のいい口座
「費用は請求されない」との表示で不安を与えずクレジットカード情報を入力させる
「当選金をもらえるなら手数料など大したことない」と思ってしまう
実在する役所の部署を装う
被害者は「自分の名前や住所を知っているのであれば、本物の市役所職員や警察官にまちがいない」と勝手に思い込んで、だまされてしまいます
「後ほど担当よりご連絡します」とリアルなやりとりを見せる
まちがいなく投資ができていると思わせるために、資金を一度引き出させる
きちんとした広告に紛れて、犯罪者も詐欺に誘導する広告を掲載しています
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お金だけで済めばいいですが、中には犯罪に巻き込まれる案件も紹介されており、本当に気をつけたいですね。
転ばぬ先の杖として、ぜひ、読んでみてください。
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『だます技術』株式会社ラック金融犯罪対策センター、
小森美武、木村将之、岡本信秀、池田芳輝、海老原章、新林直樹、田中しおり、佐野智弥・著
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◆目次◆
はじめに
第1章 本物と錯覚させる
第2章 美味しい話で惹きつける
第3章 話術と仕掛けで信用させる
第4章 考えられない状況に陥れる
終 章 だまされる可能性を下げるには
索引
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