2023年3月16日

『たとえ明日終わったとしても「やり残したことはない」と思える人生にする』 杉村貴子・著 vol.6197

【注目。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534059914

本日ご紹介する一冊は、47歳の若さで亡くなった「我究館」創業者、杉村太郎氏の妻、杉村貴子さんによる一冊。

ご存知ない方のために説明すると、「我究館」は、日本初のキャリアデザインスクールで、そこから生まれたのがロングセラーとなっている『絶対内定』シリーズです。

この「我究館」を通じて杉村太郎氏に触発され、卒業後成功した人は数知れず、土井の周囲のベストセラー作家、有名企業幹部にも、ここの卒業生が大勢います。

本日ご紹介する一冊は、この「我究館」創業者の杉村太郎氏の言葉に、後を継いだ貴子氏が学んだキャリア理論、ポジティブ心理学を加え、まとめられた「ウェルビーイングな生き方」論です。

タイトルとなっている、『たとえ明日終わったとしても「やり残したことはない」と思える人生にする』は、杉村太郎氏が最期に遺した言葉で、正確には、こうおっしゃったそうです。

「やりたいことは次々と出てきてきりがないけれど……、うん。やり残したことはない」

こんな人生にできればなんて幸せだろうと思いますが、現実には、ほとんどの人間が何らかの後悔を感じながら亡くなる。

どうすれば、悔いが残らない人生にできるのか、今からやれることは何なのか、教えてくれるのが、本書です。

紹介されている理論は、キャリア理論やポジティブ心理学の有名な理論で、すでにご存知の方も多いと思いますが、本書は、扉部分の「問いかけ」がいい。

・「やるべきこと」以上に、あなたが「やりたいこと」はなんですか?
・世界一周旅行のチケットが当たったら、だれと行きたいですか?
・だれかに「ポジティブな影響」を与えたと思えることはありますか?
・自分から「仕事」を取ったら何が残りますか?

思わず「ハッと」気づきを与えてくれる問いかけばかりで、自分のこれからを考える、良いヒントになります。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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もし「やるべきこと」で心が押しつぶされそうになったり、しんどく感じていたりしたら、思いきって、それらにあてていた時間の20%~25%を「やりたいこと」や「楽しむこと」に割りあててみてください

4L理論
・Labor(仕事)
・Love(愛)
・Leisure(余暇)
・Learning(学び・自己成長)

「確率ではなく、可能性にかけよ」
(杉村太郎)

「人々の人生を輝かせたい」。それが太郎の夢でした

「フルカップ理論」
ひとりひとりがあふれた水を他人に与えることで、幸せが連鎖し、社会がよりよい状態になっていく

我を忘れて夢中になった仕事はありますか?

自分にはちょっとハードルが高いかもしれないと思う新しいことに挑戦すると、真剣になり、夢中になり、ときにフロー状態になります。そうして、新たな「強み」が生まれるのです

「人はしょせん一人だ。そして絶対に一人ではない」(杉村太郎)

「大切な人と一緒に、もっと多くの時間を丁寧にすごせばよかった」。これは人生の最後に多くの人が後悔することのひとつです

大切な人の存在に気づけたなら、感謝の気持ちを言葉で表してください。もし明日、突然の別れが訪れたとしたら、言葉にして伝えていなかったことを必ず後悔するはずです

自分のお葬式には、だれに来てもらいたいですか?

もしあなたが、心のバトンを渡したいと思っている人がいるならば、今から、その想いを伝えておいてください

すべての人に、人生のテーマがあります。そのテーマこそがあなたの人生に意味や意義(Meaning)を与えてくれます

「自分の年表」をつくるとしたら、絶対に欠かせない3つの出来事は何ですか?

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紹介されている理論は、既出のものが多いのですが、紹介されている杉村太郎氏の言葉と、著者の問いかけがいい。

読んでいくうちに、自分の理想の後半人生が描けるのではないでしょうか。

一人になれる時間に、じっくり考えながら読みたい一冊ですね。

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『たとえ明日終わったとしても「やり残したことはない」と思える人生にする』
杉村貴子・著 日本実業出版社

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534059914

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◆目次◆

はじめに
第1章 たとえ明日終わったとしても「やり残したことはない」と思えるよう生きる
第2章 仕事で「やり残したことはない」と思える人生にする
第3章 家族や友人たちと「やり残したことはない」と思える人生にする
第4章 自分の時間で「やり残したことはない」と思える人生にする
第5章 自己成長で「やり残したことはない」と思える人生にする
少し長めの「おわりに」
参考文献

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