2019年7月22日

『5辛大盛がさえないボクに教えてくれた幸せな生き方』 一圓克彦、小川仁志、中司祉岐・著 Vol.5319

【変なコンサルと哲学者が?】
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本日ご紹介する一冊は、経営コンサルタント2人と哲学者が共著で書いた、異色の自己啓発小説。

大学卒業、定職につかずにアルバイト生活。趣味カレー作り。彼女なしという三拍子揃った主人公の高神亮(たかがみりょう)が、経営コンサルタントと哲学者の教えを受けて人生が好転する、というストーリーです。

主人公のモデルは日報コンサルタントの中司祉岐氏、通称「5辛」、金髪のコンサルタントのモデルは一圓克彦氏、哲学者のモデルは山口大学教授の小川仁志氏、 のちに主人公が入社するWin創業社長の落合幹夫のモデルはおそらくコンサルタントのK氏という、知人だらけの本ですが、にわかに書いたとは思えないほどよくできた小説でした。

イラストもベストセラー『うつヌケ』で有名な田中圭一さんが書いており、気合いの入りようがうかがえます。

※参考:『うつヌケ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041037085/

小説ということで、赤ペンチェックは難しいものがありますが、本書の教えのなかから、ポイントとなるところをチェックしてみましょう。

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「やりたいことをやっている人からしか魅力は出てこぉへんのです。私は自分がやりたいと思ってやったことだから失敗しても後悔はしなかった。それだけです。強がりでもなんでもない」

「みなさんね、我慢をしないと仕事じゃないと思っている人が多いんですわ。でも、ほんまですか、それ。誰が言うたんですか? お金は我慢して稼ぐものじゃないし、我慢の先に幸せがあるなんて大間違いですねん。たった一度の人生、我慢して終わってどないするんですか」

「会話を続けるにはな、クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンをうまく組み合わせることが大切なんや。兄ちゃんの聞き方は回答範囲が限定されたものばっかりやから、相手の女の子もつまらん返事しかしなくなる」

「そうなんだよ。人間というのはね、つい自分の話をしたくなるんだ。だからコミュニケーションのつもりが、一方通行に言いたいことを言っているだけになってしまう」

「そのとおり。話すことはもちろん大事だけど、同時に聴かなきゃダメだね。合意するために聴くことで、初めて相手の気持ちがわかる。それに自分の言葉を重ねていくんだ。コミュニケーションは共同作業だからね」

「僕は質問をしたけど、考えたのは君だ。哲学の父ソクラテスは、まさにそうやって質問をしたんだ。そして若者たちに考えさせた。思い込みから脱して、自分自身で正しい答えを見つけることができるようにね。それが哲学の始まりなんだ。問答法っていうんだけどね」

「いや、弁証法というのは、ごく簡単に言うとマイナスをプラスにする理屈だよ。奴隷は主人のために働くよね。でも、一生懸命働くことによって、主人は奴隷の労働なしではやっていけなくなる。そうなったら奴隷の勝ちさ」

「アホやなー。だからつまらん人間になりさがるんやで。お前な、こうあるべき、こうあらなければっていう勝手な固定概念で自分の首しめとるやろ」

「自分の選択を正解にするのも不正解にするのも、すべては自分次第やろ」

「亮、大人になるとな、相手の幸せが自分の幸せになるってこともあるんだよ」

「相手の土俵で戦おうとするな」

「頼るのも仕事のうち……か」

「ま、幸せになろう思たら、まず『幸せとは何か』を決めなあかんよな。それは道理や。けどな、詰まるところ、それは教えられへんねん」

「自分の内側だけ見ていても、幸せだとは思えない。不幸だと思う人は、外に目を向けて、もっとやりたいことを見つけなきゃだめなんだよ」

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どんな人間にも生きがいや夢を持つことはできるし、自分の長所を生かして立派に生きていくことができる。

どんなビジネスノウハウやキャリア指南よりも大切な教えが、本書には散りばめられています。

正直、知人3人がワイワイやりながらノリで書いた本でかつ小説、ということで、当初は「絶対紹介してやるものか」と思っていましたが、書評家として紹介する必要性を感じました。

小説としては荒削りなところもありますが、不思議な魅力のある作品です。

ぜひ読んでみてください。

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『5辛大盛がさえないボクに教えてくれた幸せな生き方』
一圓克彦、小川仁志、中司祉岐・著 あさ出版

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◆目次◆

第1章 一度きりの人生に“楽しい”は必要か
第2章 “何のため”に働くのか
第3章 自分の選択を“正解”にする
第4章 人生を切り開く武器“哲学”
第5章 さえないボクの“幸せ”な生き方

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