2013年9月21日

『「ディープな高齢社会」ニッポンで稼ぐ』根本重之・著 vol.3350‏

【2035年の消費は?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532319048

数年前、北海道で業績を伸ばし続けている社長に快進撃の秘密をうかがったところ、「これからは高齢者と海外市場だよ」とあっさりおっしゃいました。

デキる経営者は、淡々とやるべきことをやるものですが、その行動のもとになっているのが、各種のデータ。

なかでも、人口に関するデータや売れている商品に関するデータは、時代を読む上で極めて重要です。

本日ご紹介する一冊は、そんな各種データを、拓殖大学商学部教授がまとめた一冊。

2020、2030年に全体の人口構成がどうなっていくのか、高齢化が進むとどんな需要が出てくるのか、成功事例も交えながら紹介されているので、じつに興味深く読むことができました。

いくつかデータを挙げておきましたので、ぜひビジネスの参考になさってください。

<1980年からの一般世帯数の推移を見ると、同年の3582万世帯、2010年の5184万世帯を経て、2019年の5307万世帯でピーク>

<寿命が長い女性は、80歳以上の層が大幅に増え、2030年には250万世帯を超える>

<50歳以上の女性は、1980年には、3割を切る29.1%しかいなかった。だが、2010年にはその割合が45%を超えており、2020年には5割を超える>

本書にはまた、高齢者ビジネスの勘所も紹介されています。

なかでも、高齢者の増加に伴い「市場が拡大する可能性がある」と言われている「食料」「光熱・水道」「家具・家事用品」「保健医療」「教養娯楽」「その他の消費支出」などは、注目したいところです。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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2020年まで、わずかだがまだ人口が増加するのは、東京(1.2%)、神奈川(0.8%)、愛知(0.4%)、滋賀(0.2%)、沖縄(1.7%)の5都県のみだ

人口が集中する大都市部で、高齢人口が増え、高齢化が大きく進む

働き手が減り、財政面の厳しさも増すところ、上下水道、橋梁、学校などが老朽化しており、その状況は今後さらに悪化する。民間のマンションも築40年以上経つものの数が急増し、その修繕や建て替えなどが非常に重い問題になる

1980年からの一般世帯数の推移を見ると、同年の3582万世帯、2010年の5184万世帯を経て、2019年の5307万世帯でピークに達する

寿命が長い女性は、80歳以上の層が大幅に増え、2030年には250万世帯を超える

小規模世帯の増加に合わせ、既存の商品やサービスを見直すことが必要(中略)ファミリーを想定した食料品には、小規模世帯を想定すると、1個あたりの量が多すぎるものがまだ相当にある

「食料」「光熱・水道」「家具・家事用品」「保健医療」「教養娯楽」「その他の消費支出」の6つの大分類では、高齢層の1人あたり消費支出が全体の平均より大きいから、高齢層が増加すると、市場が拡大する可能性がある

50歳以上の女性は、1980年には、3割を切る29.1%しかいなかった。だが、2010年にはその割合が45%を超えており、2020年には5割を超える

金額も1万円未満で、千数百の言葉を話し、高齢者好みの歌を歌うタカラトミーのヒーリングパートナーが、高年齢層の女性はもちろん、若い女性、高齢男性などの支持を得て、ロングセラーになっている

年金が振り込まれるのは、偶数月の15日

2020年頃を想定するが、団塊の世代が20世紀型の自動車の運転をやめていく時期に至ると、小売業の立地はもちろん、ビジネスモデルがかなり大きく変わるだろう

短い周期で世代差が生じやすくなっている

最近は、予算制約に加えてカロリー制約がかかるようになったところで、美味しくなったスイーツ分のカロリーをまず留保したうえ、残る部分をかなり軽めの主菜や副菜で埋め、主食はごく少量で済ますといった食物摂取行動をとる人が、若い女性などを中心に増えている

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『「ディープな高齢社会」ニッポンで稼ぐ』根本重之・著 日本経済新聞出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532319048

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◆目次◆

第1章 人口減少、世帯規模縮小市場を掘り起こす
第2章 拡大する高齢市場、超高齢市場を掘り起こす
第3章 買物弱者を効率的に支援する
第4章 若年層、未顧客・非顧客層を掘り起こす
第5章 情報通信技術の活用で国内市場を掘り起こす
第6章 災害対応力向上に貢献し国内市場を掘り起こす
第7章 消費税率引き上げを乗り越え国内市場を耕し続ける

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