2013年3月26日

『「日常の偶然」の確率』ティム・グリン=ジョーンズ・著 Vol.3171

【知っておきたい、人生の確率】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4562048913

デキる経営者は、成功の理由を聞かれた時、必ずと言っていいほど「運」と答えますが、運を引き寄せる努力はしています。

その努力とは何かというと、1.「良い人と付き合うこと」、2.「リスクを避け、勝率の高い勝負をすること」の2つです。

世の中にはチャンスを運んでくれる人脈というのがあり、またどう考えても勝率の高い勝負というのがあるのです。

魚釣りに例えるとわかりますが、魚釣りが上手い人というのは、大抵やり方を知っていて、かつどこで釣ればいいのかがわかっている人です。

そして、魚釣りでは魚群を見つけるのが大事であり、魚が集まっているところに糸を垂らせば、大概うまく行くものです。

そこで、本日ご提案したいのは、「人生の確率を知る」ための一冊。

イギリス在住のジャーナリスト・作家であるティム・グリン=ジョーンズが、われわれの人生で起きるさまざまな出来事の確率を調べ上げ、まとめてくれた雑学本です。

構成が単調なため、読み物として楽しもうと思うと苦しいのですが、出てくる事実には興味深いものがあります。

今後、キリスト教徒よりもイスラム教徒の方が世界人口に占める割合が大きくなるという予測や、百万長者をめざすのに一番いい地域はアメリカであるという事実、ヤマ勘で試験に合格する確率、アメリカ大統領になれる確率など、じつに興味深いデータが、いくつも盛り込まれています。

軽い気持ちでぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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英語で確率を意味するoddsという単語は、バイキングに由来する。単数形のoddは、三角形を意味する古ノルド語に由来すると考えられ、地形から槍の穂先まであらゆる種類の三角形を表現するのに使われていた。三角形は三つの辺と三つの角からなり、数字の3を象徴する形だ。そのため、oddという単語は3と同義となった。3という数字は物事を決める際に便利なので、バイキングはこの数字を好んだ。2人のあいだで意見が割れても、第3の男(odd man)の意見によって決着がつく。そこからoddはあらゆる奇数を指すようになり、odd manは「決定権を握る人」という現在の意味をもつようになった

調査によると、世界人口に占める割合はキリスト教徒が3分の1で、イスラム教徒が4分の1、ヒンズー教徒が8分の1だという。しかし、イスラム教徒の出生率がキリスト教徒を上回っているため、この割合は急速に変化していて、今後20年か30年のうちにイスラム教徒の割合がキリスト教徒を上回るとみられている

教会に行く人の割合が最も多いのはナイジェリアで、100人のうち89人が週に1回以上教会に行っている。アイルランドも84%と高い

幸福度に大きな影響を及ぼすのが、住む国や地域だ。人生にどの程度満足しているかを調べた調査で、先進国に暮らす平均的な人物は、満足度を10点満点で7.5点と評価している。東欧とアフリカでは、平均で10点中4点だった

ホールインワンを達成する確率については、保険会社も常に関心をもっている。ある会社は、平均的なアマチュアが達成する確率を1万2750分の1、プロが達成する確率を3756分の1としている

百万長者をめざすのに一番いい地域はどこか。それはもちろん、アメリカだ。北アメリカには世界の百万長者のほぼ3分の1が暮らしている。これは160人に1人の計算だ

(ゴールドラッシュ)49年組の5人に1人は、到着後6カ月以内に、過酷な環境や病気の流行、金の発見をめぐる暴力沙汰が原因で命を落としている。生き延びた人々も、ほとんどは(移住したときより貧しいとは言わないまでも)貧しいまま故郷に帰っていった

アメリカ生まれの市民がアメリカ大統領になれる確率は1350万分の1

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『「日常の偶然」の確率』ティム・グリン=ジョーンズ・著 原書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4562048913

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◆目次◆

Chapter1 生と死の必然と偶然
Chapter2 スポーツに「賭ける」
Chapter3 マネーとギャンブルのパラドクス
Chapter4 偉業の達成は確率の積み重ね?
Chapter5 国別犯罪ランキング
Chapter6 治るのか治らないのか
Chapter7 歴史の軌跡と奇跡
Chapter8 ヒトは獣に勝てるのか
Chapter9 天変地異を測ってみる
参考文献および出典

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