2011年5月6日

『敗者の錯覚』鈴木信行・著 日経BP社 vol.2480

【社長には耳の痛い一冊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822264254

本日の一冊は、「日経トップリーダー」などを経て、現在「日経ビジネス」の副編集長を務める著者が、これまでに取材で会った数多くの名経営者から学んだ経営の教訓を、一冊にまとめたもの。

まえがきにも書かれていますが、著者が、経済誌の編集者として得た気づきは、<人生のさまざまな局面で成否が分かれるのは、『運の差』ではなく『考え方の差』>というもの。

このまえがきに書かれている、「成功者がやらない行動の例」を見るだけでも、本書を読むことの意義が感じられるのではないでしょうか。

【成功者がやらない行動の例】
・顧客を囲い込む
・年末に一年を振り返り反省する
・新製品が売れなかったときに「売れない理由」を分析する

できる経営者、ビジネスマンが多いBBM読者なら既におわかりのように、「顧客を囲い込むのではなく、魅力で引き寄せる」、「年末に反省するのではなく、日々反省する」、「売れない理由を分析するのではなく、売れた理由を見つける」のが正解。

本書には、このように、凡庸な経営者がやってしまいがちなミスや勘違いが、計40個、載っています。

実際に経営に携わっている方なら、何かしら反省させられる部分があるのではないでしょうか。

お勤めの方、あるいはこれから就職する方にとっては、その会社がこの先有望かどうか、見極めるいいヒントになると思います。

さらりと読める文量ですが、書かれてことは極めて鋭い。

ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「なるべくやれ」という指示では結局、誰も動かない

「ギリギリまで考える」と「ギリギリになって考える」は違う

仕事とは、何かを調べたうえで実行することである。対策および決断の伴わない現場視察や会議は、仕事ではなく、趣味に過ぎない

顧客は囲い込めない 顧客は引き寄せるしかない

名機と呼ばれる製品は、例外なくユーザーの立場に立って作られており、その構造やデザインには、先輩設計者の知恵が結集されている

ほんのわずかでも妥協すれば確実に目標が遠ざかるのが競争の世界なのだ。名経営者は、この”妥協の怖さ”をよく知っている。だから、彼らの多くはどんなことでも「最後までやり切ること」「取りこぼしをしないこと」にこだわるのだ

検討とは「あれこれ調べ考えること」。それに対して、検証とは「行動を起こし事実を確認すること」だ。経営者は「すぐ検討」ではなく「すぐ検証」しなければならない

年末に反省をする社長は来年も失敗を繰り返す

上司にとって致命的なのは、部下から「嫌われること」ではなく、「がっかりされること」だ

「新しいこと」をするより「違うこと」をする

人間は、損をしたり失敗すると必要以上に深刻に受け止める傾向がある。その結果、苦しいときほど、「確率が低くても状況を直ちに一変してくれるハイリスクな選択」を選びがち

売れない理由を100個探すより売れた理由を1つ見つける

「できること”から”やる」と言う人ほど、できること”だけ”やって終わってしまうことが多い

儲けている社長ほど、会社の財務に詳しい

人がやりたがらないことにこそ旨みがある―。このビジネスの本質を、名経営者は忘れない

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『敗者の錯覚』鈴木信行・著 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822264254

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◆目次◆

※多すぎるので省略します

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