2011年1月30日

『人生に失敗する18の錯覚』加藤英明、岡田克彦・著 vol.2384

【「錯覚」を知れば、失敗は避けられる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062726882

―人生は仕入れで決まる―。

これは、土井が書籍にサインをする際に必ず書く言葉ですが、その意味は、人生は誰と付き合うか、どんな情報をインプットするかで決まる、ということ。

ビジネスにおいては、何を誰にどのように売るかで、おおよそ利益率が決まってくる。

何事も後から頑張るよりも、選択の時点で気をつけた方がいい、という教訓です。

本日ご紹介する一冊は、そんな賢い選択のための、行動経済学の知識を、名古屋大学大学院教授の加藤英明氏と、関西学院大学大学院教授の岡田克彦氏がまとめた一冊。

紹介されている理論は、行動経済学のオーソドックスな知識であり、登場するエピソードや実験結果も、類書とさほど変わりません。

しかしながら、初めて学ぶ人なら、きっと興味を持つであろう話がコンパクトにまとめられていて、入門書としては重宝する一冊だと思います。

興奮するとリスクを忘れたり、所有していると過大評価したり、人が選んでいると、それに従ってしまったり…。

人間行動の原理となる心理学が紹介されており、どんな人でも楽しく読める内容だと思います。

これから行動経済学を学ぶ人は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人は過去の出来事から都合の良い部分を取り出し、他人との比較を身勝手に行い、自分の将来について自己本位の想像をめぐらすことが得意なのです

われわれは、興奮するとリスクを過小評価、あるいは、無視してしまいがちなのです

一つの成功体験が、成功確率を高く見積もらせることにつながる

学歴や生まれつきの才能による所得差について、アメリカ人は日本人よりはるかに寛容

自信過剰が人の常なら、上司がバイアスのない冷静な評価をしたとしても、人は不満を募らせるでしょう

自分が所有しているものは、高く評価するが、所有していないものは、普通の評価をする

オリジナルビールとだけ教えられた状態では、バルサミコ酢とバドワイザーの組み合わせがおいしいと感じるのに対して、バルサミコ酢とバドワイザーを足して飲んでいると考えると、おいしいと感じない

皆と同じことをやっていれば、正しい選択をしているかのように勘違いしてしまう

外税表示から内税表示に変更したことにより、売り上げが顕著に減少

一〇万円得した喜びより、一〇万円損した苦しみのほうがはるかに大きく、われわれはなんとか損失を回避したいと考える

人間は楽しかったことは記憶し、苦しかったり、悲しかったりしたことは忘れる

メディアは、ニュース性の高い極端な行動に焦点を当てたがる

天気の良い日には人間の気分が高揚する

お金持ちの顧客ほど、損失に対して敏感

これまでに使ったお金は、現在の意思決定に影響を与えるべきではありません

鬱病を患っている人は、比較的現実をありのままに受け入れることができる

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『人生に失敗する18の錯覚』加藤英明、岡田克彦・著 講談社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062726882

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◆目次◆

第1章 自信過剰の錯覚
第2章 情報が引き起こす錯覚
第3章 気分で陥る錯覚
第4章 価格と時間にまつわる錯覚
第5章 幸せの錯覚

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