2011年1月28日

『ゆるく考えよう』ちきりん・著 vol.2382

【長くビジネスで成功する秘訣】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781605176

『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』のなかで、キングスレイ・ウォードは著述家ジョン・ラスキンの言葉を引用し、こう言っています。

※参考:『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102428011/

「仕事に喜びを見出すためには、三つのことが必要である。適性がなければならない。やりすぎてはいけない。そして達成感がなければならない」

適性と達成感については、よく語られることですが、やりすぎてはいけない、と説くビジネス書は、あまりお目にかかれません。前向きな、という条件をつけるとなおさらです。

本日ご紹介する一冊は、証券会社、外資系企業を経て現在、「働かない生活」を謳歌、月間100万ページビューの人気ブログ「Chikirinの日記」の管理人が、その「ゆるい考え方」を説いた一冊です。

なぜ土井が「ゆるい考え方」を? といぶかしがる方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそもビジネスで大事なのは、売上ではなく「利益」。

利益=売上?費用である以上、足し算も大事ですが、引き算も大事なのです。

本日の一冊『ゆるく考えよう』は、この「引き算」の部分にフォーカスした一冊。

つまり、収入に見合った生活、身の丈にあった目標、固定費の削減、勝てない勝負からの撤退、です。

装丁も含め、一見ゆるい本ですが、この引き算のアイデアは、ビジネスを知っている人間でないと、決して書けません。

状況が苦しくなれば、最後にモノを言うのはコスト構造。苦しくても生き抜ける「余裕」を持った企業や個人が勝利するのです。

人生戦略として、またビジネスのヒントとして、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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すべての人は、いつか人生を諦めなければなりません。なぜなら人はみんないつか死ぬからです

仮に非常に早い段階で「自分にはなれない職業がある、手に入れられない生活がある」と理解したとしても、人生全部を諦めて絶望する必要は全くありません。むしろそれは早めに「進むべき道が現実的に選べる」ということを意味します

そもそも「充実した休日」って、言葉として矛盾しています。なぜ休日が「充実」している必要があるのでしょう? 休日は「休む日」なんだから、1日ゴロゴロしていて疲れがとれたらそれで十分です

「たとえ悲しくて悔しくて眠れない夜があったとしても、一方で嬉しくて楽しくて眠れない日もある人生を、私は選びたい」(フランソワーズ・サガン)

欲望とは「モノ」のことではなく、「何かを心からほしくなる気持ち」のことです。私たちは、モノを簡単に手に入れる代わりに、「欲望」を取り上げられてしまっているとはいえないでしょうか

一点豪華基準で判断をすることは「生き方の多様化」につながります

「やめる」決断ができれば「はじめられる!」

自分に近いものにこだわりすぎるのはやめよう

最長でも10年程度のローンで払える範囲のものしか買わない

お金を払うより、お金を稼ぐほうが学べるし成長できる

好きなことは金を払ってやれ、もらってやるな

◆3種の儲け方
1.できるだけ返させない
2.できるだけ使わせない
3.使っていないときにも払わせる

大事なものはコストで決めない

毎年、大学生の何割かは「新卒で安定した企業に正社員で雇用される」以外の道を進む必要がでてくる

将来にわたって給与を上げていくためには、人と違うことをやり(逆バリで供給の少ない分野を狙い)、ここぞと思う分野を自分で選択する(=先読みで需要が大きい分野を予測する)ことが必要

人生の舞台の半径が1桁違う。これがゴールドカラー層の特徴

「勝てる場所」を選ぶことは、勝つための最初の、そして最も重要なポイント

10倍の収穫を上げるために10倍の広さの土地を耕せば、移動距離も増えるし、肥料や種や水も10倍必要になります。でも品種改良や害虫駆除法の工夫で、同じ面積で十倍の収穫が得られるようになれば圧倒的に効率が上がる

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『ゆるく考えよう』ちきりん・著 イースト・プレス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781605176

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◆目次◆

1.ラクに生きる
2.「自分基準」で生きる
3.賢く自由に「お金」とつきあう
4.仕事をたしなみ、未来をつくる
5.ストレスフリーで楽しく過ごす

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