2009年7月23日

『わかりやすく<伝える>技術』池上彰・著 vol.1830

【講演やプレゼンで必須のスキル】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062880032

本日の一冊は、NHKで32年間報道記者を務め、「週刊こどもニュース」のお父さん役で大ブレイクした著者、池上彰さんによる伝え方の技術。

PHP研究所から出ている『伝える力』が名著だったので、もうこれ一冊でいいのでは、と思っていたら、こちらはビジュアルを使った説明の技術を詳しく解説しています。

※参考:『伝える力』
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聴衆をつかむために、冒頭で「絵」を使う方法、図や模型を使った説明の技術、報道記者が実践している「逆三角形」で説明するプレゼンの技術など、興味深いトピックが満載。

社内会議を短くするための提案など、身近な事例を挙げながら、どうすればわかりやすいプレゼンになるのか説明しており、かなり具体的に理解することができます。

コラムとして、ベン図を使った説明、すごろくパズルを使った図解なども紹介されており、仕事で講演をする方、プレゼンの機会が多い方などは重宝すると思います。

土井は最近、テレビに出演するようになり、絵を使ったプレゼンの力というものを実感しています。

自分の表現の幅を広げたい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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誰でも利用できる公共駐車場なのに、「ユニバーサルデザイン」という専門用語を使ったことで、一般の人が誤解し、利用者数が少ない状態が続いていた

わかりやすい説明とは、相手に「地図」を渡すようなもの

◆記事を逆三角形に書く
1.こういうことがありました(リード)
2.詳しくは、こういうことでした(本記)
3.それはこういう理由でした(理由・原因)
4.警察などが調べています(見通し)
5.ちなみにこんなこともありました(エピソード)

1.話すべき内容をまず箇条書きにしてみましょう
2.その箇条書きにもとづいてリードをつくりましょう
3.今度は箇条書きの内容がそのリード通りになっているか検討しましょう
4.リードにふさわしくないところが出てきたら、順番を変えたり
削除したり付け加えたりしましょう

どんなレベルの人に向けて説明するのか。対象の読者をきちんと設定しないと、解説は意味をなさない

「事故が起きてから三時間たった現場です」
「三時間たった現場」と始めることで、視聴者は、「事故の直後ではないのだ。三時間たっているということは、けが人は救急車で運ばれた後だな。復旧作業が始まっているのかな……」と考えることができます。時間経過の「現在地」がわかるのです

ニュース原稿は雄弁である必要がありますが、饒舌であってはならない

現場に立っているのですから、現場は暑いのか寒いのか、どんなにおいがするのか、現場の息吹きを伝えるような「しゃべり」が必要

接続詞はつけずに短い文をポンポンと並べたほうが、リズムもいいし、わかりやすくなる

私たちは無意識に、「日本は左、アメリカは右」と思っています。図解するときも、この「無意識の認識」を尊重しなければならない

「空気を読むこと」、そして「期待を裏切ること」

「三の魔術」を活用しよう

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『わかりやすく<伝える>技術』講談社 池上彰・著
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◆目次◆
第1章 まず「話の地図」を相手に示そう
第2章 相手のことを考えるということ
第3章 わかりやすい図解とは何か
第4章 図解してから原稿を書き直す
第5章 実践編 3分間プレゼンの基本
第6章 空気を読むこと、予想を裏切ること
第7章 すぐ応用できるわかりやすく<伝える>ためのコツ
第8章 「日本語力」を磨く
第9章 「声の出し方」「話し方」は独学でも
第10章 日頃からできる「わかりやすさ」のトレーニング

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