2009年5月18日

『不況に負けない「すごい会社」』中里良一・著

【メディアで評判、中里スプリング成功の秘訣】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860812700

本日の一冊は、「日本一楽しい会社」を標榜し、健全経営を実現する中里スプリングの社長、中里良一さんによる一冊。

資本金3000万円、従業員23人の小さな町工場ながら、取引先が全国で1200社を超えるという実績。

もともとは一介の下請け企業にすぎなかった同社が、営業マンゼロでどうやって営業網を広げ、無借金経営を実現できたのか。

好き嫌いで経営をするというポリシー、毎月末土曜日に行われるという「夢会議」、稼働率8割で良しとするやり方…。

いずれをとっても目からうろこの手法ばかりで、じつに参考になります。

なかでも参考になったのは、あえて大会社の主力商品を狙わない、という発想。

土井は常日頃、マーケティングセミナーなどで「値づけは交渉力で決まる」と言っていますが、中里スプリングは、まさにこの交渉力を高めるための努力・工夫を行っています。

不況脱却のヒントは、優良中小企業にあり。

ぜひ読んで、儲けのヒントをつかみたいものです。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ほとんどすべての会社は「損得勘定」を一番の判断基準にしているはずです。でもうちはそんなものを一番に置きません。「好きか嫌いか」を一番に置いておくと、いつも好きな仕事を、好きなお客さまと、好きな社員といっしょにできます

自分の会社の従業員を嫌いになったらすべてを失ってしまいます

3年あればだいたいその見極めはつきます。仕事に手を抜く人間や、人が見ているときだけがんばっているふりをする人、約束が守れない人は好きになれません。その人も、仕事や働く仲間たちと相性が合わないから仕事に手を抜くのでしょう。これはおたがいに不幸だから、縁がなかったと諦めて辞めてもらいます

毎月月末の土曜日全員参加で夢を語り合うという、それだけの会議をもう20年以上も続けています。「夢会議」ではみんな公平に3分ずつ会社での夢、個人の夢を話してもらいます

資金繰りに苦労をすることはあっても、借金で首が回らなくなるよりははるかにいい

よい妻とは仕事の夢が語り合える伴侶のこと

どん欲に仕事を取ってきて、受注量だけで仕事をしている気にならないほうがいい。付加価値の高い仕事が舞い込んだとき、満腹で身動きが取れなくなります

8割の稼働率で採算が取れます。そこが経営体質改善のポイントです

うちは自動車のほか、弱電、通信、造船、重機、医療、事務用品、家庭雑貨など「10業種10社以上」に分散して取引できるように気を配りながら、新規開拓をしています

わたしは、いくら好きなお得意さんでも手の内は見せません。できた製品で勝負する、勝負はそれだけというのがうちのやり方です

大会社の主力商品には手を出さない。これがかえって町工場の存在感を覚えさせることになります

会社が伸びるためには”伸び代”が必要。うちの会社の伸び代は「夢」。まだまだ楽しい工場になれるという「夢」が伸び代になっています

◆中里スプリングの「ご褒美制度」
1.社内の機械設備、資材などを自由に使って自分の好きなものをつくる権利
2.担当する顧客のうち嫌いな1社との取引を打ち切る権利

無目的な経営は社員の無関心を生む

笑顔で近づく人間によい人間はいない

新聞は読むものでなく、「記事として載ること」を心がけよ

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『不況に負けない「すごい会社」』新講社 中里良一・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860812700
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プロローグ うちは「日本一楽しい会社」と胸が張れるわけ
第1部 1行でわかる「日本一楽しい会社」の経営秘策
第2部 「1行メモ」経営アルファベット名言集

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