2008年4月16日

『心に突き刺さるショーペンハウアーの言葉』金森誠也・著

【心に刺さる名言集】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569698867

本日の一冊は、人生、孤独、悩み、恋愛など、さまざまな場面で生き方の指針を与えてくれる、ショーペンハウアーの名言をまとめた一冊。

ドイツ文学・思想に詳しく、日本ショーペンハウアー協会評議員も務める著者が、ショーペンハウアーの名著、『存在と苦悩』『孤独と人生』のなかから、現在求められる思想を抜き出しています。

※参考:『存在と苦悩』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560019800/

※参考:『孤独と人生』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560019843/

辛辣な筆致ながら、人々を苦悩から救い出そうとするショーペンハウアーの教訓。

読者は、これらの教訓を読むことで、いかに自分が欲望の奴隷になっていたか、それゆえに欠乏を感じていたのかを知るに違いありません。

現在の社会の問題は、さまざまあると思いますが、ただ一つわかっていることは、人びとの苦悩はお金や地位では解決できない、ということ。

不安や恐怖に駆り立てられ、あわてて動く前に、本書を読んでいま一度生き方について考えてみる、というのも悪くはないと思います。

ぜひみなさんの心の支えになるひと言を見つけてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人間の本来の生きる場所は現在である。ひたすら過去に逃げこむの
は自分の死のなかにずるずると落ちこみ、だんだん死んでゆくことだ

(他人の不幸を目撃し)それにくらべて自分が幸福な状態にあるこ
とを間接的に認めることで得られる喜びは、実は積極的な悪意の源
であることも確かだ

あらゆる欠乏感は他人が物事を享受していると知ると、無限にふえ
てゆく。その反面、他人も自分と同じように欠乏に耐えているとい
うことを知ると、自分の欠乏に対する感覚が和らげられてくる

同情は、利己的な動機がなく全く純粋であり、まさにこの点におい
ておのれ自身のなかに精神的満足感を呼びおこす

天才とは客観性を備え、精神に客観的方法をとらせることのできる
人物にほかならない。天才は主観的な自分自身に拘束されることが
ないので、意志のままに動かされる凡人とは全く逆の方向をたどる

天才の知性は人類全体へ奉仕する責任がある

心理の発見にとって最大の障害は事物そのものから生じて誤りをひ
きおこす虚構でもなければ、ありのままの知性の弱さでもなく先入
観と俗見である

すべての苦しみを地獄のなかに移し替えたあとでは、天国には退屈
しか残らなくなる

他人を苦しめ大きな負担にならないためには人間は正直実直に生き
なければならない。しかも自尊心をもつことだ

人間は苦悩に満ちた世界に住んでおり、ここから逃げ出すには、お
のれの全存在を無限にきびしく否定すること、すなわち現実の否定、
克服しかない

ゲーテも言っているように、ただ苦しみだけが人をいまよりすぐれ
た境地に高めてくれる

私たちはおのれの外部にあるにすぎない財貨や表面的な名誉より、
自分の主観的な宝の保持と伸長によりいっそうの配慮をすべきである

富とは海水のようなもので、飲めば飲むほど喉が渇いてくる。名声
についても同じことがいえる

自負はおのれの内部から発し、おのれ自身を直接評価することであ
る。これに反し、虚栄心はおのれ自身への高い評価を外部から、つ
まり間接的に得ようとする努力である

名声は長つづきするものであればあるほどそれだけ遅くやってくる

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『心に突き刺さるショーペンハウアーの言葉』金森誠也・著

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569698867
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◆目次◆

※多すぎるので省略します

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