2007年5月30日

『コトラーを読む』

【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532111390

本日の一冊は、マーケティングの神様、フィリップ・コトラーのエッセンスを、ブレインゲイト代表取締役の酒井光雄さんが紹介した一冊。

『マーケティング原理』『マーケティングマネジメント』などの大著にひるんでしまい、まだコトラーの著作は読んでことがない、という人にはうってつけの読み物です。

※参考:『マーケティング原理』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478502102

※参考:『マーケティングマネジメント』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894716445

とはいえ、単に主張を踏襲しているだけではなく、コトラーの考えに合致する日本の成功事例を引っ張り出し、解説しているため、より理解が深まることが期待されます。

さらに、「もしあなたが○○の担当者だったら?」といったクイズも散りばめられており、マーケティングの考え方をマスターするにはとてもいい教材です。

ただ売ればよかった時代が終わり、マーケティングにも社会的な視点が必要となっている今日、本書で述べられている内容は、ますます重要性を帯びてきています。

コトラーの基本を押さえつつ、今の時代に合ったマーケティングを模索する経営者・マーケターに、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

本来のマーケティングとは、コトラーが指摘するように「モノやサ
ービスをつくり出す前から、その仕事が始まって」いるものです。

顧客に答えを尋ねることができた時代には、調査が機能しましたが、
調査で潜在需要を測ることは難しくなっています

顧客との接点を持ち、観察力に優れた人には、生活者の心に潜む欲
求や願望が見えますが、そうでない人にその姿は見えません

二一世紀にマーケティングを拡張する最大のテーマとは「つながる」
ことだと、コトラーは指摘しています

ハートフォード生命には、商品開発の最終段階に「マザーセールス・
テスト」と呼ばれるユニークなテストがあります。これは「社員が
自分の母親に対して、自信を持って自社の新しい商品を販売できる
か?」という問いかけをして、商品の精度を判断するテストです

顧客単価を、一回だけのその場限りで判断するのは間違い

いくら価格が安くても、商品を入手するのに手間がかかり、心理的
な負担を感じていれば、金銭に換算できないコストを顧客は負担している

◆顧客が感じる「価値」
・製品の価値 ・サービスの価値
・社員の価値 ・企業や商品のイメージ価値

◆市場を細分化する方法
・どんな相手にビジネスを行うか
・どこでビジネスを行うか
・どんな階層やライフスタイル、個性を持つ人を相手にビジネスを行うか
・どんな行動を起こす人を対象にビジネスを行うのか

◆アイデア・スクリーニングを行う条件 ※一部紹介
・自社内に経営資源があるか?
・販路の確保は可能か?
・話題づくりのため広報活動が可能か?

マーケティングの中で収益を生み出す要素は価格だけで、他はすべてコスト

ライセンス供与のメリットは、企業が容易に海外に進出できること、
ライセンスを受ける側も相手先のブランドを利用できること、そし
てノウハウが取得できることです。しかしライセンスを厳重に管理
しないと、自社の企業ブランドや商品ブランド価値が低下すること
もあります

————————————————
『コトラーを読む』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532111390
————————————————

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃▼目次▼
┃ 
┃ I コトラーの考え方とその原点
┃ II 顧客起点の企業発想
┃ III 売り手として考えること
┃ IV コミュニケーション戦略
┃ V 社会活動のマーケティング
┃ VI コトラーの指摘を実践する日本企業
┃ 参考 コトラーの著作ガイド
┃ 
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

この書評に関連度が高い書評

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー