【アイデア出しの技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761270705
本日の一冊は、シェルやノキア、ロンドン証券取引所、ディスカバリーチャンネルなどにアドバイスを提供する著者が、そのアイデア発想のノウハウを公開した一冊。
この手のアイデア本は、既にネタが出尽くした感があり、本書にもたくさん類書と同じノウハウが載っているのですが、実践に使えるシンプルな原則と歴史的事例が参考になります。
まずは、シンプルな原則から。
・ブレインストーミングに最適な人数は、4人
・偉大なイノベーションは「サードプレイス(第3の場所)」で生まれる
・自分とかけ離れている業種を3つか4つ選び、その業種ならではの特徴や、やり方を探してみる
・絵や写真からひらめきを得る
そして、歴史的事例がこちら。
<発明家のクラレンス・バーズアイは、カナダで休暇を過ごしていたときに、鮭を雪に埋めて凍らせ、その後解凍するという場面を何度か目にしました。その鮭を調理して食べると、新鮮な味わいそのものでした。そして彼は、冷凍食品産業を生みだしたのです>
さらに学びたい方は、以下のポイントをご覧ください。
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目的が明確でなければ、優れたアイデアは生まれません
アイデアを出すためにミーティングを開くときは、どんな場合でも最大8人に抑えてください。ブレインストーミングに最適な人数は、4人だといわれています
偉大なイノベーションについて調べると、その多くは「サードプレイス」で生まれています。つまり、いつもいる場所とは違うどこかで生まれることが多いのです
否定的な意見はあえて最初に求め、それから良い方向に話を移しましょう。このテクニックは、否定的な意見をすべて集めることから、「カーパーク(駐車場)」という呼ばれ方をすることもあります。具体的には、ミーティングの参加者全員に、ミーティングのテーマとなっている商品やプロジェクト、ミーティングの目的について、悪いところと良いところを、3つずつ書きだしてもらいます
自分とかけ離れている業種を3つか4つ選び、その業種ならではの特徴や、やり方を探してみましょう
絵や写真からひらめきを得る
発明家のクラレンス・バーズアイは、カナダで休暇を過ごしていたときに、鮭を雪に埋めて凍らせ、その後解凍するという場面を何度か目にしました。その鮭を調理して食べると、新鮮な味わいそのものでした。そして彼は、冷凍食品産業を生みだしたのです
1925年、パリでシュールレアリスムの芸術家たちがこんな遊びを思いつきました。「形容詞」「名詞」「形容詞」「名詞」「動詞」の順に、1人ずつ言葉を思い浮かべていくというものです
制汗剤にボールペンを組み合わせれば、ロールオンタイプの制汗剤が生まれます
◆3つのバケツにアイデアを分類する
・業界を変えるもの
・違いを生むもの
・基本のもの
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イラストを効果的に配したつくりで、短時間でアイデア発想の基本が学べる、有用な一冊。
ぜひチェックしてみてください。
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『クリエイティブコンサルタントの思考の技術』ケヴィン・ダンカン・著 かんき出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761270705
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◆目次◆
第1章 アイデアを生みだす準備をする
第2章 原型となるアイデアを生みだす
第3章 アイデアを発展させてカタチにする
第4章 アイデアを見極める
第5章 アイデアを実行に移す
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