【リノベーション起業のすすめ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883379396
本日の一冊は、「存続の危機」にある中小企業300社以上を支援してきた司法書士の著者が、後継者問題を抱える中小企業をリノベーションして、起業する方法を指南した一冊。
ゼロから起業といえばカッコイイですが、現在の日本の状況を考えれば、高度な技術や伝統を持った既存企業をリノベーションするのが合理的。
本書の冒頭に出てくる、以下の数字を見れば、その合理性がより実感できるのではないでしょうか。
・日本にある会社の数:約三〇〇万社
・そのうち、後継者に問題を抱える会社、約一八〇万社(約六割)
「そんなことを言われても、自分には買えない」と思っている方。
赤字の会社なら、サラリーマンでもあっさり買えることがあります。
「借金が嫌だ」と思っている方。
それも、解消する方法、うまくやる方法があり、本書にはその手続きとヒントが書かれています。
著者が司法書士ということもあり、数字のシミュレーションは弱いですが、事業譲渡、会社分割のポイントが示されているだけでも、良い勉強になると思います。
欲を言えば、自分でできるぐらい詳細な情報が欲しかったですが、「リノベーション起業」のコンセプトを示しただけでも価値があると思います。
起業したい方、中小会社の買収に興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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・日本にある会社の数:約三〇〇万社
・そのうち、後継者に問題を抱える会社、約一八〇万社(約六割)
会社を変える一番の方法は、人を変えること
今ある借金を、一年間で返済できる額で割れば、借金を完済するのに必要な年数が導き出せます。現状、銀行は「普通の会社ならば七年から十年以内が適正」と見ているようです。もしその数字よりも、借金返済に時間がかかるようでは、収益力に対して借金が大きすぎるという結論になるのです
営業利益さえ黒字なら、その事業だけを分社して取り出せば、お金が回る理屈になります
◆コンセプトの発想例
1.あるものを活かす
2.離したり、まとめたり
3.外界からモデルを移植
4.気づいちゃった
5.ハイブリッド
6.原点回帰
7.タブーを突く
8.天邪鬼
9.手の内を明かす
10.ノスタルジー
11.再利用
必要な「ビジネスの素」だけを残して他の部分は大胆に捨ててください
自由を奪う要因(契約・慣習・資産・事業など)を整理する
事業譲渡では、まず施主が受け皿となる会社を用意し、そこに旧会社から事業を移します
移転するものが大きくなるとき(たとえば不動産があるとか)は会社分割で、移転するものが小さいときは事業譲渡
せっかく分社をしても重要なものが引き継げなかったら事業存続が危うくなってしまいます。重要なポイントになりそうなところをあげてみます。行政の許認可が必要な事業についてはとくに注意が必要です。許認可がなければ営業ができなくなってしまいます。分社で許認可を引き継ぐことが認められていないものや、認められるとしても行政からのゴーサインが出るのに時間がかかる場合があります
M&Aの実務では、営業利益で将来的な価値を考えるようです。営業利益を覚えていらっしゃいますか? 売上から、原材料費や販売管理費を引いて残った本業の利益です。では何年分の営業利益を加えるか。それは、その事業や業界の将来性や安定性などによって変わります。たとえば、浮き沈みが激しい飲食業界では一年分、安定した収益が見込める不動産賃貸業界なら七年分といった具合です
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『今ある会社をリノベーションして起業する』奥村聡・著 ビジパブ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883379396
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◆目次◆
STEP0 「0から起業」よりも「リノベーション起業」
STEP1 引き継ぎたい会社を見つける
STEP2 アドバイザーを探す
STEP3 コンセプトを作る
STEP4 リノベーション起業の設計をする
STEP5 リノベーション起業、いざ実行!
STEP6 あらたなスタート
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