2014年3月16日

『富者の遺言』 泉正人・著 vol.3526

【富を手に入れた老人のメッセージとは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obido/ASIN/4801400000

本日の一冊は、受講生25万人を誇るファイナンシャルアカデミーの代表、泉正人さんが、ストーリー形式でお金との付き合い方を伝えた一冊。

銀行員を辞め、知人と起業したものの、しくじって借金3000万円を背負い、家族とも離れてしまった主人公が、老人から10円借りたのをきっかけに、お金のレクチャーが始まります。

やがて主人公が語り出した起業物語を聞いた老人が、主人公に向けて話したこととは…。そして衝撃のクライマックスは…。

小説としては、ネタバレになりますので、ここまでにしておきますが、ストーリーを追いながら、ファイナンシャルリテラシーの肝の部分が学べるのがじつにいい。

既に学んでいる人には基本的なことばかりですが、復習のつもりで押さえておくといいでしょう。

・人にはそれぞれ自分が扱えるお金のサイズがある
・お金を運んできてくれるのは、絶対に自分以外の他人
・価値は、大きく分けてふたつある。使用価値と交換価値だ
・会社がつぶれたり、個人が自己破産する原因は借金だと思われているが、実際は手元にお金がなくなることが原因だ

ことお金に関しては、大胆なだけでも慎重なだけでもダメですが、本書は、そのバランスをロジカルに説明してくれるのが特長。

投資でも経営でも、いったんゲームが始まると、つい「利」を追うことに夢中になりがちですが、本書は、そんな熱くなった頭を冷やしてくれる一冊。

「お金で受け取れないものは、身体で受け取りに行きなさい」という老人のメッセージも、心に響きました。

現在はまだ予約中ですが、ぜひ買って読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「君は知っているかい? 日本の大手銀行が一年間で受け取る金利の総額を?」「………」「およそ五兆円だよ。反対に顧客側に払う金利の総額は数千億円程度。その差額は丸々銀行の利益だ。まったく、人から金を集めて、それを人に貸してこの利益だ。いい商売だな」

「私がさっき君につけた金利は二〇%だ。金利が二〇パーセントなんて法外だと思わんかね? 二〇パーセントという金利がつくということは、君に信用がないからだ」

「君は、まず求めているものとは違うものを間違って買いそうになった。それから、今ということにこだわって、もっと安く買える選択肢を自ら捨てた」

「お金で間違いを冒す人間の九割は、タイミングと選択を間違えるんだよ」

人間は分不相応なお金を持っていたら、必ず間違いを冒すんだよ

人にはそれぞれ自分が扱えるお金のサイズがある

世の中のファイナンシャルプランナーと呼ばれるような連中にお金持ちはほとんどいない

君にお金を運んできてくれるのは、絶対に自分以外の他人なんだよ

人を信用できなければ、信用は得られない

お金持ちが恐れるのはお金が増えないリスクなんだよ

多くの人はこの空振りが怖くて何もしない。だが、成功する人間はたくさんバットを振らなければ、当てることは難しいということを本能的に知っている

会社がつぶれたり、個人が自己破産する原因は借金だと思われているが、実際は手元にお金がなくなることが原因だ

価値は、大きく分けてふたつある。使用価値と交換価値だ

「お金で受け取れないものは、身体で受け取りに行きなさい。貧乏人も金持ちも関係ない。だから今すぐ走るんだ!」

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『富者の遺言』泉正人・著 サンクチュアリ出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4801400000

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◆目次◆

第1章 始まり 本当にそれでいいのですか?
第2章 選ぶ お金を持った瞬間、人は選ばなければいけない。
       それをどう使うか、いつ使うか
第3章 扱う 世の中のファイナンシャルプランナーに
       お金持ちはほとんどいない
第4章 持つ お金は人を映す鏡なんだよ
第5章 信用 結局のところ、人を信じることでしかお金は生まれない
第6章 リスク お金持ちが本当に恐れるリスクは
        お金が増えないリスクなんだよ
第7章 起業 この時の僕は、ようやくチャンスが
       巡ってきたという気持ちだった
第8章 借りる 物事は両面から見ることが大切だ。返すということは
        もらうという存在があるということを忘れてはいけない
第9章 所有 しかし、ここがお金持ちと貧乏人と分ける分水嶺だ
第10章 計画 自己資金はこれ以上出さないことを約束した
第11章 商売 必要なときと、欲しいときに人はお金を使う
第12章 価格 価格の決定力がブランドの力を決める
第13章 賭ける 自己資金を元に一店舗伊店舗着実に増やしていくか、
        それとも銀行から借り入れをして一気に大きくするか
第14章 失う 一度歯車が狂い出すと、そこからはあっという間でした
第15章 転落 一過性のブームの商品にここまでお金を投入すること自体、
       ナンセンスだったのか
第16章 器 これだけは本当に不思議な話だが、お金はその器を持
      っている人の元に集まるんだ。一億円の器の人には一
      億円が、一千万円の器の人には一千万円が集まる
第17章 遺言 私の遺言だと思って聞いて欲しい

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