【世界最高峰・TEDのプレゼン術が学べる!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4105064916
みなさんは、世界最高峰のプレゼンイベント、TEDカンファレンスをご存じでしょうか?
本日ご紹介する一冊は、ビル・ゲイツやジェフ・ベゾス、アル・ゴアなど、世界の著名人がプレゼンを披露する、このTEDカンファレンスのプレゼン術を、TEDイベントのオーガナイザーであり、トーストマスターズ・インターナショナルのメンバーでもあるジェレミー・ドノバンが語った一冊です。
人を動かすストーリー作りのコツや、キャッチフレーズ作りのポイント、効果的なオープニング、有効なスピーチ構造の3パターン、ユーモアや締めの技術まで、プレゼンに必要なテクニックが、ひと通り網羅されています。
翻訳モノということで、たとえば138ページにある<つねに「あなた」という言葉を使おう>のように、日本でのスピーチにはそぐわないノウハウもありますが、それ以外は概ね、役に立つ内容です。
人の心を動かすために<自分以外の誰かをヒーローにする>、統計値を使ったショッキング・ステートメントでつかむ、自虐ギャグを放ち、大げさに話し、権威をこき下ろすことでウケるなど、日本のプレゼン本ではあまり出てこない視点が入っており、参考になりました。
オンライン上にアップされているスピーチのうち、おすすめのものもまとめられており、資料としても役立ちます。
ぜひ、実際の動画と併せて、研究してみてください。
これは、「買い」の一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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自分以外の誰かをヒーローにすることが、人の心を動かすストーリー作りのコツ
ショッキング・ステートメントは統計値について言及するケースがほとんどですが、一般的な社会通念に異議を唱えるような、力強い意見を述べるケースもあります
インパクトのある質問で聴衆の心をつかみたいなら、「なぜ(WHY)」や「どうすれば(HOW)」からはじまる質問が効果的です
まず、オープニングに引用を用いないこと。たとえコアメッセージに関連したものであっても、陳腐な印象を与えるだけです。同じ理由で、ジョークではじめるのもいただけません。たとえやんわりとであっても、聴衆を攻撃するような言葉は使わない
◆とくに効果的なスピーチ構造
1.<現状─問題提起─解決策>型
2.時系列型
3.アイデア・コンセプト提起型
終わりが近いことを明確に知らせる
「間もたせの言葉」の蔓延を防ぐには、“一気に話し、適度に間を置く”テクニックが有効
基本原則として覚えておきたいのは、ユーモアの根は「驚き」にあるということ
自虐ギャグを放て、大げさに話せ、権威をこき下ろせ
人を指さすのは、無礼とは言わないまでも、攻撃的な印象を与えます
大事なポイントを話すときは、一箇所に留まったまま、足先を聴衆のほうに向けて立ちます。そして話を止めて間を置き、場所を移動します。移動をやめたら、また話しはじめます
プレゼンテーションではスライドをまったく用いないのが最善の選択
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『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』ジェレミー・ドノバン・著 新潮社
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◆目次◆
第1章 TEDの使命
第I部 内容・ストーリー・構成
第2章 トピックを選ぶ
第3章 キャッチフレーズを作る
第4章 スピーチを成功させる「紹介」の秘訣
第5章 スピーチのはじめ方
第6章 スピーチの本論とつなぎ
第7章 スピーチの締め方
第8章 ストーリーを語る
第II部 伝え方とスライドデザイン
第9章 スピーチを成功させる言葉の使い方
第10章 スピーチにユーモアを盛り込もう
第11章 身体を使ったコミュニケーション
第12章 印象的なビジュアル効果
第13章 恐怖心を克服しよう
第14章 本を置いて話しはじめよう
訳者あとがき
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