2006年6月3日

『即戦力の磨き方』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569648940

本日の一冊は、大前研一さんが、下克上の現在を生き抜くための心
構えやノウハウ、スキルについて述べた注目の新書です。

著者いわく、サイバーでボーダレスな経済化では、スペシャリスト
もゼネラリストも使い物にならなくなってしまう。

だからこそ、新しい環境でも力を発揮する「プロフェッショナル」
を目指せと言っているのです。

ちなみに、著者が説くプロフェッショナルの条件は、「語学力」
「財務力」「問題解決力」の3つ。

本書では、この3つの要素をなぜ磨く必要があるのか、そして磨く
にはどうしたらいいのかを、詳しく説いています。

グローバルに活躍する著者らしく、インドやフィリピンの例など、
海外事例が豊富でじつに読み応えがあります。

個人的には、台頭するアジアと、既に先を行っている欧米の教育方
針などが参考になりました。

手軽な自己啓発書として、またスキルアップ指南書として、軽い気
持ちで読みたい一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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二一世紀は下克上の時代だということを、身をもって教えたのは、
間違いなく堀江貴文という人間の、いちばんの功績だと私は思っている

これからは、日本の製造業は国内生産にこだわる必要はない、いや
こだわってはいけないと思う。なぜか。同じ品質のものがつくれる
のなら、もっともコストが安い、しかも若年人口の豊富な地域でつ
くれというのが、経済の原則だからだ

まさに二一世紀はパーソン・スペシフィック(人材次第)の時代

要するにスペシャリストやゼネラリストというのは、環境や前提条
件がドラスティックに変わってしまったら、その能力は途端に使い
物にならなくなってしまうということだ。だがプロフェッショナル
は違う。まったく新しい環境に放り出されても、洞察力と判断力を
発揮し、進むべき方向を見つけ自分で道を切り拓く逞しさがある

フレーム・ワークというのは、しょせん旧大陸でうまくいった企業
の共通項を集めたものにすぎない

◆プロフェッショナルの三種の神器
1.語学力 2.財務力 3.問題解決力

ある試算によれば、インターネットで使用されている言語の八割、
蓄えられている情報の七割が英語

自分の資産を金利が0.1%の定期預金に平気で預けておくような財務
感覚の持ち主が、ビジネスの世界でプロフェッショナルとして活躍
できるとは、私にはどうしても思えない

問題解決の第一歩は、「問題がどこにあるのか」「なにが問題なの
か」を、自分で見つけ出すことだ。それには少しでも疑問を感じた
らとことん追求し、この問題の本質はどこにあるのか自分で自分に
問うことを繰り返す「質問する力」が不可欠

自分の軸足を、会社から人生に置き換えてみると、どういうライフ
ワークが自分にとって理想なのかが見えてくる

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『即戦力の磨き方』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569648940
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■目次■

序章 下剋上の時代
第1章 「語学力」を磨く
第2章 「財務力」を磨く
第3章 「問題解決力」を磨く
第4章 「勉強法」を身につける
第5章 「会議術」を身につける
終章 人生設計は自分でやるしかない

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